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「笑顔の大切さを発信したい」山田貴子さん

山形暮らしを楽しむ #山形移住者インタビュー のシリーズ。
岡山県出身で、15年前に山形市に移住し、官公庁等でのパート勤務を経て、子育てをしながらスマイルトレーナー®として活動されている山田貴子さんにお話をうかがいました。

「笑顔の大切さを発信したい」山田貴子さん
山田貴子さん

ーー山形に移住されたきっかけは?

山形市は主人の地元で、結婚をきっかけに移住しました。移住する前、岡山の美術館で受付として働いていたとき、松尾芭蕉の「奥の細道」をモチーフにした日本画に触れる機会があり、その画家の人生を通じて山形に憧れを抱いていました。そんなわけで、見知らぬ土地でしたが、大きな抵抗はなく山形に来ました。

とはいえ、はじめは山形弁に慣れず、疎外感を感じることもありました。ところが、最初の職場の同僚に10年間東京で働いてUターンしてきた女性がいて、移住者である私の立場を理解して、山形弁を教えてくれたり、悩みを聞いてくれたり、地元の人との橋渡しをしてくれたんです。私にとって、その女性はキーパーソン。誰と出会うかによって、山形暮らしは大きく変わると思いました。

――山形で暮らして大変に感じることはありますか?

やっぱり雪ですね。私が育ったのは瀬戸内海沿岸の雪が降らない土地なので、初めての年は雪に感激したのですが、雪道になると車の運転が不安になりましたし、移動手段といっても、路線によってはバスが一時間に一本しかなかったりして、つらく感じることもありました。

だけど、山形の人が持つ奥ゆかしさや粘り強さは、厳しい気候によるものだと、ようやくこの2~3年になって気づいたので、雪に対してもポジティブに捉えられるようになりました。「そんなに心配しなくても、みんな生活しているから大丈夫ですよ」と、同じ移住者として明るくポジティブなメッセージとして伝えたいですね。

――山形のどんなところに魅力を感じますか?

まちがコンパクトで人と人との距離感が近いことですね。会ってみたいと思う人がいたら、主人の友達だったり、知り合いの知り合いなど繋がりやすく、会いに行きやすいんです。例えばイベントに参加したときに、一方的に話を聞いて帰ってくるのではなく、もうちょっと深く、一歩踏み込めるアットホームな雰囲気があります。

あとは、「人」がいいなあと思います。最初は馴染むまでに大変に感じることがあるかもしれません。というのも、東北の言葉って、口を動かさずにしゃべれる言葉っていうじゃないですか。表情が読みづらくて、コミュニケーションのきっかけを探すのが難しいと感じたことはあります。だけど、いったん知り合ってお友達になると、ずっと気にかけて良くしていただけるんです。とても情が深くて、やさしい人柄を感じます。

ーー山形市での子育てはいかがですか?

こども医療制度(2014年10月から、山形市では中学3年生まで医療費無料)が整っていますし、子育てはすごくしやすいと思います。約5年前には児童遊戯施設「べにっこひろば」ができたり、2年前には七日町のやまがた育児サークルランド「子育てランドあ〜べ」がリニューアルしたり、現在子育て中、もしくはこれから子育てを始めるお父さんお母さんにとっては、さらにいい環境になっているのではないでしょうか。待機児童はほぼゼロだと聞きます(2019年12月現在)。

「笑顔の大切さを発信したい」山田貴子さん
山田さんのウェブサイト

ーースマイルトレーナー®の活動について教えてください。

笑顔スキルに特化したプログラムとして、顔の筋トレを行います。顔のパーツをほぐして、声の出し方を学び、顔が笑ったら脳が笑う、というわけです。

一緒に暮らす家族や同僚は、毎日のようにあなたの顔を見ていますよね。自分の顔だけど、一緒にいる人のための顔でもあるんです。だから「相手にどんな気持ちを持ってもらいたいかを、顔にのせて表現してみませんか?」と伝えています。人のためにやることが、自分にも返ってくる。そうすることでいい循環が生まれるので、最初はひきつっていてもいいから無理やりでも笑ってみましょう、と。

ーー山田さん自身もスマイルトレーニングⓂの効果を感じた体験があったのでしょうか?

スマイルトレーニングⓂには、「つらいときこそ笑いましょう」という考え方があります。息子が学校に馴染めず悩んでしまい、親子で落ち込んでいた時期がありました。子どもがつらい思いをして帰宅したときこそ、お母さんは笑って子どもを迎えてあげたい。励ましてあげられるように笑顔でいなければと。笑顔を意識していると、少しづつ子どもがたくましくなり、逆に私が励まされるようになりました。ちょっと笑ってみるだけで、世界は違って見えるし、人との関わり方も変わってくるんですよね。

「笑顔の大切さを発信したい」山田貴子さん

ーー移住者の女性が集う会を主催されているとうかがいました。どのような会なのでしょうか。

“「たまたま、夫が山形出身だったので」移住しちゃった妻の会”というイベントを企画しています。ある日、東京から山形にUターンした男性とお話する機会があり、ご家族について聞いてみると、帰ってくるタイミングで奥さんと別れてしまったというのです。「東京でやりたい仕事もあるし、知らない土地で人間関係もわからないし、私は行けない」と言われたそうです。

それを聞いた時に、移住した奥様たちが集まれる場所があったらいいかもしれない、と思いました。Iターン者で山形暮らしを楽しんでいる人について知れたり、同じ移住者の意見が聞けたら「もしかしたら私もやっていけるかも」と希望のひとつになれるかもしれません。奥さんを心配する旦那さんの立場からも、ひとつの安心材料になれたらと思いました。

これまで3回開催して、延べ50人に集まっていただきました。私自身も移住者として、人とつながりやすいコミュニティ感や、情に厚い山形の人柄など、魅力に感じることがたくさんあるので、山形について明るくポジティブなメッセージを発信していきたいと思っています。
今後はFacebookページを作ってオンラインコミュニティとしても活動していく予定です。

参加にまつわるお問い合わせは、以下のアドレスまでお寄せください。

tama2yamagata[a]gmail.com ([a]を@にしてお送りください)