【鹿児島県大崎町】見て・さわって・発見!親子で楽しむ「バラシンピック in 大崎町」開催レポート
2026年3月1日、大崎町の「そおリサイクルセンター」(以下:リサイクルセンター)で、見て・さわって・発見!親子で楽しむ「バラシンピック in 大崎町」が開催されました。分解や分別を体験する競技やワークショップなどを通して、資源循環の仕組みを楽しく学ぶ一日となりました。
real local 鹿児島で告知した『バラシンピック in 大崎町』の記事はこちら。

バラシンピックとは?
大崎町は、一般廃棄物のリサイクル率が80%を超え(全国平均は約20%)、これまでに計16回日本一を達成してきた「リサイクル率日本一のまち」として知られています。町民による丁寧な分別と、行政による仕組みづくり、そして、リサイクルセンターでの徹底した資源回収・分別によって、その仕組みが支えられてきました。
一方で、日常の分別が当たり前になっているからこそ、その価値や面白さを改めて体験する機会は多くありません。今回のイベントは、そうした日々の取り組みを「体験」や「遊び」を通して見つめ直す機会として企画されたものです。
「バラシンピック」は、身の回りの製品を実際に分解しながら、どのような素材でできているのかを知り、資源としての価値を体験的に学ぶ取り組みです。分解や分別を競技として楽しむことで、普段は見えにくい資源循環の仕組みを身近に感じることができます。
今回の大崎町での開催は、リサイクルを「やらなければならないこと」ではなく、「楽しめること」として体験できる一日となりました。
●バラシンピック
https://barashinpick.studio.site/

体験を通して学ぶ資源循環
会場に並んださまざまな体験ブース
会場には、子どもから大人まで楽しみながら資源循環について学べる体験ブースが並びました。



まず人気を集めていたのが「分別カードゲーム」です。大崎町や志布志市の分別ルールをもとにつくられたカードを使い、正しい分別をどれだけ早くできるかを競うタイムトライアル形式のゲームです。日頃の生活で行っている分別ですが、ゲームとして挑戦すると意外と難しく、親子で相談しながらカードを並べる姿があちこちで見られました。
参加した子どもが再び解体ブースを訪れ、「もう一回挑戦したい」とゲームに再挑戦する姿も見られました。遊びながら分別を学ぶ体験が、子どもたちの興味を引きつけていました。



屋外テントでは、家庭で使わなくなったものを持ち寄る「リユース品の回収/交換コーナー」が設けられました。地域の住民から子ども服や生活用品など多くの品物が集まり、来場者が自由に持ち帰ることができる仕組みです。今回は13組の持ち込みがあり、100点以上の品物が集まりました。不要になったものが次の使い手へとつながる、リユースの循環を体感できるコーナーとなりました。



また、紙や衣類にプリントを施すTシャツプリントワークショップも実施されました。持参したTシャツなどに好きなデザインをプリントする体験で、衣類を長く使うことや、ものを大切にすることにつながるアップサイクルの楽しさを体験できる内容です。




会場内には、工具を使って家電やおもちゃを分解する「分解コーナー」も設けられました。親子でネジを外しながら内部の構造を観察する姿が多く見られ、小さな子どもたちも夢中になって取り組んでいました。



さらに、企業ブースでは、パチンコ台の分解展示や、おむつリサイクルに関する紹介なども行われ、資源循環の仕組みをさまざまな角度から学べる展示が並びました。
なお、今回のイベントは遊戯機メーカーの、株式会社SANKYOから提供された企業版ふるさと納税を活用して実施させていただきました。




そおリサイクルセンターを巡る
ごみ処理のヒミツ探検ツアー
イベントでは、会場となったリサイクルセンターを見学する「ごみ処理のヒミツ探検ツアー」も実施されました。ツアーは40〜50分ほどのプログラムで、当日は2回に分けて開催されました。

リサイクルセンターは、大崎町のリサイクルシステムを支える重要な拠点ですが、普段は訪れる機会が少なく、町民でも施設の役割を直接知ることは多くありません。ツアーでは施設内を歩きながら、ごみがどのように分別され、資源として再利用されていくのかを事務局スタッフとリサイクルセンター職員の解説とともに見学しました。



参加者は、普段自分たちが出しているごみがどのように処理されているのかを実際に見ることで、分別の意味や重要性を改めて実感する様子でした。子どもたちにとっては、普段見ることのない施設の裏側を知る貴重な体験となりました。



メインイベント
バラシンピック競技体験
午後には、イベントのメインコンテンツである「バラシンピック競技体験」が行われました。競技は13時30分からスタートし、会場には多くの参加者と観客が集まりました。



競技は「分解競技」と「分別競技」の2つで構成されています。競技開始の合図は「どうぞ、ご安全に」。観客の皆さんも声を合わせて「どうぞ、ご安全に」と掛け声を送り、競技がスタートしました。




分解競技では、2人1組のチームでパソコンを解体し、内部の部品を取り出します。制限時間は10分。最初の7分間は手工具のみを使用し、残り3分になると電動ドライバーが使用できるルールです。
この競技のポイントは、ただ壊すことではありません。価値のある部品を丁寧に取り出し、「資源をレスキューする」ことが目的です。参加者はネジの位置や構造を観察しながら作業を進め、時間との戦いの中で部品を取り出していきます。
親子で役割を分担しながら作業する姿や、実況に合わせて会場が盛り上がる様子など、競技は大きな盛り上がりを見せました。






続いて行われた分別競技では、大崎町の28分別ルールに基づき、テーブルに並べられたごみを正しく分別する速さと正確さを競いました。空き缶やダンボール、ペットボトル、牛乳パックなど、身近な品目が並びます。


一見簡単そうに見える分別ですが、実際に挑戦すると意外と難しいもの。例えば、靴下は古着ではなく一般ごみとして出すことや、チョコレートの銀紙は金属として分別することなど、日常の分別の奥深さが改めて紹介されました。




印象的だった親子の姿
イベントを通して印象的だったのは、コミュニケーションをしっかりとりながら競技をする親子の姿でした。
小さな女の子が電動ドライバーを使ってネジを外し、「ここまでできたよ」と誇らしそうに見せる様子や、親子で一緒にノートパソコンの解体に挑戦し、「ここを開ければいいんじゃない?」と相談しながら作業する姿など、会場には多くの微笑ましい場面がありました。


試行錯誤の末にパソコンが開いた瞬間、親子で顔を見合わせて笑う姿も見られ、ものづくりや分解の楽しさが自然と共有されている様子が印象的でした。


参加者の声
当日、会場では多くの親子連れが分解や分別の体験に参加しました。競技や体験を通して、参加者からはさまざまな声が聞かれました。


分別競技では、日頃から分別に慣れている大崎町の参加者でも「分かっていたのに…」と悔しそうな声が上がる場面もありました。身近な分別の奥深さを改めて感じる瞬間となっていました。
分別競技では、大崎町の参加者の多くが正確に分別を行い、バラシンピック事務局からは「東京開催のときよりも正解率が高い」といった声も聞かれました。日頃から分別を実践している地域ならではの場面でした。

体験を通して、分解や分別の面白さだけでなく、日常の分別が資源循環につながっていることを実感する声も多く聞かれました。


リサイクルを楽しむ文化へ
大崎町では、長年にわたり町民の協力によって高いリサイクル率が維持されてきました。日々の分別は、地域の暮らしの中に根づいた文化でもあります。
今回の「バラシンピック in 大崎町」は、その取り組みを改めて体験し、楽しみながら共有する機会となりました。
このイベントをきっかけに、大崎町におけるリサイクルの取り組みが、地域の誇りや楽しみとして広がっていくことが期待されます。
| 屋号 | 見て・さわって・発見!親子で楽しむ「バラシンピック in 大崎町」 |
|---|---|
| URL |













