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大ナゴヤツアーズ 「熱田神宮じっくりご参拝ツアー」

レポート

2021.02.19

すぐそこにある旅で、いつもの景色が変わる。2時間あったら、山へも、海へも行ける。都市もあれば田舎もある。そんな街、名古屋だからこそ体験できる、アレやコレ。暮らしをもっと楽しくしてくれるはずの「美味しい!」「面白い!」「好きかも!」といった感動体験ができる大ナゴヤツアーズで、新年早々に開催された「新年祈願!熱田神宮じっくりご参拝ツアー」に参加してきました。
大ナゴヤツアーズ 「熱田神宮じっくりご参拝ツアー」

 

その道のプロがご案内

大ナゴヤツアーズでは主に毎週末、その場所でしか味わえないちょっとディープな体験プログラムが各地で開催され、年間約300回のツアーに4000人ほどが参加。その街の魅力に出会える小さな旅へと出かけています。

1時間から1日の日帰りで参加費は2000円から、定員20名ほどの少人数で一人から参加できる気軽さも嬉しいところ。

何より、大ナゴヤツアーズの最大の特徴はガイドさんの存在です。ご案内するのは、その道のプロ。老舗料亭の若女将から酒造の蔵元までバラエティ豊かなガイドさんたちが、その道のプロだからこその楽しみ方を教えてくれ、そのツアーでしかできない体験を一緒に作りあげてくれます。

知らなかったことに興味が湧き、好きなことがもっと好きになる。普段から目にしているはずの景色も、ガイドさんと歩けば途端にもう一つの世界が広がるのです。

大ナゴヤツアーズ 「熱田神宮じっくりご参拝ツアー」
今回の集合場所は、市営地下鉄「伝馬町」。駅に着くと、大ナゴヤツアーズの加藤さんがお出迎えしてくださいます。
大ナゴヤツアーズ 「熱田神宮じっくりご参拝ツアー」
旅のしおり。終わる頃にはメモだらけに(笑)。

 

“熱田神宮じっくり参拝ツアー”の案内人は、歴史家の松村さん

熱田神宮を案内してくれた松村さんも、その道のプロ。名古屋市博物館の学芸員や、徳川美術館に隣接する蓬左文庫の調査研究員を経験され、現在は名古屋の歴史家として活躍しています。プロならではの特別な物語に触れたいと、この日も十数名の参加者が集まりました。

地元では「熱田さん」と親しまれる熱田神宮は、三種の神器の一つ「草薙の剣」が祀られていることでも知られていますが、その成り立ちやご祭神について、ゆっくりじっくり参拝しながら、意外に知らなかった神社や神道についても興味深い話が出てきました。

大ナゴヤツアーズ 「熱田神宮じっくりご参拝ツアー」
熱田神宮の案内人、歴史家の松村さん。軽快なトークで、分かりやすく説明してくださいます。

 

名古屋のはじまりは熱田から

熱田神宮が祀られはじめたとされる西暦113年は、第14代景行天皇の時代でした。日本書紀でもお馴染みの「日本武尊(ヤマトタケル)」はこの景行天皇を父とし、父に命じられて東国平定に向かう際に伊勢神宮の「倭姫(やまとひめ)」から草薙の剣を賜りました。

そして無事に東国を平定した帰路で、尾張の「宮簀媛(みやずひめ)」に剣を預けたとされています。その剣を祀るにふさわしい場所として、今でいうパワースポットに熱田神宮が建てられました。こうした1900年を超える歴史を持つ熱田神宮を中心に町ができ、名古屋のはじまりとなったのです。

 

現代につながる歴史さんぽ

そんな熱田神宮の成り立ちを聞いてから、いよいよ出発。スタート地点となった地下鉄「伝馬町」駅から、旧東海道や七里の渡しがあった辺りを見ながら向かったのは、熱田神宮が管理する境外摂社の一つ「松姤社(まつごしゃ)」。ここは神話の時代からの大事な神社で、祀られているのはあの宮簀媛。ここで日本武尊と出会い、その帰りを待っていたという言い伝えがあるのだとか。

大ナゴヤツアーズ 「熱田神宮じっくりご参拝ツアー」
松姤社のお社。

熱田神宮のちょうど南側、古地図と見比べると全く同じ場所に今もありました。このように、ツアーでは常に古地図と現在の地図とを照らし合わせて当時の位置関係から知ることができるので、参道の賑わいやかつての町の姿が頭の中に浮かび上がると同時に、史実への理解も深まります。いつも何気なく通り過ぎていた大通りに、熱田神宮の創祀につながる社への入口があったとは驚きでした。

 

境内には多様な社や見どころが盛りだくさん

いよいよ熱田神宮境内に足を踏み入れます。とはいえ、大鳥居をくぐる前には、初えびすで有名な「上知我麻社」。祀られているのはあの宮簀媛の父でした。

大鳥居をくぐれば、本宮と全く同じに造られた「八劔社(別宮)」。不測事態には本宮の代わりとなるため、その役割からも造りが同じことは当たり前なのでしょう。ミニチュアレプリカではあるけれど、本宮では目にすることができない拝殿の奥にある本殿までバッチリ見られました。

 境内には他にも多様な社をはじめ見所がたくさんあり、建築形式から裏話まで、村松さんが重ねてきた知識がつらつらと気持ちよく出てきます。

かつては外堀に掛かっていたという名古屋最古の石橋「二十五丁橋」、一対のように見えて寄贈年に266年もの開きがある「佐久間灯籠」、弘法大師のお手植えと伝えられる樹齢1000年の「大楠」、有名な「信長塀」よりも見るべきは「海蔵門跡」。どの話も面白く、歴史散歩の醍醐味を存分に楽しめるものでした。

大ナゴヤツアーズ 「熱田神宮じっくりご参拝ツアー」
八劔社(別宮)
大ナゴヤツアーズ 「熱田神宮じっくりご参拝ツアー」
二十五丁橋
大ナゴヤツアーズ 「熱田神宮じっくりご参拝ツアー」
海蔵門跡

 

古代から日本人が心を寄せる神社、神道の本質とは

本宮を東からぐるりと一周する「こころの小径」を入ると、もともと草薙の剣を奉安していた「土用殿」があります。その配置からも、神社や神道の本質を読み解くことができると村松さんは言います。その本質が理解できていれば、多様にある社ではそれぞれどんなことを願えばいいのかも自ずと分かる。

お賽銭や参拝も、形式ばかりに捉われず、その意味を理解して本来あるべき心持ちを大切にすべきなのだと。そんな中、境内には一つだけ、何も祀られていない社がありました。いろんな話を聞いてきた参加者なら分かってしまう、そんな謎解きもありながら、楽しく理解を深めていくことができるのです。

「ただ宗教として捉えるのではなく、もっとおおらかに捉えることで見えてくるものがあります。パワーを与えてくれる場所でもいい。それをきっかけに興味を持ってもらえたら。」と、村松さんの言葉でツアーは終了。今日もまた、参加した人それぞれに気づきがあり、それぞれの楽しみが生まれていきます。さて、次はどの街を旅しようかな。

 

<3月のツアー予定>
3/13(土)一生楽しめる趣味!はじめてのMY盆栽づくりツアー
3/20(土)搾りたての新鮮な牛乳からつくる「生モッツァレラチーズ」づくりツアー
3/20(土)こだわりの超醇麹!土岐市の老舗酒蔵「千古乃岩」5種飲み比べツアー
3/21(日)矢田川河川敷はビオトープ!雑草路上観察ツアー
3/21(日)旭廓の残映と寺町が繁華街“大須”に生まれ変わった謎を追う
3/27(土)豆菓子専門店「豆福」で「春を味わう」豆の世界【春編】
3/27(土)捕って!さばいて!食べる!猟師によるジビエ体感ツアー【鹿編】
3/27(土)魅惑のオーダーメイド額縁の世界。高山額縁店でオリジナル額縁づくり
3/28(日)妖怪愛好家と行く!名古屋百鬼夜行【尼ケ坂編】
3/28(日)尾張徳川家の菩提寺 建中寺は何故この地に建ったのか?なごや古地図散歩
3/28(日)岩倉桜まつり散歩!1400本の桜並木トンネルからの岩倉歴史散策

ツアーの詳細・ご予約・4月以降のスケジュールはコチラ

URL

http://www.dai-nagoyatours.jp

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