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【金沢】本の世界、創造と未来へ旅するターミナル「新石川県立図書館」2022年の夏休み前オープン予定

施設紹介

2021.12.29

金沢市小立野2丁目の「旧金沢大学工学部跡地」で2019年から整備が進められてきた「新石川県立図書館」の建物が完成し、石川県の新たな「知の殿堂」が姿を現しました。30万冊の開架と、200万冊の書庫収蔵能力を持つ国内トップクラスの県立図書館が、2022年の夏休み前にオープンする予定です。

4日間に分けて開催された建物の見学ツアーには、1,000人の定員に対し何と7倍を超える応募があり、その関心の高さがうかがえます。これから県内だけでなく、国内外から注目を集めそうな「新石川県立図書館」の様子を、写真たっぷりでご紹介します。

【金沢】本の世界、創造と未来へ旅するターミナル「新石川県立図書館」2022年の夏休み前オープン予定

円形劇場のような大空間で、本との出会いを楽しむ

大型パネルとガラスが折り重なった「本のページをめくる」イメージを表現した外観が印象的です。正面入口から中へ入ると広いエントランスホール、その先に1階から4階までの円形の吹き抜けを囲むように、書架や閲覧席が配置された、まるで円形劇場のような大空間が広がります。

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本をイメージした外観で、外壁は大地のブラウンと自然のグリーンのタイルを市松模様に配置。
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円形劇場のようであり、国際線の空港や海外の巨大駅も連想してしまう空間。洗練されたデザインで、内装材などに石川県産の木材がふんだんに使われています。

中央の吹き抜け上部は大きな天窓になっていて、やわらかな光が差し込み、館内は東西南北の方角ごとに加賀友禅の基調色「加賀五彩」のカラーを用いてゾーン分けされています。吹き抜け中央の1階の床と、天窓の周囲にはN(北)・E(東)・S(南)・W(西)の方位が示され、大空間でも現在地・目的地がわかりやすくなっています。

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吹き抜けを見上げれば、天窓を囲むように方位が表示され、いつでも現在地や目的地の方角がわかります。
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東は草、西は黄土、南は燕脂、北は古代紫といった「加賀五彩」の色で館内をゾーン分けし、床のカーペットなども同色で色分けされています。

円形に並ぶ書架には12のテーマごとに図書を配置し、館内をめぐり歩きながら思いがけない本との出会いを楽しめる、従来の図書館とは違う配架が特徴です。吹き抜け1階の中央西側の「本との出会いの窓」コーナーは、窓の形をした書架やデジタルウインドウに、子育てや旅行など興味関心が高い11のテーマ別に本の魅力を凝縮して紹介。普段は本をあまり読まない人でも、何気なく手に取りたくなるような選書がされ、デジタルウインドウには本の世界から街や世界に飛び出したくなる情報が盛り込まれます。

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「本との出会いの窓」のコーナー

1階の中央東側は、残るもう1つのテーマである「石川コレクション」の特設コーナーで、伝統文化や里山里海、生物多様性などに関する資料を解説を交えて展示。図書以外にも民芸品なども展示され、デジタル書架では気になる写真やキーワードから、一人ひとりの興味にあった図書が紹介されます。

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「里の恵み・文化の香り 〜石川コレクション〜」のコーナー

中央の円形閲覧空間には、テーマ別の図書が配架され、その周囲を従来の図書館型の分類別に配架したエリアがあります。閲覧空間は緩やかなスロープでつながり、エレベーターもあるので、車椅子やベビーカーでもアプローチしやすくなっています。

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「暮らしを広げる」「文学にふれる」「世界とつながる」などテーマ別の書架。
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棚に書かれたテーマと通り名は、本の住所のよう。
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一般的な図書館の分類の書架もあるので、専門書や目的がはっきりした調べ物はこちらへ。

閲覧用の座席は約500席あり、吹き抜け空間を見渡すデスク席、ゆったり過ごせるソファ席、秘密の隠れ家のような窓際の半個室など多種多様。好きな場所でどっぷり本の世界にひたったり、電源のある席で本やパソコンで調べ物をしたり、さまざまなスタイルの利用ができそう。

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テーマ別の書架と閲覧席。中央の半円のスペースでは企画展示も行われ、3階には吹き抜け中央を南北に横断するブリッジもあります。
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さまざまな座席があるなか、こんなスペシャルシートも。

円形空間を囲む「こどもエリア」と「文化交流エリア」

円形空間を囲むように「こどもエリア」と「文化交流エリア」の広場、階段状の多目的ホール、体験学習室や研修室、自習スペースなどが設けられています。

1階の一角に置かれた「こどもエリア」は、屋内外を合わせると移転前の図書館の約10倍の広さ。幼児から小学校低学年、高学年までを緩やかにゾーン分けし、親子や子どもたち同士で読書をしたり、読み聞かせやイベントなども楽しめる空間になっています。先ほどの円形閲覧空間とは区切られているので、ちょっとやそっと騒いでも大丈夫そう。屋外に設けられた「おはなしの森」では、サツマイモの収穫体験なども催される予定で、本とリアルな世界から学び、好奇心や想像力が育まれる場所に。

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「こどもエリア」は、子どもたちの想像力を刺激する楽しい空間。授乳室やロッカーなども用意されています。

1階には正面の入口を入ってすぐ右手に、約160人収容の「だんだん広場」があります。上映会などにも活用でき、普段は休憩や読書などに自由に使える休憩スペースです。広場上部には電源もついた36席のテーブル席があり、メモを取りながらの受講ができます。

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多目的に使えるホール「だんだん広場」。

1階にはキッチン付きのイベントスペース「食文化体験スペース」もあり、食に関するイベントはもちろん、他のイベントでも使えます。その他にも、人気カフェ「HUM & Go」がオープンし、美味しいコーヒーやデザートなどが楽しめ、図書館で借りた本を読むこともできます。

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さまざまなワークショップやイベントが開催される予定。

2階西側には円形の「研修室」があり、約200名収容できる空間は、間仕切ると4室に分けることも可能。部屋の外側の壁面はマグネットが貼れるにようなっていて、ポスターなどを展示することができます。隣接するラーニングスペースは、自習席で勉強やデスクワーク、待ち合わせ、簡単な打合わせなどにも利用できます。

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円形の「研修室」は南に位置するので、内側も外側も燕脂色を基調に。

2階の東側は「モノづくり体験スペース」で、3Dプリンタやレーザーカッターが設置され、本から得た知識やデザインをもとに、その場でモノづくり体験ができるイベントなどが開催される予定。これは大人も子どももワクワクしますね。

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「モノづくり体験スペース」は最新機器でモノづくり、工作が楽しめる空間。東に位置するので、床は草色になっています。

いかがでしたか、まだ本が入る前の「新石川県立図書館」。その規模、建築の美しさに圧倒されるとともに、テーマ別の図書の配架や多目的な空間の開放など、これまでの「図書館」という概念を超える仕組みや新たな取り組みに興味がつきません。

開館は2022年の夏休み前の予定で、移転オープンの準備が進められています。今後もreallocal金沢では取材を続けて、いろいろな角度から「新石川県立図書館」の魅力をお伝えしていきたいと思います。

【金沢】本の世界、創造と未来へ旅するターミナル「新石川県立図書館」2022年の夏休み前オープン予定

名称

新石川県立図書館

URL

http://www.pref.ishikawa.jp/muse/library

住所

金沢市小立野2丁目(旧金沢大学工学部跡地)

TEL

076-225-1346(石川県県民文化スポーツ部文化振興課 新図書館整備推進室)