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レオナルド・マルケスのこと/ 2020.3.21山形公演に向けて

2020.01.15

 私たちの会(山形ブラジル音楽協会)は、なんと今年で創立20周年を迎えます。それを記念した公演もいくつか予定しておりますので、何卒よろしくご支援ください。

 さてその前に、321日にブラジル人アーティスト、レオナルド・マルケスを招いての公演があります(reallocal記事はこちら)。

レオナルド・マルケスのこと/ 2020.3.21山形公演に向けて

レオナルド・マルケスは、ミナス・ジェライス州出身のシンガー・ソングライターでプロデューサーです。少年時代はアイアン・メイデンなど、欧米のロックが大好きだったそうです。ブラジルのロック・シーンで頭角を現し、南米で最大規模のロック・フェスティバル、ロック・イン・リオに出演。その後ロサンゼルスに拠点を移し、全米ツアーも行うなど成功を収めました。またその頃からヴィンテージなサウンドにも興味を持つようになりました。ところがアメリカ滞在中に、ブラジルとブラジル音楽への郷愁を感じ、アントニオ・カルロス・ジョビンの音楽を聴き始め、ブラジル音楽の豊かなハーモニーを生かし、ポルトガル語で歌うことに目覚めたのだそうです。

その後ブラジルに帰国し、インディーロック・バンドの「トランスミソール」を結成。ミナス地方の最重要インディーバンドとして活躍すると同時に、自身のスタジオ「イーリャ・ド・コルヴォ」で、ヴィンテージな音を求めるミュージシャンの作品を、数多くプロデューサーしています。2015年には初の日本ツアーを行い、キセル、ツチヤニボンドと共演しました。自身のソロ作は現在まで3作リリースされており、そのうち2018年にリリースされたサード・アルバム「アーリーバード」は、月刊ラティーナ誌の選出する2019年ブラジル・ディスク大賞一般投票で4位を獲得しています。ちなみに私は本作を同大賞の関係者投票で2位に選んでいます。

レオナルド・マルケスのこと/ 2020.3.21山形公演に向けて

 アルバム「アーリーバード」は、ヴィンテージ機材を使った宅録で、ほぼ全編彼自身による演奏の多重録音による作品です。ジョン・レノンやエリオット・スミスのような柔らかな旋律と歌声、そして地元ミナスを代表するクールビ・ダ・エスキーナの甘美な浮遊感に影響を受けた、全編夢の中を漂うような淡い色彩のハーモニーに満ちたポップ・ミュージックです(アルバム試聴リンクはこちら)。是非リンクから試聴してみてください。ちなみにアルバム・ジャケットはA&M期のアントニオ・カルロス・ジョビンのアルバムなどからイメージされたもの(写真下)で、彼のジョビンへのオマージュなのです。

レオナルド・マルケスのこと/ 2020.3.21山形公演に向けて

 今回の山形公演はソロでの公演で、アルバムとはまた違った彼の一面が堪能できると思います。皆様のご参加をお待ちしております。

ライブ情報はこちら(facebookページ)