【鹿児島県阿久根市】阿久根から生まれた、新しい蒸留酒のかたち クラフトラム『HAL Distillery』/ 大石酒造株式会社
明治32年創業、120年余りの歴史をもつ鹿児島県阿久根市の蒸留所、大石酒造株式会社。伝統の味を守りながら新しい技術を取り入れ、未来へ続く酒造りに挑んできました。今回は、その蔵が新たに立ち上げたクラフトラムブランド『HAL Distillery』をご紹介します。
real local 鹿児島でインタビュー取材した大石恭介さんの記事はこちら。

焼酎蔵が挑むクラフトラム『HAL Distillery』
鹿児島県阿久根市にある老舗蔵元、大石酒造。明治32年創業、芋焼酎『鶴見』などで知られる焼酎蔵です。その大石酒造が新たに立ち上げたのが、クラフトラムブランド『HAL Distillery』。焼酎蔵がなぜラム酒を? そんな疑問から、この物語は始まります。

ラム酒って、そもそもどんなお酒?
ラム酒はサトウキビを原料にした蒸留酒。カリブ海のイメージが強いですが、近年は世界各地で個性豊かなクラフトラムが生まれています。
一般的なラムは「糖蜜(とうみつ)」と呼ばれる副産物から造られることが多いのですが、HAL Distilleryが選んだのは「アグリコール製法」。これはサトウキビの搾り汁そのものを発酵させる方法で、原料の香りや風味がよりダイレクトに表れます。ただし鮮度管理が難しく、手間も時間もかかる製法です。
それでも挑んだ理由は、「阿久根の自然をそのまま味にしたかった」から。

阿久根という土地の力
南西から吹く海風、豊かな水、そして温暖な気候。阿久根はサトウキビ栽培にも適した土地です。地元の製糖工場と連携し、搾ったばかりの新鮮なサトウキビジュースをすぐに発酵へ。酵母の選定や温度管理にも細やかに配慮しながら、何度も試行錯誤を重ねてきました。
その背景には、六代目蔵元の挑戦があります。伝統を守るだけでなく、科学的な視点も取り入れながら、再現性のある品質を追求。焼酎づくりで培ってきた発酵と蒸留の技術が、ここで新たな形に結実しました。

味わいは?
現在展開されている代表的なボトルは2種類。
JAPONICUS(アルコール度数52%)
南国果実を思わせる華やかな香り。柑橘の爽やかさと、ほのかな甘み。すっきりとしながらも奥行きがあります。

JAPONICUS KABUTO(アルコール度数56%)
より力強く、濃厚。ぶどうや洋梨のような果実香に、スパイシーさが重なります。ゆっくりと時間をかけて楽しみたい一本。ストレートで香りを楽しむのはもちろん、炭酸で割っても個性が際立ちます。

地域から世界へ
『HAL Distillery』は、ただ新しい商品を出すという話ではありません。焼酎文化のある鹿児島から、世界基準の蒸留酒を発信する試みでもあります。
土地の素材を活かし、地域の技術で磨き上げる。阿久根の風土を一杯のグラスに閉じ込めるような挑戦です。
焼酎蔵が本気でつくったクラフトラム。その味わいを通して、阿久根というまちの新しい表情を感じてみてはいかがでしょうか。

| 屋号 | 大石酒造株式会社 |
|---|---|
| URL | |
| 住所 | 鹿児島県阿久根市波留1676 |
| 備考 | ●公式SNS https://www.instagram.com/oishishuzodistillery/ https://www.facebook.com/oishishuzodistillery X ●大石酒造オンラインショップ https://shop.oishishuzo.co.jp/shopdetail/000000000088/ ●HAL Distillery 専用サイトおよび公式SNS |














