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【名古屋市西区】聖地・名古屋の古民家サウナが挑むコミュニティづくり

インタビュー

2024.01.30

全国的に名を馳せるサウナ施設が複数あり、サウナ好きからは聖地とも称される名古屋。サウナブームに乗って、地元の人はもちろん県外からも“サ活”に訪れる人がいるほどです。そんな強豪がひしめく名古屋のまちに、2022年冬に注目のサウナ施設がオープンしました。元銀行マンのオーナーがサウナにどハマりして起業。サウナの良さを広め、サウナを通してコミュニティづくりをしたいと意気込むオーナーの中島惇生さんに話を聞きました。

【名古屋市西区】聖地・名古屋の古民家サウナが挑むコミュニティづくり
「KIWAMI SAUNA」オーナー中島惇生さん

メガバンクを辞め、
夢中になれるサウナで起業

【名古屋市西区】聖地・名古屋の古民家サウナが挑むコミュニティづくり
「KIWAMI SAUNA」は、地下鉄「浅間町駅」から徒歩1分の好立地

名古屋城のほど近く、小さな神社や公園、個人商店などが点在し、旧街道の趣も感じられる名古屋市西区・浅間町エリア。その一角に古民家を改装した「KIWAMI SAUNA」はあります。

重い引き戸を開けると、日本家屋特有の土壁、バーのようなおしゃれな受付カウンター、傘屋だった名残のショーケースなど、他のサウナ施設とは一線を画す独特の雰囲気が目を引きます。

オーナーの中島惇生さんは大学卒業後に都市銀行に入社。関東の支店で営業マンとして働き、多忙を極める中でハマったのがサウナでした。

「想像以上の激務で心身ともに疲弊する生活で、サウナだけは唯一デジタルデトックスをして自分を顧みることができる場所でした。睡眠時間を削ってでも仕事前にサウナへ通い、疲労回復と思考の整理をするのが習慣になりました。」

入社3年目には転勤で名古屋へ。名古屋でもサウナには毎日のように通っていたそうです。

【名古屋市西区】聖地・名古屋の古民家サウナが挑むコミュニティづくり
サウナ室の定員は16名ほど。合わせ鏡で奥行きを演出しています。

そんな折、尊敬する経営者でもある祖父が他界。祖父のように有意義な人生を送りたい、これからの人生1分1秒も無駄にしたくないと、銀行を辞めて、起業することを決意しました。

「いつか起業したいと考えていたんです。会社員時代に副業で輸入販売業を仲間と立ち上げたこともありましたが、途中で手を引きました。心から好きなことでないと100%コミットメントできないと分かったからです。

会社を辞める際には徹底的に自己分析をして、これからは自分が何よりも夢中になれるサウナに関わっていこうと決めました。とはいえ、資金もなく当初はサウナをつくることまでは考えていませんでした。

銭湯でサウナのコンサルティングを始めたのですが、コンサルティングという立場ではできることが限られます。それなら、自分が理想とする究極のサウナを一からつくり、サウナの良さを広めることに人生をかけたいと思うようになりました。」

究極にととのう
「きわまる」を追求したサウナ

【名古屋市西区】聖地・名古屋の古民家サウナが挑むコミュニティづくり
Before:リノベーション前の古民家の様子
【名古屋市西区】聖地・名古屋の古民家サウナが挑むコミュニティづくり
After:古民家の趣を生かした内観

究極のサウナを作ることを決意した中島さんは、YouTube「令和の虎」での事業プレゼンやクラウドファンディング等で1,000万円以上の資金を集め、開店前から注目を集めました。同時に元は傘屋だったという浅間町の古民家と出合い、古民家を改装して「KIWAMI SAUNA」をつくることに。

「この物件は10年ほど空き家だったということで、内見した時はかなり荒れていてサウナに改装するのは予算的にもとても無理だと思いました。

でも、プランニングをしてみると古民家の雰囲気、外気浴スペースに適した広い庭、設備を拡張できる広さなど良い条件が揃っていて、ここでやりたいという思いに突き動かされました」

【名古屋市西区】聖地・名古屋の古民家サウナが挑むコミュニティづくり
サウナ室ではセルフロウリュウができます

「KIWAMI SAUNA」のコンセプトは、ととのうの先にある「きわまる」の追求。サウナ室は酸素濃度が高く息苦しさを感じないことを理想とし、吸気口と排気口の位置や数を計算してフレッシュな空気を循環させています。

サウナ室の真ん中にオーバースペックなストーブを配置することで、空気が循環してもしっかりと高温をキープできるようになっています。

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After:庭を整備し、広い外気浴スペースを確保

プールのようなタイル張りの水風呂は水深2メートル。頭まですっぽりと水風呂に浸かれる仕様で、サウナ好きからは特に好評です。超軟水の地下水を汲み上げていて肌あたりが優しいのも特筆すべき点です。そして一番の自慢は、古民家の庭を活用した広い外気浴スペース。

ととのいチェアに身を委ねて庭の木々が風に揺らぐのを眺めれば、「きわまる」をきっと体感できます。さらに、蔵を改装した畳敷きの内気浴スペースがあり、冬はストーブで暖をとりながら畳に寝転がって休憩するという至福の体験ができます。

名古屋を拠点に、
サウナ文化を耕していきたい

【名古屋市西区】聖地・名古屋の古民家サウナが挑むコミュニティづくり
今後の抱負を笑顔で語ってくださいました

オープンして約2年、KIWAMI SAUNAは心地よい空間づくり、より良いサービス、混雑緩和の施策等アップデートを繰り返しながらファンを増やしてきました。今後はKIWAMIブランドのサウナを全国に広げていきたいと考えているとか。

「KIWAMI SAUNAでやりたいのはコミュニティづくりなんです。KIWAMI SAUNAのお客さんはサウナ愛のある方が多く、お客さん同士がつながりコミュニティが広がっていくのを見て、KIWAMI SAUNAをつくってよかったと心から思いました。

今後はKIWAMI SAUNAを全国に少しずつ増やし、地域に根差したサウナコミュニティをつくっていけたらと思っています」

【名古屋市西区】聖地・名古屋の古民家サウナが挑むコミュニティづくり
フィンランドのサウナ文化に感銘を受けて帰国

KIWAMI SAUNAをオープンして半年ほど経った頃、中島さんはサウナ発祥の地と言われるフィンランドを訪れました。

「フィンランドは世界幸福度ランキングで何度も世界一になっています。実際に行ってみて、平和と自由の国だと感じました。フィンランドではサウナが備わっている家庭も多く、お互いの家を行き来したり、古くからの公衆サウナが賑わっていたりして、サウナが社交の場になっています。

日本のように高温のドライサウナに黙浴で我慢しながら入るという風習はなく、ロウリュウの蒸気を楽しみながら心地よさを求めてサウナに入り、世間話をしたりお酒を酌み交わしたりして自由に楽しんでいます。

フィンランドへ行ったことでよいエッセンスをたくさんもらい、KIWAMI SAUNAの目指す姿が見えてきました。」

帰国後にさっそく取り入れたのは、「コミュニケーションサウナ」。日にち限定で、黙浴ではなくコミュニケーションを推奨する日を設けました。フィンランドのように老若男女誰もがサウナを生活習慣として取り入れ、サウナがコミュニティを育む場となれば、日本の幸福度も上昇するかもしれません。

サウナで人を笑顔にし、幸せな社会をつくる。中島さんの挑戦はこれからも続きます。

名称

KIWAMI SAUNA(キワミサウナ)

URL

HP:https://kiwamisauna.com
instagram:@kiwamisauna

住所

愛知県名古屋市西区浅間2-14-24

TEL

080-6928-2994

営業時間

月曜     7:00-23:30
火-金曜  11:30-23:30
土-日曜      9:00-23:30

定休日

年中無休(臨時休業の場合、SNSで告知)

料金

平日:1時間1,600円
土日祝:1時間1,800円

備考

男性専用サウナ
第2水曜、第4日曜はレディースデー
HPから予約可

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