【山形】日常の風景を探しにいこう/山形県体育館
やまがたのまちを探し歩いて見つけた日常の風景をフィルムで撮りゆくシリーズ。
こんかいは、なくなる前に見ておきたいあの場所です。
山形の人なら誰もが訪れたことがあるであろう霞城公園。
花見の季節にはお堀沿いの桜並木が特に美しく、
夜桜のライトアップや屋台も楽しめる人気の公園です。
新しく整備された本丸一文字門前にある広場は、背の高い木々に囲まれており気持ちのよい場所で、
新緑の季節にベンチに座ってボーッとできる、わたしのお気に入りスポットでもあります。
今は整備されてなくなってしまったけれど、
昔の霞城公園には、野球場やテニスコート、屋外ステージなんかもありました。
大会やイベントで訪れた記憶がある人も多かったかもしれません。
そして、南口を入ってすぐの場所にある、山形県体育館と武道館。
この建物も、数年後には撤去される予定だと知り、気になって訪れてみました。
なくなる前に、写真とともに見ておきたい風景を記録しました。

建物の外にどっしりと大きく掲げられた清々しい言葉は、
1990年代に山形県のスポーツ振興のキャッチフレーズとして掲げられたものとのこと。

大競技場にある今では少し珍しくなった「ステージ」。
スポーツだけではなく、式典や発表会などの行事にも使われてきたのが、
この造りから伝わってきます。

背面の観客席からは、得点版の数字が変わるたびに湧き上がる歓声が今も聞こえてきそうです。


木でできた観客席。背もたれに直接書かれた少し不揃いな数字がやさしい感じがします。

赤い表示板に使われたフォント。古い建物ならではの雰囲気が残っています。

小競技場へ向かう廊下の途中に古い手洗い場。

小競技場入り口に置かれた下駄箱には、スリッパが並んでいました。

小競技場に差し込む光がとても静かで。
どこか小学校の体育館に似ていて、ふと昔の時間を思い出しました。

今回は中に入れませんでしたが、体育館のすぐ隣には外通路でつながった武道館があります。
山形県体育館は1966年。武道館は1967年に完成してから長い時間、並んで霞城公園の風景をつくってきた建物です。
霞城公園の整備に伴い、2030年度を目途に撤去される予定です。
あと数年で、この景色も少しずつ変わっていきます。
たくさんの試合や応援、日々の練習。
ここには、いろいろな時間が積み重なっていました。
歩きながら、そのことを静かに思い出したくなる。そんなあたたかい場所でした。















