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建築好き界隈では大阪ミナミのシンボル的な場所である味園ビル。全盛期には毎夜1,000人が訪れた大キャバレー「ユニバース」と500名収容の大広間を擁した宴会場「味園」を中心にミナミの夜を彩ってきました。2025年夏、建物の老朽化のため多くの人に惜しまれながら70年の歴史に幕を閉じます。外部主催では最後のイベント、「BMCが捧ぐ…味園爆愛ナイト with 渋さ知らズオーケストラ inユニバース」をご紹介！

1955年に創業した味園ビルは難波の繁華街に突如現れる異空間。かつてはキャバレーとして賑わっていたライブホール、結婚式や忘年会等で活用される宴会場、ホテル、キャラの濃い店主たちが営むディープなバーやスナックがひしめきあう2階フロア、という一夜では楽しみ尽くせない夜のレジャースポットです。

本当にたくさんの人に愛され、多くの人の思い出が詰まっている味園ビルですが、（イベントのタイトルの”爆愛”にも表れているように）その愛が一番強いのではないかと思うのが今回のイベントの主催、BMC（ビルマニアカフェ）の皆さん。

BMCは1950〜70年代のビルをこよなく愛する5人のチームで、月刊ビルというビルを愛でる冊子を作ったりビルを楽しむイベントをしたり、という活動を2008年から続けられています。

2011年からは当時まだキャバレーだった（！）ビルを会場に、河内屋菊水丸さんの盆踊りをトリとする『トロピカルビルパラダイス』を開催。ユニバースの非日常空間と盆踊りという組み合わせはまさに唯一無二。毎年行く！というファンも多い人気の夏祭りイベントでした。

2016年を最後にイベントは終了していましたが、解体が決定した2024年の夏、最後のトロピカルビルパラダイスを開催。6組のアーティストと10店舗の出店のイベントに約700名の来場があったそう。わたしも出演アーティストの一員として参加させてもらいましたが、本当に夢のようなお祭りでした。

そんなBMCが手がけるユニバースでの最後のイベントが「BMCが捧ぐ…味園爆愛ナイト with 渋さ知らズオーケストラ inユニバース」です。

ユニバースでは初めてのライブとなる渋さ知らズオーケストラは総勢30名超えでのご出演とのこと。BMCが「まるで八百万の神々の宴のよう」と表現する渋さ知らズオーケストラのパフォーマンスとユニバースの組み合わせ、果たしてどんなステージになるのでしょう？！しばらく日常に帰ってこられなくなるかもしれません。

外部企画としては本当の本当に最後のこのイベント。渋さ知らズオーケストラのファンの方も、一度ユニバースに行ってみたかった！という方もこの組み合わせは2度と観られません。大阪から味園ビルが無くなってしまうのはとても心惜しいですが、この伝説的な場所を全身で感じ、最後のユニバースを皆で見届けに行きましょう！