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「白糸うどん やすじ」は旬の野菜に注目すべし

正面の壁に掲げられた板書きのメニューの中で、いちばん大きな顔をしているのは「本日の天ぷら」5種。

「白糸うどん やすじ」は旬の野菜に注目すべし
お品書きの筆頭に挙がる夏野菜5種

 そしてカウンターには神々しい輝きを放つ野菜たち。すべて自家製です。 

「白糸うどん やすじ」は旬の野菜に注目すべし
健康そうな色合いが目をひきます

うどんより先に野菜あり。

店主・前田康史さんの両親が、糸島の山あいの里・白糸で無農薬・有機栽培による農業を始めたのは9年前。今では27反もの農地で年間約30種の野菜をはじめ米、麦、大豆などを作っています。

二人が農業を始めるきっかけや土地を手に入れる経緯が、ちょっとグッとくる話なのですが、それは別の機会にお話ししましょう。

 ともあれ、この野菜をどう生かすか、と思案の末に出した結論がうどん店だったのです。

 康史さん曰く「季節をうどんで表現したい」

 それを体現したのが「本日の野菜天ぶっかけ」(750円)です。お待たせしました。 

「白糸うどん やすじ」は旬の野菜に注目すべし
野菜天はニンジン、ナス、ズッキーニ、シシトウ、カボチャ。旬のモロヘイヤは嬉しいおまけ。“本物の野菜”にふさわしく麺も無添加・自家製

 コシのある讃岐うどん、しかも注文を受けて茹で始めるので、できあがるのに15分かかります。

 普段、やわらかい博多うどんに慣れている者としては、このコシの強さに身構えたものですが、喉ごしのよさはやはり歴史あるうどんの醍醐味。カラッと揚がった夏野菜といっしょに、あっという間に胃の中に収まっていました。思いの外やさしい味わいのダシは野菜天にもよく合います。

 そもそもなぜ讃岐うどんを?

 「白糸の土地柄や地元の方の温かい人柄から、讃岐うどんが合うと思ったんです」(康史さん)というあたり、料理人のみぞ知る解釈でしょうか。

「白糸うどん やすじ」は旬の野菜に注目すべし
発酵玄米のおにぎり(300円)。これほんと美味しいです

おにぎりも自家米です。玄米を小豆と天然焼き塩で炊き上げて3日ほど発酵させる「発酵玄米おにぎり」。独特のもちもち感がくせになりそう。

「白糸うどん やすじ」は旬の野菜に注目すべし
糸島市街地の眺望と畑、里山の自然も魅力。麺が茹で上がるまでの間、ぜひ散策を

広大な農地を使い、2019年4月には「体験農園」もオープン予定。前田さん一家がめざす「農業・林業と食を通じて人が集える場所づくり」がいよいよ本格化します。

「白糸うどん やすじ」は旬の野菜に注目すべし
前田さん一家は糸島で長年親しまれている居酒屋、ラーメン店を経営。写真左から店主・康史さん、奥様の房子さん、お母様の和子さん、スタッフの前田修一さん、関富美子さん、右端が和子さんのご主人・大串幸男さん

ご主人の幸男さんは「みなさんには食べることに貪欲になってもらいたい。土から食卓までをつなぐきっかけになれば」と、農園に込めた思いの一端を話してくれました。

「白糸うどん やすじ」は旬の野菜に注目すべし
黒の外観に赤のれんが印象的

農園とお店は、糸島の夏の観光名所のいちばんに挙がる「白糸の滝」の手前4キロほどに位置。目印は糸島の木工家・薦田雄一さんによる木彫「糸島七座」。井原山、雷山、二丈岳など糸島の7山を表したこのモニュメントもまた話題を集めています。

「白糸うどん やすじ」は旬の野菜に注目すべし
「白糸うどん やすじ」への道しるべ・県道沿いに立つモニュメント。それぞれ異なる豊かな表情は薦田さんのチェーンソーワークによるもの

 

名称

白糸うどん やすじ

業種

うどん店

URL

http://shiraitonomori.com/

住所

福岡県糸島市白糸561

TEL

092-324-3883

営業時間

11:00〜15:00

定休日

毎週火曜

アクセス

糸島市コミュニティバス白糸線「白糸農園前」停すぐ/(車)西九州道前原インターより「白糸の滝」方向へ約20分