【神戸】坂のある暮らしを考える「坂のまちサミット!?神戸 2024」開催
イベント
坂のまち7都市と、坂に関する有識者が大集合!坂のあるまちにおける人の営みについて考えるトークイベント「坂のまちサミット?!神戸2024」を開催します。
神戸の「坂」事情
神戸と言えば海と山とまちが共存するコンパクトシティ。そんな神戸ならではの地形が産み出す様々な条件から、神戸らしい風景、神戸らしいまちの姿が形成されています。しかし、「神戸らしさ」を突き詰めていくと、異国情緒あふれる洋館の並ぶまち並みや神戸タワーを望むベイエリアだけでなく、地形による制約で開発を免れた古いまち並みや、ニュータウンと里山が共存するエリアなど、「神戸市」と一括りに語ることが難しいほど非常にまちのバリエーションが豊富です。
そんな多様な「神戸らしい」風景に共通するのが、坂や階段の多さ。山と共存する生活圏を築くため自然発生的に産まれるこれらの現象は、住民の暮らしに大きな影響を与えています。神戸ならではの生活文化「毎日登山」が産まれ親しまれているのも自然な流れでしょう。
傾斜が高い坂ほど急激に視界が変化し、海を臨む見晴らしの良い眺望が楽しめる一方で、身体的負担があるのも否めません。
そんな神戸の暮らしに切っても切れない「坂」をテーマに、その魅力を一層活かし、課題については改善を図っていくため、市民とともに神戸の坂を考える「坂のまち神戸プロジェクト」を神戸市が立ち上げ取り組んでいます。
坂を有する7都市と多様な専門家を招き、坂のまちサミット?!を開催
その「坂のまち神戸プロジェクト」の一環として11月23日(土)・24日(日)の二日間に渡り「坂のまちサミット!?神戸 2024」が神戸市主催で開催されます。市内外問わず、まち歩きを精力的に行っているシオヤプロジェクト運営のもと、市内外の坂に関連する専門家や坂好き、さらには他県の坂を有する7都市の行政担当者が集まり、坂の事例を眺め、ときに面白がりながら、坂の可能性や共存のあり方について語り合います。
両日ともに朝からシオヤプロジェクト案内のもと、実際に神戸の坂を歩いて感じるまちあるきプログラムからはじまります。一日目は山本通、二日目は諏訪山町・再度筋町を予定。
一日目のトークプログラムは、坂を有する7都市が集い、さらに神戸の坂に精通した有識者も招き、まちごとの坂の事例と取組をシェアし合いながらその魅力や課題を語り合う「坂とわがまち」。建築の専門家を招き、坂道や階段のあるダイナミックなまちなみのこれからを考える「坂とまちなみ」で構成。
二日目は作家いしいしんじ氏や尾道空き家再生プロジェクト・豊田氏、神戸新聞のぼればクルーなどを招き、文学や音楽、映画、CM、アニメーションなどにおいてドラマを生む一つの重要な要素であり、舞台装置となりうる坂を文化の中で捉えなおす「坂と文化」。さらには、長崎都市・景観研究所や神戸大学大学院教授を招いてバリアフリーの観点から坂を紐解き、日本各地の斜面都市に共通する高低差を抱えた中での高齢化社会のこれからを話し合う「坂とくらし」が繰り広げられる予定です。
一言に「坂」と言えど、多岐に渡る問題や切り口を有するこのテーマに真っ向から向き合い、坂のあるまちにおける人々の暮らし・営みのあり方を行政・民間の枠を超え、ともに考えていく機会として開催されます。
プログラム
11/23(土)
10:00~11:30|坂のまちあるき①山本通
13:00~15:30|坂とわがまち
16:30~18:30|坂とまちなみ
11/24(日)
10:00~11:30|坂のまちあるき②諏訪山町・再度筋町
13:00~15:00|坂と文化
16:00~18:00|坂とくらし
2024年11月23日(土)
【1】坂のまちあるき①山本通(先着20名・応募〆切済)
時間|10:00~11:30(受付9:30~)
案内|シオヤプロジェクト
集合場所|海外移住と文化の交流センター 1階ロビー
「異人館通り」とも呼ばれる山本通を少し入ると勾配のある路地に洋館が点在しています。坂と階段の豊かな路地裏を歩くことで、「坂のまち神戸」の歴史の積み重なりの細部をリアルに感じることができます。明治期に外国人たちによってはじめられた山をレクリエーションの場として捉え直す文化の海港都市での発祥の起源を探ります。
【2】坂とわがまち(先着80名)
時間|13:00~15:30(受付12:30~)
ゲスト|常陸野牛久(神戸高低差学会)、角野史和(こと・デザイン)
坂を有する7都市が参加します!
小樽市/群馬県(北群馬渋川振興局)/横浜市/横須賀市/真鶴町/神戸市/長崎市
山と海に挟まれ平地の少ない日本には坂のまちが多い。10月に開催され 神戸市内各所の身近な急勾配のあれこれを語り合ったワークショップを受けて、地形とその成り立ち、斜面都市の住宅地や都市開発の特徴を知ろう。日本各地の坂のまちで暮らしの一部となっている坂や階段のいわれや名前、急勾配を上りきった先には何が見えるのか、自慢の眺望について、坂のあるまち同士のあるあるネタを披露し合います。
【3】坂とまちなみ(先着80名)
時間|16:30~18:30(受付16:00~)
ゲスト|島田陽(タトアーキテクツ)、原田雄次(原田雄次建築工藝)、群馬県(北群馬渋川振興局)、横浜市、神戸市
建物のみたすべき条件の一つがバリアフリーとなって久しい。坂はバリアーとして敬遠されがちな一方、勾配を活かした建築や景観も。南米チリのバルパライソ、長崎、神戸、チャレンジングな高低差を乗り越えるような発想で設計に取り組む建築家に聞く坂建築のあれこれ、坂道や階段のあるダイナミックなまちなみのこれからを考える。平地とは異なり、土木や構造の面で困難を伴うことも多い斜面建築、解決策となる工法や知恵を共有します。
2024年11月24日(日)
【4】坂のまちあるき②諏訪山町・再度筋町(先着20名・応募〆切済)
時間|10:00~11:30(受付9:30~)
案内|シオヤプロジェクト
集合場所|海外移住と文化の交流センター 1階ロビー
海=南、山=北が同義語である神戸のまち。港~繁華街~住宅地から斜面地集落が山に溶け込んでいく(山に入ると、発祥の地ならではの毎日登山や独特の茶屋文化も残る)神戸特有の山麓住宅地探訪。最近人気の山系アウトドアスポーツも含め、斜面都市ならではの坂や階段の楽しみ方、考え方を共有しましょう。
【5】坂と文化(先着80名)
時間|13:00~15:00(受付12:30~)
ゲスト|いしいしんじ(作家)、豊田雅子(尾道空き家再生プロジェクト)、神戸新聞のぼればクルー(上田勇紀、辰巳直之)、サラ・デュルト(シオヤプロジェクト)、神戸市
文学や音楽、映画、CM、アニメーションで、坂道はドラマを生む一つの重要な要素であり、舞台装置です。坂道や階段、その先に眺望が開けるという設定は頻繁に目にします。現実世界では敬遠されがちであったりする坂をいかに魅力的で面白いものと捉えるか、坂を文化の中で捉えなおす方々を招き、まちの坂の活かし方について考えます。坂の文化的な側面を近隣に住む人々や観光で訪れる人と共有するための手法等について意見交換します。
【6】坂とくらし(先着80名)
時間|16:00~18:00(受付15:30~)
ゲスト|井上岳一(日本総合研究所エクスパート)、井上聖隆(長崎都市・景観研究所)、原田和弘(神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 教授)、長崎市、神戸市
坂は人の行動にもダイナミックに働きかけます。見方を変えれば、得られる体験も変わるはず。勾配や段差をポジティブに捉え、高低差を克服する方法を各地の先進事例や独特な生活習慣、次世代交通など、坂と乗り物・坂と健康・坂との付き合い方について考えます。バリアフリーを成し遂げるのが困難な勾配のある地形で何ができるのか。日本各地の斜面都市に共通する高低差を抱えた中での高齢化社会のこれからを話し合います。
<坂のまちプロジェクトについて>
海と山が近く豊かな自然環境を有する神戸はその地形から、天然の良港や高台からの美しい景観を備え、また居住地においても高低差の多いまちである。長所も短所も併せ持つ坂のまちについて、「坂のまち神戸プロジェクト」として、様々なアプローチで議論を深め、取り組みに活かしていく。
詳しくはこちら
https://www.city.kobe.lg.jp/a47946/saka.html
日時 | 2024年11月23日(土)・11月24日(日) |
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会場 | 海外移住と文化の交流センター 5階ホール |
料金 | 無料・要予約 |
公共交通 | JR「元町駅」より徒歩15分 |
URL | http://www.shiopro.net/archives/5497 |
主催 | 神戸市 |