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【鹿児島県大崎町】見て・さわって・発見!親子で楽しむ「バラシンピック in 大崎町」開催レポート

地域情報
2026.04.01

2026年3月1日、大崎町の「そおリサイクルセンター」(以下:リサイクルセンター)で、見て・さわって・発見!親子で楽しむ「バラシンピック in 大崎町」が開催されました。分解や分別を体験する競技やワークショップなどを通して、資源循環の仕組みを楽しく学ぶ一日となりました。

real local 鹿児島で告知した『バラシンピック in 大崎町』の記事はこちら

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リサイクルセンター入り口には廃材で製作されたバラシンピックの看板が設置されていた

バラシンピックとは?

大崎町は、一般廃棄物のリサイクル率が80%を超え(全国平均は約20%)、これまでに計16回日本一を達成してきた「リサイクル率日本一のまち」として知られています。町民による丁寧な分別と、行政による仕組みづくり、そして、リサイクルセンターでの徹底した資源回収・分別によって、その仕組みが支えられてきました。

一方で、日常の分別が当たり前になっているからこそ、その価値や面白さを改めて体験する機会は多くありません。今回のイベントは、そうした日々の取り組みを「体験」や「遊び」を通して見つめ直す機会として企画されたものです。

「バラシンピック」は、身の回りの製品を実際に分解しながら、どのような素材でできているのかを知り、資源としての価値を体験的に学ぶ取り組みです。分解や分別を競技として楽しむことで、普段は見えにくい資源循環の仕組みを身近に感じることができます。

今回の大崎町での開催は、リサイクルを「やらなければならないこと」ではなく、「楽しめること」として体験できる一日となりました。

●バラシンピック
https://barashinpick.studio.site/

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バラシンピック のぼり旗

体験を通して学ぶ資源循環

会場に並んださまざまな体験ブース

会場には、子どもから大人まで楽しみながら資源循環について学べる体験ブースが並びました。

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イベント当日は天候にも恵まれ、多くの来場者が各ブースのコンテンツを楽しんでいた
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イベント限定で収集運搬パッカー車の運転席に乗車体験でき、パッカー車と一緒に記念撮影も 子どもたちが楽しんでいた
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リサイクルセンター職員が収集運搬パッカー車について直接説明するシーンも 中々聞くことのできない話に大人も子どもも興味津々だった

まず人気を集めていたのが「分別カードゲーム」です。大崎町や志布志市の分別ルールをもとにつくられたカードを使い、正しい分別をどれだけ早くできるかを競うタイムトライアル形式のゲームです。日頃の生活で行っている分別ですが、ゲームとして挑戦すると意外と難しく、親子で相談しながらカードを並べる姿があちこちで見られました。

参加した子どもが再び解体ブースを訪れ、「もう一回挑戦したい」とゲームに再挑戦する姿も見られました。遊びながら分別を学ぶ体験が、子どもたちの興味を引きつけていました。

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分別カードゲームに挑戦中の親子 相談しながらカードを選んでいった
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カードゲームを通して、大崎町スタイルのリサイクルを再認識する時間となった
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カードゲームの参加賞に大崎町内の「冨士屋あめ本舗」の飴をつかみどり

屋外テントでは、家庭で使わなくなったものを持ち寄る「リユース品の回収/交換コーナー」が設けられました。地域の住民から子ども服や生活用品など多くの品物が集まり、来場者が自由に持ち帰ることができる仕組みです。今回は13組の持ち込みがあり、100点以上の品物が集まりました。不要になったものが次の使い手へとつながる、リユースの循環を体感できるコーナーとなりました。

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イベントスタートと同時にリユース回収ブースに足を運ぶ来場者
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イベント当日、多くのリユース品が回収された
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ブースに設置してあったおもちゃや絵本に興味津々の子どもたち

また、紙や衣類にプリントを施すTシャツプリントワークショップも実施されました。持参したTシャツなどに好きなデザインをプリントする体験で、衣類を長く使うことや、ものを大切にすることにつながるアップサイクルの楽しさを体験できる内容です。

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イラストレーターの中原みおさんによるワークショップ こちらは動物の絵を選んだ子どもがシルクスクリーンを楽しむ様子
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猫型のカタチになった版画にクレヨンで色を加えていた
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こちらの参加者は持参したTシャツに「バラシンピック」の文字をシルクスクリーン
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白のTシャツと水色の文字がマッチし、色鮮やかに

会場内には、工具を使って家電やおもちゃを分解する「分解コーナー」も設けられました。親子でネジを外しながら内部の構造を観察する姿が多く見られ、小さな子どもたちも夢中になって取り組んでいました。

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機械やおもちゃを自由に分解できるブースには多くの親子が思うがままに分解を楽しんだ
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普段使い慣れない工具を使用しながら、慎重に分解する様子
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こちらは親子で挑戦

さらに、企業ブースでは、パチンコ台の分解展示や、おむつリサイクルに関する紹介なども行われ、資源循環の仕組みをさまざまな角度から学べる展示が並びました。

なお、今回のイベントは遊戯機メーカーの、株式会社SANKYOから提供された企業版ふるさと納税を活用して実施させていただきました。

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株式会社SANKYOのブース
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株式会社SANKYOのブース
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ユニ・チャーム株式会社のブース
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ユニ・チャーム株式会社のブース

そおリサイクルセンターを巡る

ごみ処理のヒミツ探検ツアー

イベントでは、会場となったリサイクルセンターを見学する「ごみ処理のヒミツ探検ツアー」も実施されました。ツアーは40〜50分ほどのプログラムで、当日は2回に分けて開催されました。

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天候にも恵まれツアースタート 多くの親子が参加

リサイクルセンターは、大崎町のリサイクルシステムを支える重要な拠点ですが、普段は訪れる機会が少なく、町民でも施設の役割を直接知ることは多くありません。ツアーでは施設内を歩きながら、ごみがどのように分別され、資源として再利用されていくのかを事務局スタッフとリサイクルセンター職員の解説とともに見学しました。

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事務局スタッフの説明一つひとつに興味津々の子どもたち 質問も絶えなかった
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ツアーにはそおリサイクルセンター職員も同行し、普段聞くことのできない現場の声をわかりやすく説明してくれた
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普段から分別している子どもたちの声も交えながらツアーは進められた

参加者は、普段自分たちが出しているごみがどのように処理されているのかを実際に見ることで、分別の意味や重要性を改めて実感する様子でした。子どもたちにとっては、普段見ることのない施設の裏側を知る貴重な体験となりました。

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圧縮された缶の塊を持ち上げる子どもたち
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ツアーは約50分の長丁場であったが、大人も子どもも事務局スタッフや職員の声を真剣に聞き入っていた
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最後は収集運搬パッカー車前にて集合写真

メインイベント

バラシンピック競技体験

午後には、イベントのメインコンテンツである「バラシンピック競技体験」が行われました。競技は13時30分からスタートし、会場には多くの参加者と観客が集まりました。

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競技会場は実際に分別作業を行っているリサイクルセンター内にて開催された
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バラシンピックを運営する株式会社浜田の上田さんもイベントに駆けつけてくれた
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「バラシンピックとは?」のスライド

競技は「分解競技」と「分別競技」の2つで構成されています。競技開始の合図は「どうぞ、ご安全に」。観客の皆さんも声を合わせて「どうぞ、ご安全に」と掛け声を送り、競技がスタートしました。

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競技は分解と分別の2つ
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まずは分解競技から
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競技開始前に参加者へヒントが
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「どうぞ、ご安全に!」を掛け声で競技スタート

分解競技では、2人1組のチームでパソコンを解体し、内部の部品を取り出します。制限時間は10分。最初の7分間は手工具のみを使用し、残り3分になると電動ドライバーが使用できるルールです。

この競技のポイントは、ただ壊すことではありません。価値のある部品を丁寧に取り出し、「資源をレスキューする」ことが目的です。参加者はネジの位置や構造を観察しながら作業を進め、時間との戦いの中で部品を取り出していきます。

親子で役割を分担しながら作業する姿や、実況に合わせて会場が盛り上がる様子など、競技は大きな盛り上がりを見せました。

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まずは1グループ目
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子どもたちの作業をサポートするお父さん
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こちらの親子は役割分担をして同時に作業を進めていた
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同じ機械のネジを一緒に取り出す作業を
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観客も楽しそうに応援
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2グループ目も3組の親子が参戦 1グループ目とはまた違った手法で分解する親子も

続いて行われた分別競技では、大崎町の28分別ルールに基づき、テーブルに並べられたごみを正しく分別する速さと正確さを競いました。空き缶やダンボール、ペットボトル、牛乳パックなど、身近な品目が並びます。

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分別競技ルール
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こちらのペアは大崎町民と県外からの参加者という組み合わせ お互いの分別(当たり前)が違っているため、時間をかけながらゆっくり作業を進めていった

一見簡単そうに見える分別ですが、実際に挑戦すると意外と難しいもの。例えば、靴下は古着ではなく一般ごみとして出すことや、チョコレートの銀紙は金属として分別することなど、日常の分別の奥深さが改めて紹介されました。

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人前で緊張し、普段慣れている分別作業がうまくいかない参加者も
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ほとんどのペアが判断に迷ったのがこちらの靴下
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事務局スタッフとリサイクルセンター職員によるジャッジタイム
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フィードバックタイム 普段から分別しているとはいえ、競技になると判断に迷ってしまったという声もあった

印象的だった親子の姿

イベントを通して印象的だったのは、コミュニケーションをしっかりとりながら競技をする親子の姿でした。

小さな女の子が電動ドライバーを使ってネジを外し、「ここまでできたよ」と誇らしそうに見せる様子や、親子で一緒にノートパソコンの解体に挑戦し、「ここを開ければいいんじゃない?」と相談しながら作業する姿など、会場には多くの微笑ましい場面がありました。

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分解という作業を通して「あーでもない」「こーでもない」と真剣にコミュニケーションをとる姿が印象的だった
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役割分担をして作業を進める姿からも普段の「信頼」を感じさせるものがあった

試行錯誤の末にパソコンが開いた瞬間、親子で顔を見合わせて笑う姿も見られ、ものづくりや分解の楽しさが自然と共有されている様子が印象的でした。

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最後のフィードバック中に緊張が解けたのか、笑みを浮かべる参加者
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こちらの参加者も競技終了後のインタビューでは達成感があったと嬉しそうに話をしてくれた

参加者の声

当日、会場では多くの親子連れが分解や分別の体験に参加しました。競技や体験を通して、参加者からはさまざまな声が聞かれました。

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上田さんが分解競技でそれぞれの参加者が分解した機械を一つひとつチェック

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分別競技では、日頃から分別に慣れている大崎町の参加者でも「分かっていたのに…」と悔しそうな声が上がる場面もありました。身近な分別の奥深さを改めて感じる瞬間となっていました。

分別競技では、大崎町の参加者の多くが正確に分別を行い、バラシンピック事務局からは「東京開催のときよりも正解率が高い」といった声も聞かれました。日頃から分別を実践している地域ならではの場面でした。

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分解競技の講評をする様子

体験を通して、分解や分別の面白さだけでなく、日常の分別が資源循環につながっていることを実感する声も多く聞かれました。

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最後は参加者全員で集合写真
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イベント終了後に、「社会福祉法人愛生会」が提供してくださった干し芋「結紡」を競技者全員へ参加者賞として配布した

リサイクルを楽しむ文化へ

大崎町では、長年にわたり町民の協力によって高いリサイクル率が維持されてきました。日々の分別は、地域の暮らしの中に根づいた文化でもあります。

今回の「バラシンピック in 大崎町」は、その取り組みを改めて体験し、楽しみながら共有する機会となりました。

このイベントをきっかけに、大崎町におけるリサイクルの取り組みが、地域の誇りや楽しみとして広がっていくことが期待されます。

屋号

見て・さわって・発見!親子で楽しむ「バラシンピック in 大崎町」

URL

https://www.osakini.org/barashinpick-in-osaki/