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博多筆師 錦山亭金太夫さん

博多に生き、町を人を、情景を描く

福岡に住んでいる人ならきっと誰もが目にしたことのある、博多区の「チョコレートショップ」、市内各所の「磯貝しらすくじら」や「めんちゃんこ亭」等々、福岡の人気店の暖簾や看板、商業広告を手がける、錦山亭金太夫(きんざんてい きんだゆう)さん。

生まれも育ちも生粋の博多っ子、博多筆師として活動されています。「金太夫さんが看板を描いたお店はどこも繁盛しよるもんねっ」との噂を聞きつけ、その開運パワーのお裾分けを!とばかりにお会いしにいってきました。

博多筆師 錦山亭金太夫さん
お伺いした博多区のアトリエにて、愛犬ゴンタロウくんも一緒に。冗談交じりのお話に笑わせていただき、時間が過ぎるのがあっと言う間でした。

アーティスト活動は40年。中学生の頃から、相撲や歌舞伎で見られるような独特な文字が好きで、遊びで書いていたことが始まり。

近年では、ドラマ「めんたいぴりり」のロゴや、太宰府市の九州国立博物館の夜間営業PR看板、早良区の紅葉八幡宮や博多区の住吉神社の新春看板と、活躍の場は拡大を続けています。

博多筆師 錦山亭金太夫さん
天神1丁目、水鏡天満宮横丁内の「しらすくじら」の系列店「じゃこくじら」の暖簾。

金太夫さんの作品には、優しく柔らかい絵に、筆文字で短い「詩」が添えられているのが特徴です。詩はシンプルでストレート、ふと大事なことを思い出させてくれる。そんな詩が多いです。

生まれつき腎臓病を患っていた金太夫さんは、
人工透析から腎臓移植をし、体調が優れない時期も多くあった中で仕事に励み、1987年から毎年秋に行っている個展も欠かさずに続けてこられました。

1990年4月から始まった、日本経済新聞・夕刊西部版「金太夫の博多有情」は、詩とイラストにさらに日常のコラムが添えられた好評の連載で、今もなお続いています。

博多筆師 錦山亭金太夫さん
博多の色んな情景も登場します。こちらは「博多ちゃんぽん」の絵。ちゃんぽんとは、ガラス細工のことで「ビードロ」や「ぽっぺん」とも言われ、吹くと「ちゃんぽん」と音が聞こえることからこのように呼ばれています。
博多筆師 錦山亭金太夫さん
作品は「子どもが見て、伝わるといいな。」と思いながら制作しているそう。

25年以上に渡るコラムには、金太夫さんも毎年参加されている博多祇園山笠やどんたく等の福岡ならではの四季折々のこと、
金太夫さんの子供時代や学生の頃の博多や福岡の話。幅広く、金太夫さんが博多に住み日々感じたこと、思ったことが連載されてきました。
博多駅が今の場所になって三十年とか、キャナルシティ博多ができる前のエピソード等、博多で生まれ育ち生活しているからこその内容も多く博多の方言も登場するため、この一冊に色んな博多・福岡の情景が詰まっています。

2014年には単行本化され、その一部を楽しむことができます。

金太夫さんがモット―にしているのは、本のタイトルにもなっている「まずは笑顔から」という言葉。
「人間は笑顔、これは世界共通だから。笑っていれば、ニコニコしていればいい事あるよ、ということは常々思っていて色んな人に言ってます。」

お仕事のほとんどは福岡のお仕事だそうですが、「営業なんてしたことない」というので驚きます。
博多祇園山笠へ毎年参加することでできた繋がりや、地元の人の繋がり、人間味にあふれる金太夫さんの信頼と、全国や海外も飛び回るフットワークの軽さとが、お仕事をどんどん呼び込むようです。

県外からきた人には、福岡の人は本当にいろんな人と人の縁を絆いでくれる!とよく言われることがありますが、それも人情味溢れた博多気質の影響なのかもしれません。

博多筆師 錦山亭金太夫さん
数々の作品が生み出されるアトリエ。山笠のシーズンは、アトリエの隣の部屋が「土居流行町」の詰所となり、アトリエにも山笠の仲間が集まります。

これまでの活動の中で特に思い出に残っていることをお尋ねしてみると、「やっぱり、放生会のぼんぼりを描いた時は嬉しかったなあ。」と金太夫さん。放生会のぼんぼりは、王貞治さんや武田鉄也さんをはじめ、福博知名士の方が絵付けすることで知られています。

また、今後の活動については、「博多や福岡の”古い町並み”を描いていきたいですね。」と、教えてくれました。これからまたどんな作品が生まれるのか、とても楽しみです。
これからも金太夫さんらしいメーセージとともに博多の情景を描き続けていってほしいと思います。

博多筆師 錦山亭金太夫さん
博多有情の裏表紙。これまた地元愛に溢れた作品です。

福岡の、本当に色んな場所で目にすることができる金太夫さんの作品たち。
開運にあやかりたい方は、是非、金太夫さんの作品に触れてみて(空港にもありますよ!)、さらにはお仕事も頼まれてみては!そして、博多の話をたくさん聞いてみてください。

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