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変わろうと動き始めた小さな町で、新たな可能性を探る1カ月

ふくおかトライアルワーキングステイ2015 鞍手町編

※終了しました。

変わろうと動き始めた小さな町で、新たな可能性を探る1カ月
昨年、廃校となった中学校。まだ生徒がいた名残がいろんなところに

こちらは、福岡R不動産と福岡県を中心とした9つの自治体が共同で企画・運営している「ふくおかトライアルワーキングステイ2015」の募集記事です。

鞍手町と聞いて、当初はイメージできるものがなかった

今回、鞍手(くらて)町に行くまで、どんな特徴がある町か全く知りませんでした。
高速のインターがあるので通ったことはあったけど、行ったことがない場所。

事前のリサーチでは、県内でも有数のぶどう(巨峰)の産地であることとゴルフ場があること、昔、炭鉱があったこと以外は特にこれといった特徴を見いだせず、地元の人にヒアリングしないことには始まらないなと……。

悲壮感を感じさせない町の人たち

その機会となる町の担当者との顔合わせの日。
町役場で、今回のプログラムの担当である小田さんとの話の中で、印象に残ったのが、町の課題はなんですか? と聞いた時の小田さんの一言。

変わろうと動き始めた小さな町で、新たな可能性を探る1カ月
町の担当者である小田さん。穏やかな感じですが、町に対する熱い想いを秘めています

てっきり少子化や高齢化のこと、知名度のことが挙げられるのかと思っていると、
「統合で廃校になった中学校の活用方法とか……。あと、ちょっと田舎らしい匂いがするところがあることですかね」
というまさかの答えが……。

「田舎の匂い!? 匂いが課題? なんて、のどかなんだ。こんな答えが自然と出てくる、ある意味とても豊かな町なのかもしれない」
と、価値観を転換させられる衝撃を受けたことを思い出します。

仕事がら、いろいろな町に行くのですが、鞍手町のようにこれといった特別な印象がない町はもっと悲壮感が漂っていることが多いものです。でも、不思議なことに町の人と話していて、そんなことを感じたことはありません。

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少し高台からとった鞍手町の写真。山と家と田畑が並んでいます

人口は減少し、若者は町外に出ていき、町外の人がどっと押し寄せてくるような有名な観光地もない。普通なら悪循環に入り、もっとマイナスの雰囲気が漂っているはずなのに、なぜ?

よく分からないので、移住者に聞いてみました

小田さんや地元の人に聞いても、良い意味それが当たり前というポジティブさに溢れているので、ここは敢えて鞍手町に移住してきた方に聞いてみました。

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4人のお子さんを育てている坂本さん

お聞きしたのは、6年前に北九州市から移住してきた坂本さん。
自然が豊かで、インターもあるから福岡市にも北九州市にも行きやすい立地。それと友人のアドバイスもあり、移住を決めたそうです。

また、昨年までは育休をとり、子どもが自ら遊びの力を身につける「子育てのヒント」を見つけるために精力的に動き回られ、最後の1年間は子育てサークルの代表をされるなどさまざまな活動も行われています。

そんな坂本さんに実際に住んでみて感じた鞍手町の魅力を聞いてみると、
「人の優しさですかね。みなさん、ほんわかとして、とても幸せそうです。なんか心の余裕を感じます」

と、ほんわかとした答えがかえって来ました。その後もいろいろとお話を聞いてみましたが、言葉には表しにくいけど「住んだらわかる人の魅力」、ここに本質があるようです。

とはいえ、客観的に外から見て鞍手町がこのままでいいかというと、そういうわけでもありません。最近話題の消滅可能性都市と呼ばれるなど、問題を挙げればたくさん出てきます。

外からの目線で鞍手町の課題と魅力を見つけてほしい

そこで、今回は鞍手町に滞在して、町の課題と魅力を洗い出してもらうプログラムを行います。

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今回の舞台となる旧中学校校舎。3月まで使っていたこともあり、いたるところに当時の面影が

地元の人はあまり気づいていない鞍手町の課題と魅力。外から入って来て、さらに1カ月間住むからこそ見えてくるものもあるはず。それを今後の鞍手町の施策につなげていきたいと考えています。

特に直近の問題としてあるのが、中学校の統合によりできた廃校舎の活用問題。
最終的な活用方法が決まっていません。維持費だけでもかなりの費用がかかるため、早く利活用したいと考えています。実験的に活用方法を模索してはいるそうですが、なかなかコレといった方法が見つかっていないのが現状。

田舎に拠点を構える実験に

フリーランスの方には、田舎に拠点を移す実験にもなりますし、田舎で新しいことをするためのヒントを得ることにもつながるはず。鞍手町はまだ施策として決まっていないこともあるので、今のタイミングなら町の未来に関われることも魅力です。

具体的には1カ月間、鞍手町に住みながらリサーチをしてもらい、「鞍手町の課題と魅力について」と「中学校の再活用について」の2つのレポートを提出していただきます。レポートの分量は多くないので、リサーチの合間に自分の仕事をしてもらっても大丈夫です。

ぜひ1カ月間滞在して、僕が解明できなかった鞍手町の人々が持つ心の余裕に触れ、この町の未来につながるヒントを見つけ出してください。

家は、静かな山間の集落にある平屋

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立派な庭と、そこに面した縁側が気持ちいい今回の物件

物件は、旧中学校から少し行ったところにある一軒家。
所有者の親戚の方が、近くに住んで管理しているので、きれいに保存されています。
オーナーさんは、賃貸や売買も考えているようなので、そのまま鞍手町に移住というのもありかもしれません。

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宮殿みたいなエントランスを持つ新しい中学校。こんなの見たことありませんでした

ちなみに新しい中学校はこちら。
元専門学校を町内唯一の中学校に。公立学校としてはかなり異質です。でも、ちょっと羨ましい気持ちも。

新しいことに果敢にチャレンジする町長のもと、こんなことができちゃうのも鞍手町。

そもそも、この原稿にOKをしてくれた町役場の方々の懐の深さに鞍手町のポテンシャルの高さを感じました。ここでなら、何か一緒に新しいことができるとワクワクしてきます。

ようやく動き出した小さな町とともに新たなことを起こしていきたいという方、お待ちしております。

プログラムの概要と応募方法

・期間
 第1期:2015年10月8日~11月11日の内の5週間程度
 第2期:2015年11月19日~12月23日の内の5週間程度
・募集定員:各期1人(個人のほか家族の同伴可)
・仕事内容:町の魅力・課題、中学校跡地の利活用に関するレポート
・生活費補助等:16万5,000円/滞在期間合計
賃料:500円/滞在期間合計(水道光熱費:別途実費)
・事業実施主体:平成27年度ふくおかトライアルワーキングステイ実行委員会
・応募方法福岡県移住・定住ポータルサイト「福がお~かくらし」より
・応募締切:8月9日(日)
※より詳細な募集要項はこちらをご覧ください。

※今回は1つのプログラムだけでなく、複数のプログラムにご応募いただくことも可能です。参加申込書にそれぞれ第一希望、第二希望などを選択する欄がありますので、複数希望の方はご選択ください。

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