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葉山のカルチャーこの人にあり。

葉山・海の家「OASIS」 代表 朝山正和さん

2015.10.22
葉山のカルチャーこの人にあり。
森戸海岸の海の家「オアシス」。バリの建築を参考に、葉山の竹を自分たちで伐採してセルフビルドで毎年建てている

葉山の森戸海岸にあり、伝説の海の家として知られる「OASIS(オアシス)」。
竹でつくられたオシャレな建築に、お客さんも多国籍だったり、いろんな人が居て、どこか非日常的な雰囲気が醸し出される。

オアシスが森戸海岸に現れたのは、1981年。今年で35年目になる。運営しているのは、朝山正和さん。
朝山さんは葉山芸術祭も初期から運営しており、葉山のカルチャーをかたちづくった人物とも言える。

葉山のカルチャーこの人にあり。
朝山正和さん

朝山さんは大分県出身で、葉山へは東京芸大を卒業後に移り住んだ。葉山に住んだ理由のひとつは、東京は迷子になって苦手だったから。海があったり山があったりして、迷わず歩ける街が好きだった。

また東京から完全に切り離されて仕事するのは厳しいと思ったことももう一つの理由だった。
当初別の地域で物件を探していたが良い部屋が見つからず、場所を葉山に移したらすぐに見つかってすんなり引っ越し先が決まったからでもある。

そこからずーっと、葉山暮らし。

一時期東京に事務所を構え、通勤もしていた。しかし東京で仕事をしていると、大したことをしていないのに出費が多かったという朝山さん。
「営業の延長でお客さんと半分仕事みたいな感じで、楽しくもないのに飲みに行って、そしてタクシーで帰ったりするとお金がいっぱい出ていくんですよ。それからはもう事務所も葉山に移動してしまいました」

海の家との出会いは、行きつけの自然食の店だった。
葉山で暮らし始めて自炊をするようになっていた。自分のカラダの中に入るものだからと、食への関心も強くなりだしていた。ある時店の主人に「海の家でもやってみたらどうだ」と言われ、店の常連客7人くらいで始めることにした。

自然食の海の家にしたいということはメンバー全員で一致していた。それからアジア方向への旅好きが多かったこと。そして、音楽が好きだった。その3つは今もまったく変わっていない。「オーガニックフード、音楽、旅」という海の家「オアシス」は、初めからでき上がっていた。

葉山のカルチャーこの人にあり。
海の家の中にあるステージ。オアシスではほぼ毎夜ライブやクラブイベントが開催される

しかし今ではこんなにたくさんの人が集まる海の家も、はじめは大変で10年間くらいはずっと赤字だったという。
「商売にしようとは思ってなかった。美術系の人間が多いから、みんな自由気ままで協調性がないんですね」

しかしその自由な雰囲気に惹かれ、次第に同じようなアンテナを持つ人たちが集まってきた。
スタッフとして参加する人も増え、その中にはアーティストも多かった。

今ではたくさんのアーティスト、旅人、地元の人が集まり、海の家の面積も16坪だったのが、現在は100坪に。
「規模が大きくなって、前と同じとは思わないけど、違うとも思わない。オアシスに新しい人が遊びに来ると、前から来ている人も喜んでいる。ここに来る時点で、共通の何かがあるんでしょうね」

葉山のカルチャーこの人にあり。
(左上)世界各国のお酒が並ぶ。(右上)ジャマイカフードのコーナー(左下)海に合う音の鳴るひょうたんスピーカー(右下)いろんなカウンターが存在する

また海の家を切り盛りする一方、朝山さんは「葉山芸術祭」の運営委員でもある。
葉山芸術祭

もともと葉山にはアーティストが多く住んでいるが、その人たちの作品を見るために東京や横浜にわざわざ見に行かねばならなかった。ならば地元で観られるようにしようということで始まったのが、葉山芸術祭だ。
アーティストはそれぞれ自分のやり方がある。だからそのまま、それらをつなぐような仕掛けを考えた。それぞれの家やアトリエを、近所を散歩する感覚で訪ねて回れるようにしたのだ。

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2015年に開催された葉山芸術祭より。「青空アート市」の模様

葉山に住んでいる人で、東京に通勤している人は案外多いという。しかしそのうちに、通勤が大変でなんとか通勤しないでいい方法を考え出すのだという。

オアシス取材後、姉妹店の「陸の家カラバシ」にも案内してもらった。場所は森戸海岸バス停の目の前。

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バス停通りから見た正面。右側に回ったところにある入口に、可愛い看板がある
葉山のカルチャーこの人にあり。
地元トークで盛り上がる店内。店の前を通る人と挨拶を交わしていた

海の家「オアシス」は夏限定だが、陸の家「カラバシ」は1年中オープンしている。朝山さんもふらっと飲みに寄るそう。
葉山のカルチャーが知りたければ、「オアシス」「カラバシ」を訪れてみてはいかがだろう。

住所

「オアシス」神奈川県三浦郡葉山町堀内 森戸海岸
「カラバシ」神奈川県三浦郡葉山町堀内1014

名称

海の家オアシス
陸の家カラバシ

業種

「オアシス」サービス業/レジャー産業/海の家

「カラバシ」飲食業/カフェ・バー

TEL

「オアシス」046‐876-3812(営業期間:7/2〜8/28のみ)

「カラバシ」046‐807-0164

営業時間

「オアシス」2016 7/2〜8/28 11AM〜10PM

「カラバシ」通年営業

Day 12:00~17:00 / Night 19:00~23:00

定休日

「カラバシ」不定休

※営業時間が異なる場合やイベントもございます、必ずTwitter /Facebookページにてご確認下さい。

アクセス

「オアシス」JR横須賀線逗子駅前の3番乗り場から「葉山一色行き」に乗り「森戸海岸」バス停で下車

「カラバシ」JR横須賀線逗子駅前の3番乗り場から「葉山一色行き」に乗り「森戸神社」バス停で下車

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