【山形】日常の風景を探しにいこう/地下道
やまがたのまちを探し歩いて見つけた日常の風景をフィルムで撮りゆくシリーズ。
こんかいは、ちょっと気になるあの入り口です。
朝の歩道は、学生たちの行き交う自転車やバスを待つ人々でとてもにぎやか。
そんななか、この地下道の入口をくぐると、ふと別の時間に迷い込んだような気持ちになります。
レトロな看板に、レンガの外観、雨風にさらされて味が出たコンクリート。この場所がずっと人の行き来を見守ってきたんだなと感じます。
階段を降りると、ひんやりとした空気に変わって、ふわっと淡い明かりに照らされた広い空間があらわれます。なんだか秘密基地みたいで、ちょっとワクワク。
地上のにぎやかさが嘘みたいに静かで、不思議と時間がゆっくり流れてる感じがします。
歩く靴の音がやけに響く。
誰もいないのを確認して、「わっ!」って叫んでみたり、手をパンパン叩いてみたり。
反響する音が心地よくて、子どもに戻ったみたいな気分で何回もやってしまった。
線路下の地下道。
ちょうど新幹線と在来線が交差する瞬間。
夕方、自転車に乗った部活帰りの子たちが楽しそうにおしゃべりながら地下道に入っていった。
バイパスからみえるアーチ型の入り口。
片側が半オープンなっていて、太陽の光が差し込んでいてとても明るい入口。
降りていく階段沿いに見えるかわいい花たちにいやされます。
外から見るとまっすぐながーい地下道。
入り口のそばにある看板がなんかいい感じだ。
まあたらしい駅前大通りの入り口。
階段を下りると、白いタイルの壁に囲まれた空間に、ふんわり光る広告のライト。
そういえば昔は、お店の広告や、イベントのポスターなんかもあってもっとにぎやかだった気がするなあ。
地下道は、ただの通路ではなく、まちと人の記憶がつまった場所でもあります。
その面影を残しつつも、今日も静かに人々をつなぐ道として存在しつづけています。