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【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに

インタビュー
2026.07.28

豊中市蛍池の閑静な住宅街の一角にある築60年の木造戸建で子育て中の方が子どもと一緒にゆっくりと過ごせる子育てカフェ“en”を運営されている酒井奈美さんにインタビューをしました。

【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
子育てカフェ en を運営されている酒井奈美さん

―この場所でやっている事はなんですか?

曜日限定にはなりますが主にカフェとしてオープンしています。あとは何か新しい事をしたい人がイベントを開催できたり、ママ会などの場所としてレンタルスペースとしても運営しています。

―オープンするきっかけを教えてください。

元々は東京で保育士をしていて、大阪へは夫の転勤を機に来ました。引っ越してきて友達がゼロ、支援センターにも行っていたけどそこから知り合いの輪が広がっていくのにも限界がある、子連れでカフェに入ってもやっと座れたー!と思えば子どもがグズり始めてなかなか落ち着けない・・・そんな子育ての時間を過ごす毎日でした。その時に“赤ちゃんが泣いても安心な居心地の良い空間”、“子育てを通じて友達が作れる場所”が欲しいと思うようになったんです。

最初の一歩

ママ友にそんな場所を作りたいと話をしていたら、豊中市の補助金支援制度を紹介してくれて。「よし!やってみよう」と思って支援センターからデータをもらったり、ママ友にアンケートを取ったりして生まれて初めて『事業計画書』というものを作りました。

結果として、補助金の審査結果は落ちてしまったけれど、“言語化するのってこんなに大事なんだ!”と思うぐらい頭の整理ができたのはチャレンジして良かった事かなと思います。

当初は夫からも「お金かかるし、貯めてからやれば?」と反対されていたのですが、当時子どもが1歳半で“やるなら今しかない!、今やりたいんだ!!!”と説得していました。なので事業計画書は家族から反対されている中でも黙々と作り続けていましたね。

―まさに鉄は熱いうちに打てですね。伺っているとまだまだ向かい風な様子ですがどのタイミングで追い風になったんでしょうか?

空家再生の活動をしている方と知り合う事ができて、私のやりたい事について相談をしたら、工務店の社長を紹介してくれて事業計画書を見てもらえる事になったんです。そしたら「おもろいやん!」と思ってもらえて。物件探しや改装の相談にも乗ってもらえました。その時は夫にもついてきてもらって、一緒に私の話を聞いてもらうようにしました。そうしたら「そんなに真剣に考えてたんだ」と理解してくれて、応援してくれるようになったんです。

それから物件探しをスタートして、見つかってからは話がトントン拍子で進みましたね。

改装も基本的に自分たちでできる事は夫とボランティアの方と一緒に手を加えて、職人の力が必要な所に関しては工務店にお願いしました。

【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
住戸が並んだ奥にenがある
【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
外観。昭和にタイムスリップしたかのような佇まい

 

 

 

この物件を選んだ理由は、蛍池には支援センターがない事、飲食店が少なかった事と、靴が脱げる自宅みたいな空間が欲しかったので、この場所でやりたいと思いました。

 

話を聞いてもらってからは一気に話が進みましたね!

それだけ奈美さんの想いが伝わったのではないでしょうか。

 

【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
階段下はお昼寝スペース、サイズアウトした服のお譲りコーナーもあります
【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
おもちゃは寄付でいただいたものだそう。昔ながらの黒電話もあります(本物でした)
【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
ちゃぶ台がなんともお似合いの空間!円卓でみなさんワイワイをおしゃべりを楽しんでいました
【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
庭も遊べるスペースがあり、シャボン玉や水遊びもできます

 

室内で遊べる場所がない!!

豊中市って子育てに力を入れてるってイメージが多いけど、実際に遊びに来てくれるママさんたちにどこに遊びに行ってるかを聞いてみたら、伊丹のイオンとか箕面のQ’s mallに行ってるっていうのをよく聞くんです。“全然豊中で遊んでないじゃん!”って。笑

真夏とか外で遊ぶなんてこの暑さじゃもう無理だし、もっと室内で遊べる場所が増えればいいなと思っています。

それに、遊び場が増えれば自宅保育する人も増えるんじゃないかと思って。

最近は早くから保育園に入る子が多いけど、私自身は別にもっと母子が一緒にいられる空間もあっても良いんじゃないかと感じています。子育ての期間ってあっという間ですしね〜。実際、私も自宅保育をしながらenの運営をしていて、娘にはお店の看板娘になってもらっています。笑

 

【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
ボランティアスタッフの方も来ていて地域のみなさんで場所を作っている感がとても良いです
【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
看板娘の娘さんと庭から見える緑を眺めているのがこちらも見ていて癒されます
【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
着いた途端、話たいことが多くて気付けば立ち話が止まらないなんてことも

 

子育て期間って本当にあっという間ですよね!その短い期間をどれだけ親子で一緒に過ごせるかっていうのを考えると、大変だけど自宅保育も良いところはたくさんありますよね。

今後どんな場所でありたいと思っていますか?

当初自分が思い描いていた“支援センター“という場所には近づいているかなと思っています。理想はもっと豊中市と連携したいと思ってます。まぁ連携って言いましたが、実際にはどうしたら良いかまだ手探り中ですけど。笑 でも行政とは少しずつ繋がってきているという実感もあって、市議会の人も遊びに来てくれたりするので何かはできるんじゃないかと思っています。

あとは『とよなか地域創生塾』という豊中市の地域活性を目的としたゼミがあって、そこでいろんな業種の人と繋がりができたり、子育て支援センターの人にもenの事を宣伝してもらって育休中のママにも遊びに来てもらっています。

カフェという名目での運営上、1ドリンクオーダー制にしているけど、本当はお昼ご飯前に散歩がてらふらっと遊びに来てくれるだけでも嬉しいんです。ランチだけで帰っちゃう人を見ると“寂しい・・・”って思ったりしてます。笑 もっとおしゃべりしたいし、ゆっくりしていって欲しいので気軽に遊びに来てもらえるような場所になればいいなと思っています。

【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
ランチセット(ワンドリンク付)。メインはアジフライ&タルタルソースを選びました。
【豊中】築60年の木造戸建が親子のサードプレイスに
取材日は出張ヘッドマッサージ屋さんが来ていました。施術中は託児サービス付き!

 

いつでもざっくばらんにお話ししてくれるオーナーの奈美さんが、初めて来た人に対してもとてもウェルカムで迎えてくれるこの場所が、築古ならではの味わいも相まって実家とは違うけれどどこか懐かしく感じる、誰が来ても長居したくなるような心からくつろげるサードプレイスとして利用されているように感じました。

これからも子育て中のみなさんに親しまれる空間としてい続けてほしいなと思います。

 

貴重なお話ありがとうございました!

名称

子育てカフェ en

業種

カフェ・レンタルスペース

URL

https://www.instagram.com/kosodatecafe_en/

住所

大阪府豊中市蛍池中町2-12-5

営業時間

月・火10:00-16:00 (祝日を除く)

アクセス

https://maps.app.goo.gl/2yTNpQBd3es9AR3SA