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越前海岸盛り上げ隊!人の駅「はりいしゃ」をつくる

クラウドファンディングで挑戦する地域拠点

2020.07.26

夏といえば海!

2020年の夏はコロナ禍で普段通りとはいきませんが、やはり行きたくなりますね。海が恋しいと長雨の中ごろごろ悶えていた折、福井の越前海岸周辺で活動する友人から仲間たちとクラウドファンディングを始めたとの一報をもらいました。渡りに船とばかりに越前海岸へ足を運びました。

長期滞在型の拠点、人の駅「はりいしゃ」をつくる

案内してくれた友人は、髙橋要くん。

山形出身で、5年前にこの地域の地域おこし協力隊としてきたことがきっかけで福井に暮らし始めた好青年です。

越前海岸盛り上げ隊!人の駅「はりいしゃ」をつくる
爽やか笑顔とイケメンボイスの髙橋くん。背景に映るのが舞台となる「はりいしゃ」 

訪れた7月初旬当日は、バケツをひっくりかえしたような雨に見舞われました。福井市街地から車を走らせること約50分。途中、豪雨の峠道にひーひー言いながらなんとか現地に到着しました。

 今回のクラウドファンディングは、髙橋くんも所属しているこの地域の事業所のみなさんが結成した「越前海岸盛り上げ隊」が、訪れた人たちが長期的に滞在できる拠点(人の駅)を、古民家をリノベーションしてつくるというもの。拠点の名前は、場所となる古民家が昔鍼灸院をやっていたことから「はりいしゃ」と名付けられました。

越前海岸盛り上げ隊!人の駅「はりいしゃ」をつくる
「はりいしゃ」のイメージ図。右下のキッチン部のDIYからすでにプロジェクトは動き始めています

イメージ図を見せてもらいました。越前海岸盛り上げ隊の隊長でもあり、ガラススタジオのワタリグラス長谷川渡さんが描いたものです。自分のスタジオのイメージ図もこうやって描いたそう。これから新しく生まれ変わる場所の風景がイメージされてて、見ているだけで冒険の書を読むようにワクワクしてきます。

 

越前海岸盛り上げ隊は、その名の通り越前海岸を盛り上げたい!

「越前海岸盛り上げ隊は数年前に発足した団体なんだよね。登録している事業所数は30以上あって。その名の通り、越前海岸を盛り上げようってつくられた団体。

5年くらい前に越前海岸エリアのMAPづくりから活動がはじまって、色んなアクティビティをこの地域で体験できる海の体験博覧会『うみたん』を開催したりと徐々に活動が増えていって。

去年くらいから一気にメンバーの層が厚くなって活動もその分スピード感が増したと思う。(盛り上げ隊の活動が)地域おこし協力隊の活動の一端になっている人もいて、フリーで動ける人がでてきた。そこがけっこう大きいかな。

そうやって自由に動ける人が増えてきたのと、web構築できる人など、専門性を持った人たちが集まってきたから、本当にこの1年くらいで、ぐっとプレイヤーが増えてきた。」

獲物を採ってくる人がいて、それを料理する人や、場所を整える人がいて、ムラができてきたように。小さな共同体が着実にこの場所にできはじめているように感じます。

「役割分担ができるようになってきたなというのはめちゃくちゃあるね。
今回のクラウドファンディングの話もまさにそうだなあって思う。僕もちょうどこのタイミングで体があいていたんだけど、隊長の渡さんから、要くんクラファン担当でやってほしいんだけどって直接言ってもらって。僕も是非やらせてくださいってすぐ言ってた。

それぞれの得意なことをそれぞれがやるという流れが、ここ最近できてきたなって思う。」

越前海岸盛り上げ隊!人の駅「はりいしゃ」をつくる
みんなでキッチンのDIYをした時の一枚。右下の髭の於人が隊長の長谷川さんです

これからの可能性を信じて人の駅「はりいしゃ」をつくる

「色んな整備を去年1年間でやってきて、このクラファンもその延長線上にあるんだよね。
去年の積み重ねが、クラファンを通じて発信できるような状態になった。だからタイミングとしては最高のタイミング。隊員のみんなもワクワクしながらシェアしてくれてた。楽しみながらがんばれているよ。」

そう語る髙橋くんの表情はとても穏やかで軽い。

「コロナも確かに大変だけど、そこに対する疲弊感よりもこれから自分たちでやっていけるなという可能性が見えてきた時期だと思う。

越前海岸に住んではいないけれど関わりを持ってきてくれる人も増えてきて。それもただの観光じゃなくて、長期的に関係性を持ってきてくれる人たちが増えた。

でもそういう人を受け入れる拠点がなかったんだよね。農泊や民宿はあるけど、自分のペースでゆったり滞在できるっていう拠点がなかった。

僕たち盛り上げ隊としては、長期的に関わってくれる人をこれから増やしていくことで、越前海岸のこの過疎の状況に向き合っていきたいって考えていて。だから今回のプロジェクトではコロナで大変ですって言ってなくて、むしろ地域の未来の為にこういうことが必要ですっていうことを前向きに打ち出させてもらった。」

越前海岸盛り上げ隊!人の駅「はりいしゃ」をつくる
プロに指導してもらいながら、大人も子供もみんなで壁にタイルを張りました

地元に軸足を置きながら活動したい

個人的には髙橋くんがこの場所に戻ってきたのも大きいんじゃないかなと思っています。

※高橋くんは地域おこし協力隊を卒業後、1年間は鯖江のTSUGIに所属し新設されたTOURISTOREのショップマネージャーを務めていました。

「夜寝るときにしか殿下(住んでいる地区)にいないっていう生活だったからね。TSUGIで過ごした時間はもちろん財産だけど、本当に自分っぽく居られるのはどこだろうって考えていた。

コロナ自粛もあって、殿下、地元にいる時間が増えたんだよね。で、そのときに地元の人たちと沢山話す時間がとれた。みんなも自粛中で殿下にいたから、このタイミングはある意味よかったのかもしれない。

僕としてはその時に、この地域に軸足を置きながら活動していくのが自分らしいことだなって分かったんだよね。

このクラファンはそういう意味で、僕にとってこの地域への恩返しかな。今までもこの盛り上げ隊の一員だったけど事業者ではないし、今回このプロジェクトで返すきっかけになっているかな。ありがたい。」

髙橋くん本人は気づいていなかったけれど、自然と自分の住む場所を地元と呼んでいました。特に深い意味はないよ、暮らしているところだからって笑っていたけれど、それってすごい。

そして、話を聞いていて沢山の人の名前が出てくること!自然と仲間たちの名前が出てくるのもいいチームである証拠なのでしょう。

越前海岸盛り上げ隊!人の駅「はりいしゃ」をつくる
取材時は終始雨模様でしたが、キッチンには明るい光が差し込みます

隊員それぞれに想いがある

対話ができる関係性の中で、年代も役割もばらばらな人たちが、この地域で一緒になって場所をつくっています。ぜひ、クラファンのサイトを見てください。メンバーひとりひとりのインタビューが更新され続けています。これを読むだけでも個性豊かな面々がいい顔して暮らしているのが手に取るようにわかります。
それぞれの想いを、どうぞクラファンのページから感じてください。そして気になった方は応援を!リターンも越前海岸独自のものが用意されてますよ。

越前海岸盛り上げ隊!人の駅「はりいしゃ」をつくる
ここに関わる多彩な人たちと子どもたちの見つめる先にはきっと面白い未来が待っているはず

人の駅「はりいしゃ」。ここができる近い未来を夢想しながら、これからも越前海岸盛り上げ隊の活動を追い続けたいと思います。

クラウドファンディングプロジェクトページはこちらからお入りください。

(文・牛久保星子/写真・佐藤実紀代、越前海岸盛り上げ隊)

URL

https://discoverechizen.com/