【RENT】発酵デパートメント2号店と一緒にお店をオープンさせたい方募集① ～元農林水産省所有ビル「CとTの混わる場所」のその後～

以前このReal Localで紹介した元農林水産省のRC物件は、「発酵デパートメント」の物流センター兼発酵道場＋αとして生まれ変わろうとしている。大規模なリノベーションを経て現在はこのような姿へ生まれ変わったので途中経過としてご報告したい。

なお、発酵デパートメントとは、発酵デザイナー・小倉ヒラク氏（代表著書「発酵文化人類学」）が主宰する東京下北沢駅近くの複合施設「BONUS TRACK」内の発酵専門食材店。各地から集まった個性豊かな調味料や加工食品、甘酒やお酒などが500点以上集う「オールアバウト発酵」の専門店に成長しており、併設のレストランスペースで各地で愛されるローカル発酵食を味わうこともできる下北沢の新名所。週末になると、全国から醸造家が遊びに来てイベントを開催したり、料理家や文筆家などクリエイターが集ってワイワイ議論を交わすような「文化が醸される場」に。発酵ファンや下北沢らしい文化を愛する人々で賑わう。

今回ヒラク氏が物流に目を向けた大きな理由は、発酵デパートメントの事業の最大の強みが「少量多品目に対応したロジスティクス」であることを意識することになったから。そして食品以外の事業でもこういうロジスティクスが必要とされている領域は多そうだと気づいたからだ。そこで発酵デパートメント自身が意志ある物流で物流界を変革しようとする株式会社CAPESと資本提携し、発酵デパートメント自身だけでなく、そのほかのスタートアップやD2Cといったスモールビジネスに向け、事業規模にあわせた物流サービスを提供したいと考えた。どうせならヒラク氏が居を構える山梨県の塩山（エンザン）で発酵デパートメントの2号店とともにそれを進めることで地方の可能性も示せると考えた。

ベンチャーやローカルビジネスにこそロジスティクスを！

▲小倉ヒラク氏と西尾浩紀氏

1．1階大会議室→発酵デパートメントと株式会社CAPESが手掛ける「3rd WAVE LOGISTICS」へ

Hip Logistics!日本の物流をカッコよくする！

株式会社CAPES・代表取締役の西尾浩紀氏はショップチャンネル、アビームコンサルティングを経てモノタロウに入社し、モノタロウでは国内最大規模の9万㎡の平屋建て物流センター立ち上げプロジェクトのマネージャーとして業務プロセス設計から、総務・労務業務設計やスタッフ採用計画に至るための多岐に亘る業務設計をリードしてきた。西尾氏は、スモールビジネスに向けたパーソナライズ物流事業「3rd WAVE LOGISTICS」を通して、ブランドひとつひとつのストーリーや事業規模に合わせた物流サービスを提供する。コンセプトは「ものがたる物流」。物流が運ぶのは物ではなく物語であり、多様なブランドストーリーを持つビジネスが、次々と生まれてくる時代だからこそ、少量を丁寧に、環境に配慮して、地域文化に根付いて時代を超えながらひとつひとつの価値観に合わせた「届け方」までつくることを意識する。それぞれの事業を深く理解し、表現する物流を提案している。

▲before/1F大会議室

【SpecialThanks】

今回のプロジェクトで修繕と繋がりで大きな助けとひらめきを授けてくれました。特に渡辺さん、おかげさまで思い描いたもの以上の建物になりました。本当にありがとうございます！

・株式会社KEIPE  渡辺さん（元甲府市役所職員で甲府のリノベーションスクールの火付け役。甲府で障碍者雇用を行う会社の建築部門代表。）と加藤さん  https://keipe.co.jp/

・五味醬油株式会社 六代目五味仁さん（発酵兄。手前みその歌。発酵ブームの火付け役。）　https://yamagomiso.com/