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【長野】シャッター商店街に現れた英語漬けのシェアスペース MIMOZA

2016.02.19

ここは長野県塩尻市の大門商店街。ご多分に漏れず、シャッター率の高い地方の商店街だ。そんな人通りもまばらな商店街の一角に、尖ったシェアスペース「MIMOZA」が誕生し、注目を集めている。(正式オープンは2016年4月予定。現在はプレオープン中)

【長野】シャッター商店街に現れた英語漬けのシェアスペース MIMOZA
「MIMOZA」プレオープンワークショップ開催風景。

1階がコワーキングスペース、2階がシェアオフィスとなっており、一見すると特別なものではないのだが、このスペースには特筆すべきルールがある。それは、1階では「英語しか使ってはいけない」というルール。人の歩いていない商店街において、あえて入りにくくなるルールを付加しているのだ。

【長野】シャッター商店街に現れた英語漬けのシェアスペース MIMOZA
左:運営を行う土屋みどりさん 。右:仕組みづくり・リノベーションを担当した保科京子さん。

ここでひとまずこの「MIMOZA」が完成するまでの過程を追ってみたい。

もともとは事務所として利用されていたが、使われなくなり、遊休不動産となっていた。この資産を街のために使おうと目をつけたのが、建築家で大門エリアのリノベーションも行う「LLP 仄仄(ほのぼの)」の代表、保科京子さんだ。見る人によっては、ただのボロボロの空き事務所に見えるが、彼女たちにはそうは見えなかった。

【長野】シャッター商店街に現れた英語漬けのシェアスペース MIMOZA
リノベーション前のMIMOZAの様子。

入居者については、リノベーションを計画する前に募集をかけた。入居してくれる人に合わせて、カスタマイズされた空間を提供するためだ。

そんな中で出会ったのが、現在MIMOZAの運営をしている土屋みどりさん。土屋さんは、本業である翻訳の仕事のかたわら、女性の就業支援団体「ココノチカラ」や、インバウンドを促進する団体「GoGlocal 」をかけ持ちしていて、ちょうど事務所になる場所を探していた。そんな出会いから生まれたのが先述の「英語しか使ってはいけない」ルールだったわけだ。

【長野】シャッター商店街に現れた英語漬けのシェアスペース MIMOZA
左官仕事も自分たちで。
【長野】シャッター商店街に現れた英語漬けのシェアスペース MIMOZA
入居する予定の事務所(レストラン経営)が提供してくれた現場メシ。

他の入居者も決まっていき、いよいよリノベーションが始まった。

リノベーションは、「できることは自分たちで」を基本スタンスに行った。LLP 仄仄のメンバーを中心に、その活動を楽しんでくれる人たちも巻き込んで、多様な人々と現場作業を楽しんだ。

その現場の経過を間近で見ていると、入居者や手伝ってくれる人との様々な出会いがこの場所の進化を加速させていることがわかる。今後の新たな出会いから生まれるアイデアやプロジェクトが楽しみ。

最後に、このスペースの今後の予定を聞いてみたところ、「他の性格の異なるコワーキングスペースとの連携や… 」と既に新しい動きが色々とある模様。引き続き注目していきたいスペースだ。

名称

MIMOZA

業種

コワーキングスペース、シェアオフィス

所在地

長野県塩尻市大門一番町8

営業時間

未定(2016年4月より正式オープン)

料金

未定(2016年4月より正式オープン)

URL

https://www.facebook.com/honobonoLLP/

※本格オープンするまではこちらで情報チェックしてみてください。

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