葉山の新たなコミュニティベース「HAYAMA BREAD Club(ハヤマ ブレッドクラブ)」
地域のお店情報

2020年1月、自家製天然酵母を使って石窯オーブンで焼き上げるアルチザンスタイルのベーカリーを軸に、パンに合う最高の食材を提供しているローカル専門店とコラボしたスペシャリティストア「HAYAMA BREAD Club(ハヤマ ブレッドクラブ)」が、葉山町一色にグランドオープンしました。
「毎日のことだから美味しくて身体に良いものを」をテーマに、日本人の体質に合うよう国産小麦を100%使用し、小麦の外皮ごと使用する全粒粉は、国産有機の小麦を粒のままで仕入れ、仕込みの度に石臼でグラインド。副材料も国産・無添加・オーガニック素材に徹底的にこだわったハンドクラフトベーカリーを軸とし、湘南界隈の有機栽培農家から届く美しく美味しい野菜と、信頼するミートマスターから仕入れた上質な肉を店内で調理した、フレッシュなデリやサンドイッチも味わうことができます。初の常設店となった葉山のティーブランド「dadaya」もショップインショップとして展開しています。
葉山らしい抜群のロケーションと心地よく寛げる店内、洗練された音楽と共に、この地域に惹かれた仲間と時間を共有する、そして、サステナブルな社会を目指すための地域のハブでもあるという、まさに「クラブ」な葉山エリアの新しいコミュニティベースです。

「HAYAMA BREAD Club」を手掛けるのは、食に限らず心地良く洗練されたライフスタイルを提唱するコンサルティングユニット「WSENSE(ダブルセンス)」の中本わかなさん(以下わかなさん)と村田久美子(以下ピッパラさん)さん。
わかなさんはヘッドベイカーとして、ピッパラさんはプロデュース&クリエイティヴ担当として、「HAYAMA BREAD Club」で活躍しています。
「HAYAMA BREAD Club」の前身は、2001年にわかなさんが逗子の「シネマアミーゴ」の隣で始めた「wakanapan」でした。わかなさんは、パンを酵母から作ることに魅力を感じて独学でパン作りをはじめ、天然酵母パンブームの先駆けとしても紹介され、20年以上の製パン・カフェ事業でのキャリアを持っています。「家族に自分が焼いたパンを食べてもらいたい」という気持ちもあった、と当時を振り返ります。
ピッパラさんは、ファッションブランドのPR・広報を経て音楽業界に転身、自らもDJとして20年近くのキャリアを持ち、数々のイベント企画、プロデュース等を手がけるという経歴の持ち主。そんなお二人の出会いは、「シネマアミーゴ」でのイベントだったそう。この出会いをきっかけに立ち上げた、日曜だけのパンケーキショップ「SUNDAY JAM」は、いまでも逗子の伝説と呼ばれています。

そんなお二人ですが、実はいろいろな事情があり5年間食の分野から離れていたそう。その間にお二人で様々な場所を旅したそうです。その旅先で出会ったローカルの食文化やマーケットに触発され、再び食の世界に戻りたいと考えるようになったといいます。なかでもアメリカ西海岸を、車を借りて南から北上するというロードムービーのようだったと振り返る旅の最中に見た、ビッグ・サーやサンタクルーズからサンランシスコまでの沿岸の美しさは、「HAYAMA BREAD Club」を始めるにあたり大きな影響を与えたそうです。
確かに、カリフォルニアスタイルの内装、そして地元産の身体にいいフードが並ぶ店内は海外の市場のようでもあり、お二人が体験した旅の記憶が店に反映されていることを感じさせます。

旅から戻り、再び食の世界へ。自分たちの拠点を持つなら、今まで恩恵を受けた葉山の地で再びチャレンジしたいという想いが大きく、物件を探していましたが、葉山の日本料理屋さんが移転すると聞き、早速内見に行ったそう。葉山で店をやるなら駐車場は必須。その点はクリアしてくれる物件で、かつ今回の店舗はベーカリーだけではなく、パンに合う食材を取り揃えたマーケット業態+カフェ+工房を展開する予定であったため、それなりの広さが必要という点もクリア。さらに、立地は葉山の中心でありながら、少し隠れ家的な雰囲気がある、というところにも惹かれたのだそうです。
建物は大きく取られた一面の窓がとても印象的で、目の前に桜の木があり、海を遠望するという眺望。山と海が感じられる葉山らしい物件です。元日本料理屋といっても、こてこての和風というのではなく、引渡し時の内装からアイデア次第で自分たちが望む「カリフォルニアスタイル」を実現できる、とそのポテンシャルの高さにビビッときたといいます。

物件を決めてからの改装は、内装デザインを「逗子海岸映画祭」などを手がける「シネマキャラバン」に依頼しました。葉山で開業するなら全てにおいて地元ファーストであるということが重要と考えているお二人。もともと「wakanapan」が「シネマアミーゴ」の隣に店舗を構えていたこともあり、「シネマキャラバン」とは10年以上のお付き合いだといいます。
「彼らのアイデアとセンスはお墨付きですし、クリエイティヴに関してとてもリスペクトしています。イメージしていた『カリフォルニア的』センスはお互いに相性が良いと思いましたし、今回内装デザインでの取り組みはお互い初ではありましたが、それがまた新しい創造を生み出す面白い機会になるのではないかと思いました。結果素敵な内装デザインに仕上がり、本当に感謝しています。」とピッパラさん。

こうして2020年1月のグランドオープンを迎え、オープン当初から地元の方、そしてお二人の店がオープンすることを待ちわびていたファンが集まり連日盛況だったのですが、予想していなかった事態が。
オープンして間もなく新型コロナ感染症が流行し、他の店同様、「HAYAMA BREAD Club」も営業を自粛せざるを得ない状況になりました。
それでも、4月にはオンラインストアをオープンさせ、スマホでオーダーと決済をして店舗でピックアップできるシステムを導入。逗子葉山の方限定の送料無料デリバリーサービスや全国配送も行なっており、Webのみの商品企画も行っていて、いまは店舗に来られないという方はぜひオンラインストアをチェックしてください。

今回のコロナのことで今後の営業については、多少スタイルは変化するのかもしれません。ですが、「美味しくて身体に良いものを提供する」というスタンスは変わらないといいます。
「喜んでくださるお客様のお声や笑顔が何より私達のパワーの源。その核となる部分は全くブレることはないです。お求めになる方がいらっしゃる限り、今後もパンは焼き続けます」と頼もしい答えが返ってきました。

毎週日曜日に開催するパンケーキをはじめとする”最高の朝食プロジェクト”「HOLIDAY JAM」も、今後本格的に復活予定です。逗子の伝説のパンケーキプロジェクト「SUNDAY JAM」がパワーアップして帰ってくる!と再開を待ちわびていたファンも多いはず。
「ニュースタイルのベーカリー」として、「HAYAMA BREAD Club」は今後もその存在感を増していくでしょう。これからもお二人の活躍に期待が高まるばかりです。
※新型コロナ感染防止のため、営業時間などが変更になる場合があります。詳しい情報は、公式Instagramやオンラインストアをご確認ください。
名称 | HAYAMA BREAD Club(ハヤマブレッドクラブ) |
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業種 | ベーカリー、物販、カフェ |
URL | Instagram:https://www.instagram.com/hayamabreadclub/ |
住所 | 神奈川県三浦郡葉山町一色1382-1 |
TEL | 046-873-2466 |
営業時間 | 営業日:水曜〜日曜日 12:00〜16:00 |
定休日 | 月曜・火曜 |
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