real local 福井【福井市】新栄商店街探訪 ご縁を大事に「ちょい呑み処 ババズ」 - reallocal|移住やローカルまちづくりに興味がある人のためのサイト【店】

【福井市】新栄商店街探訪 ご縁を大事に「ちょい呑み処 ババズ」

連載

2024.02.01

新栄商店街には個性的なお店が立ち並んでいます。今回訪れたのは「ちょい呑み処 ババズ」。ババズさんは2023年秋にオープンした酒処です。聞けば店主の東裕子さんはエステ業界からの転職だそう。オープンしたきっかけからお店のことなどお伺いしました。

新栄商店街の動きについてはこちら↓

・新栄商店街のこれまでとこれから
https://www.reallocal.jp/105651

・新栄商店街を陰ながら支えて
https://www.reallocal.jp/106379

【目次】
・エステ業界からの転身。子どもの手が離れたらやりたかったこと
・コインやチンチロで楽しく営業!アイディアはお客さんと一緒に
・駅前に来るきっかけをこの場所から

エステ業界からの転身。子どもの手が離れたらやりたかったこと

「ちょい呑み処 ババズ」さんは新栄商店街の中でも一本路地を入った場所に位置します。白いちょうちんと暖簾が目印。元々は洋服店だった店内をリノベーションして2023年秋にオープンしました。

【福井市】新栄商店街探訪 ご縁を大事に「ちょい呑み処 ババズ」
ババズさんは裏路地の一角に。白いちょうちんが明るくなっていたら営業中です。

この場所を開くまで、東さんは35年間エステ業界に身を置いてきました。
「エステは奥深いですね。日本では美容のイメージが強いですが、エステの本場フランスだと医療と同じような扱いになるんです。例えばアロマテラピーはお医者さんが治療の一環として使っています。エステの盛んな国では生活の一部のように日常にエステがあるんです」

自身の肌荒れをきっかけに、自分で勉強してやってみようと飛び込んだエステ業界。25歳で独立してから2店舗で従業員を8人ほど雇っていた時もあったそう。
そんなエステ業界から飲食店への転身の糸口は何だったのでしょうか。
「最近日本でも色々な種類のエステが出て来たんです。長い間やってきたけどこれから新規のお客さんは来ないなと。だって50歳すぎたおばちゃんより若い人のほうがいいでしょう笑」

元々お酒を飲むのは好きだった東さん。よく行っていた立ち飲み屋さんで転機が訪れます。
「福井駅構内に『のもっさ』という地酒の立ち飲み処があったんです。どこか飲みに行く前に30分とかほんの少し立ち寄るそんなかんじが好きで。ちょうど次は何をしようかと考えていた時に、店主のおじちゃんが福井駅のリニューアルで閉店するって言ったんです。それを聞いて、じゃあ私がこういうお店を自分でやろうと思いました」

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開店前の時間におじゃまして気さくに沢山お話を聞かせてもらいました。

ぱっとひらめいたことが開業につながります。
「駅前でお店を探していた時にこの物件に出会いました。ここはオーナーさんが新しくなったばかりでオーナー自身が飲食店を経営されていたので飲食店への理解がありました。オーナーさんに新栄エリアではまちづくりファンドという助成金があるからと、すぐにまちづくり福井さんにも紹介してもらって。本当にご縁です」
自然な感じで笑う東さんの軽やかな行動力に脱帽です。

「よく友だち同士で『子どもの手とか離れたらみんなで何かしたいね』と言っていたんです。
よく夢が叶いましたね!とか言われるけれど、そんなおおげさなものじゃないんですよ」

コインやチンチロで楽しく営業!アイディアはお客さんと一緒に

物件が決まってからどんなお店にしようかと中身を考えていくことになった東さん。色々なお店を回ってリサーチしながら自分のやりたいお店のイメージを膨らませます。そして覚えやすいお店の名前「ババズ」は当初から決まっていたそうです。
「『ババズ』というのは元々友だちと言っていた名前だったんです。私たちもうおばちゃんだからばばあ‘ずだよねって笑。ばばあ‘ず、ババーズ、ババズでいいじゃんと」

ババズさんは支払いが先払い制でコインが手元に届いてそれをお酒やおつまみと交換していきます。

【福井市】新栄商店街探訪 ご縁を大事に「ちょい呑み処 ババズ」
せんべろセットはドリンク3杯と小鉢1品で1,000円ととてもリーズナブル!

「先払いは元々考えていたんです。都心で昔ながらの立ち飲みに行くと小銭を前に積み上げてそれで支払っていくところがよくありますよね。でも福井はまだその文化がないなあと。それでまずお金の代わりになるものを探していたらちょうどいいコインがあったんです。最近来たお客さんにポーカー用のコインだと教えてもらいました。
例えばこんなコインを他のお店ともタッグを組んで使えるようになったら面白いななんて。新栄の他のお店と一緒に共同で、いろんなお店で使える新栄通貨とかできたらいいですよね」

コインは余ったら次回へ持ち越しも可能。そして自分で使うのではなく友達に渡してもよいそう。
このルールも「コイン持って帰れば宣伝になる」とお客さんに言われたから始めたそう。東さんのやりながら決めていく!という柔軟な考え方。アイディアやアドバイスをお客さんからもらい、試行錯誤しながらみんなで一緒にお店をつくっています。

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チンチロはその目に応じてサービスが。お客側としては大変うれしい演出です。

駅前に来るきっかけをこの場所から

ババズさんには様々なお客さんが訪れます。
「早い時間帯は仕事帰りのサラリーマンや出張、電車待ちの方ですね。週末はゼロ次会で来る方もいらっしゃいます。女子の一人呑み、昼呑みの子もいますね。飲食店のゴールデンタイムの18時~19時は少なくて、21時過ぎからよそで飲んできた若い人や団体さんがいらっしゃいます。隣り合ったお客さん同士が自然と仲良くなって話したりしているのを見ているのがいいですね」
実際筆者も取材後ちょい呑みをしてカウンターのお客さんとおしゃべりしました。ちょい呑みと掲げてくれているので、安心してちょっとしたリフレッシュができます。

【福井市】新栄商店街探訪 ご縁を大事に「ちょい呑み処 ババズ」
ちょい呑みセットは小鉢が5品とドリンクがついて1500円。ふたりで来て色々シェアするのもおすすめです。

「当面の目標は『いつでもやっている』です。不定休としていますが、めったなことでお店は休まないように心がけています。ほら、せっかく来てくれたのに閉まっていたらがっかりさせちゃうでしょう」
元々ジムに通ったり、マラソンしているから体力があると東さん。いつでも開いてるはうれしいポイントです。
「春にはふくい桜マラソン※があるでしょう。完走した人にはふるまいしたいね!助成金を使わせてもらったから、その分還元できることを考えたいなと思います」
※ふくい桜マラソン/福井駅前発着のマラソン。2024年は3月31日に開催予定
マラソン帰りやワンちゃんのお散歩時などこの場所が駅前に出るきっかけになったらいいなと話してくれました。

【福井市】新栄商店街探訪 ご縁を大事に「ちょい呑み処 ババズ」
ひとり呑み初心者の方、福井旅の方、ババズさんからスタートすると楽しいですよ!

「暖かい季節になったら外で飲めるようにもしたいですね。ババズの友だちは子育てが終わって、仕事以外手が空いている人たちなので、仕込みや週末のお手伝いをしてもらっています。みんなで力を合わせてやっているから安く提供できる。だから気軽に立ち寄ってください」

ナチュラルな東さんの人柄にこちらも自然と肩の力が抜けました。ババズさんを入り口に新栄商店街のディープなお店へ入り込んでいくといいかもしれません。きっと楽しい時間が過ごせますよ。

名称

ちょい呑み処 ババズ

URL

https://www.instagram.com/ba__buzz/?hl=ja

住所

福井県福井市中央1丁目13-5

TEL

0776-84-0530

営業時間

17:00-23:00

定休日

不定休