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【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!

イベント情報

2021.07.31

能登半島の最先端、最涯(さいはて)の地と呼ばれる珠洲市全域を会場に、アートの力で風土や文化を発信する祭典「奥能登国際芸術祭2020+」が2021年9月4日(土)〜10月24日(日)までを会期に開催されます。去る7月15日に開催された同市の「ラポルトすず」での企画発表会、スズ・シアター・ミュージアム設立シンポジウムから、今回の芸術祭の見どころ・最新情報をお伝えします。

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!

会期 2021年9月4日(土)-10月24日(日)
会場 石川県珠洲市全域 247.20㎢
参加アーティスト 16の国と地域から53組
主催 奥能登国際芸術祭実行委員会
公式サイト https://oku-noto.jp

 

コロナ禍を乗り越え、1年の延期をプラスにかえた2020+

 初めて珠洲で「奥能登国際芸術祭」が開催されたのは2017年。トリエンナーレとして第2回目は2020年秋に予定されていましたが、世界中の社会、経済に大きな影響を及ぼした新型コロナウイルスの感染拡大により、奥能登国際芸術祭も延期を余儀なくされました。

実行委員長でもある泉谷満寿裕 珠洲市長は、「2017年に初めての奥能登国際芸術祭を開催しました。アーティストの皆さんが、珠洲市内の各地の歴史や伝統、特徴、豊かさ、魅力などをアートで表現してくれました。それまで、なかなか珠洲市の魅力は伝えたくても伝えきれないもどかしさがありましたが、最初の芸術祭で今まで伝えられなかった珠洲市の魅力を遠く、広くまで伝えることができました。

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!
「アートには力があります。“人の心を動かす力” “地域を変える力”、そして“つなぐ力”があります」と力強く語る泉谷満寿裕 珠洲市長。人口減少が最大の課題である珠洲市に、2017年の芸術祭の後は移住者が続々と増えているそう。

第1回目の芸術祭の開催以降も移住されてくる方が増えていると実感しています。奥能登国際芸術祭は単なるイベントではなく、能登半島のさいはての珠洲の地から、人の流れ、時代の流れを変える運動であると思っています。アートには力があります。“人の心を動かす力“地域を変える力、そして“つなぐ力があります。新型コロナで分断された国と国、地域と地域、人と人とを再びつなぎ直す、今回の2020+がその契機になればと思っています」とメッセージを発信。

国内外で人の移動や活動が制限された2020年。そんななかでも、珠洲では第2回目は前回を上回る内容を目指して準備が進められ、1年の延期は準備の時間が増えたとプラスに捉えられる、素晴らしいものになったようです。

また、アーティストやボランティア、多くの鑑賞者を迎え入れるため、珠洲市では新型コロナウイルスの感染防止策を整え、8月14日までに希望する珠洲市民すべてが2回目のワクチン接種を終える予定とのこと。関係者・来場者のマスク着用・手指消毒はもちろん、芸術祭の鑑賞者は必ず検温スポットに立ち寄って受け付けを済ませ、行動履歴が追跡できるQRコード付きのリストバンドを装着して各会場を巡るほか、10月24日までの会期中は屋内作品を中心とした一部の作品については、9月23日を除く毎週木曜日に休みを設けるなど、安心して参加できる環境がつくられています。

>> 奥能登国際芸術祭2020+の新型コロナウイルス感染対策

 

作品鑑賞パスポートと電子パスポートの前売りも開始!

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!

作品鑑賞パスポートが7月15日に発売されました。今回から電子パスポートも発売になったのも特徴で、QRコードの読み取りで鑑賞することができます。作品鑑賞パスポートには特典があり、スタンプラリーでスタンプを集めると景品が貰えたり、パスポート提示で飲食店、宿泊施設、イベントなどの割引が受けられます。

 >> 作品鑑賞パスポートについて

>> 電子パスポートの入手について

 <作品鑑賞パスポート>
◎ 一般:前売2,500円、当日3000円
◎ 大学生:前売1,000円、当日1,200円
◎ 小中高校生:前売300円、当日500円 ※小学生未満無料

<個別鑑賞料>
2回目以降は、作品鑑賞パスポートの提示で個別鑑賞料が半額になります。
パスポートを持たない場合も個別鑑賞券で見ることができます。
◎ 一般・大学生300円/小中高校生200円/未就学児未満無料
◎ 「スズ・シアター・ミュージアム」一般800円/大学生600円/小中高校生400円

※前売は9月3日(金)まで(9月4日の会期スタート後の購入は当日価格)
※作品会場への入場はパスポート1冊につき1回のみ有効
※2回目以降はパスポート提示で個別鑑賞料が半額
※イベントは別途入場料が必要な場合あり

 

珠洲市内10のエリアで楽しむ53組のアーティスト作品
目玉は「珠洲の大蔵ざらえプロジェクト」の会場「スズ・シアター・ミュージアム」

珠洲は市政施行前の3町6村を基本に、外浦(能登半島の富山湾側を内浦、その反対側を外浦という)一帯に広がる旧西海村を大谷、日置に分けた10のエリアがあり、それぞれが独自の祭りや文化、歴史を持っています。奥能登国際芸術祭では、10エリアにそれぞれ3〜8作品が展開され、各エリアの特徴と合わせて楽しむことができます。

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!
7月15日に開催された企画発表会で、総合ディレクターの北川フラムさんが市内10地区で展示される「奥能登国際芸術祭2020+」の作品の制作意図を解説。

今回予定されているのは、53組のアーティストによる作品(新作を制作する47組と2017年からの既存作品6組)。そのなかでも最大の注目は、2020+の目玉企画「珠洲の大蔵ざらえ」の会場「スズ・シアター・ミュージアム」です。家々から集められた民具を主役にした劇場型の展示空間とし、人々の営みや記憶を次代につなぐ一大プロジェクトです。

◆スズ・シアター・ミュージアム(旧西部小学校) 【展示エリア:大谷地区】

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!
劇場型民俗博物館「スズ・シアター・ミュージアム」(写真:南条嘉毅)

旧西部小学校体育館に開設される「スズ・シアター・ミュージアム」は、アーティストの南条嘉毅さんをはじめ8組の作家が参加し、珠洲市内の家庭から集められた約1500点の民具をもとに作品・空間をつくります。モノが並んだだけの資料館ではなく、珠洲の各家庭に眠っていた古い記憶を宿すモノたちが物語を語り出す、アート・音楽・映像を組合せた博物館と劇場が一体化した新しいミュージアムが誕生します。

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!
ボランティアサポーター(市内在住者限定)を入れた「大蔵ざらえ」の収集活動の様子。

「大蔵ざらえ」とは、商店が店じまいをするときに使われる言葉ですが、過疎高齢化の進む珠洲においては、「家じまい」が進んでいるのだとか。昔から家にある家具や日用品のほか、農具や漁具、膳や椀、キリコ灯籠、日記や手紙、都会に出て行った子どもたちの思い出の品など。行き場のないモノたちを皆で掃除・移動して、民俗学・人類学・歴史学の研究者の協力で学術的に保存・研究すると同時に、土地の物語をモノに演じてもらおうと企画されました。音楽は舞台やテレビ音楽を多数手掛けてきた阿部海太郎さんというのも楽しみです。

スズ・シアター・ミュージアム

総合ディレクター:北川フラム(アートディレクター)
キュレーション:南条嘉毅
参加アーティスト:大川友希、OBI、久野彩子、世界土協会、竹中美幸、南条嘉毅、橋本雅也、三宅砂織
民俗文化アドバイザー:川村清志(国立歴史民俗博物館 准教授)
民俗資料保存・活用アドバイザー:川邊咲子(国立歴史民俗博物館 プロジェクト研究員)
音楽:阿部海太郎
ロゴ・グッズデザイン:KIGI
建築改修・空間設計:山岸綾  特殊照明:鈴木泰人(OBI)
造形・演出サポート:カミイケタクヤ  映像記録:映像ワークショップ

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!
スズ・シアター・ミュージアム設立シンポジウムで「歴史や昔の生活を目に見えるようにし、珠洲の文化や時間の流れを感じられる場にしたい」と話す、スズ・シアター・ミュージアムのキュレーションを担当するアーティストの南条さん。
【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!
「大蔵ざらえ」に協力している国立歴史民俗博物館の川村清志さん、川邊咲子さん、天野真志さんも、スズ・シアター・ミュージアム設立シンポジウムに登壇し、民家から収集された品々の価値や保存・活用、可能性について語った。

 

◆作品は10のエリアに展開する新作と既存6作品

広範囲な珠洲市内10のエリアを巡るには自家用車、レンタカー、路線バス、レンタサイクルを利用する方法があります。「すずアートバス」という現地ガイドがバスに搭乗し、芸術祭の情報や地域のこと、作品制作秘話なども紹介してくれる芸術祭の専用バスもおすすめです。全4コース(午前・午後に各2コース運行)を回れば、直・飯田エリア以外の全作品が鑑賞できます。

 【01 大谷エリア】塩田千春「時を運ぶ船」(2017年)

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!
塩田が多く見られる外浦大谷地区に、自分のルーツにつながるものを感じたアーティスト塩田が、江戸時代から続くといわれる揚浜式塩田が日本で唯一残る秘話に触発されて誕生した、能登の塩づくりをテーマにした作品。 

【02 日置エリア】トゥ・ウェイチェン(涂維政)「クジラ伝説遺跡」

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!
巨大な発掘現場を装った作品場所に眠るのは、古代の鯨の骨の発掘現場。もちろんすべてフェイク。鯨は昔から珠洲市や輪島市などの日本海沿岸に昔からよく現れ、歴史資料にもたびたび記されている。大谷地区・馬緤には鯨の慰霊碑もあることに注目し、想像力溢れる作品を展開する。

【03 三崎エリア】山本基「記憶への回廊」

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!
旧小泊保育所を用いて、時をさかのぼるかのようなドローイングのトンネルと、その奥に塔のようなようなオブジェで構成するインスタレーション。作家がこれまでモチーフにしてきた「迷宮」と、塩という珠洲を象徴する素材を用いた「思い出を封じ込める壮大な試み」。

【05 正院エリア】ディヴィッド・スプリグス「第一波」

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!
道具や漁網がたくさん積まれ、いまだに面影が残るかつての漁具倉庫を舞台に、巨大なドローイングのインスタレーションを展開。透明なフィルムが何層も重なった立体的な作品は、一枚一枚に丁寧なドローイングが施されたものの集積。

【07 飯田エリア】さいはてのキャバレー

【能登】「奥能登国際芸術祭2020+」9/4(土)から開催 16カ国・地域から53組の作品が集結、最涯の地から美術の最先端を発信!
1978年に廃止された珠洲市と佐渡市を結ぶ定期船の待合室が「奥能登国際芸術祭2017」を機に「さいはてのキャバレー」に生まれ変わり、2017会期中は人気の鑑賞スポット・イベント会場でした。今回の「奥能登国際芸術祭2020+」の会期中は、インフォメーションセンターとして憩いのスペースになります。そして、その日限りのハプニング(イベント)に遭遇することもあるようで・・・、楽しいハプニングにたくさん出会えることを期待したい。

 

■参加アーティスト一覧

https://oku-noto.jp/ja/artistlist.html

 詳しい情報は「奥能登国際芸術祭 2020+」の公式サイトや、8月に発売予定の公式ガイドブックをチェック! 浅葉球さんがデザインした「奥能登国際芸術祭2020+」公式グッズとして、サコッシュ、ソックス、ハンドタオル、手ぬぐいのほか、Tシャツやステッカーなどの販売も予定されています。ばっちり揃えて楽しみたいですね!

【01 大谷エリア】
▽旧清水保育所:塩田千春(日本)
▽スズ・シアター・ミュージアム(旧西部小学校 体育館):南条嘉毅、大川友希、OBI、久野彩子、世界土協会、竹中美幸、橋本雅也、三宅砂織(日本 / シンガポール)
▽鰐崎海岸:キムスージャ(韓国)
▽笹波海岸:スボード・グプタ(インド)
【02 日置エリア】
▽木ノ浦海岸:原広司(日本)
▽木ノ浦ビレッジ:蓮沼昌宏(日本)
▽旧日置公民館:さわひらき(日本)
▽旧日置小中学校グラウンド:トゥ・ウェイチェン(涂維政 / 台湾)
▽狼煙の舟小屋:キジマ真紀(日本)
【03 三崎エリア】
▽旧粟津保育所:カールステン・ニコライ(ドイツ)
▽新出製材所:Noto Aemono Project(日本)
▽旧小泊保育所:山本基(日本)
【04 蛸島エリア】
▽珠洲焼資料館:リュウ・ジャンファ(刘建华 / 中国)
▽珠洲焼資料館:カン・タムラ(アメリカ/日本)
▽鉢ケ崎海岸:フェルナンド・フォグリノ(ウルグアイ)
▽旧高砂湯:青木野枝(日本)
▽島崎家:田中信行(日本)
▽旧蛸島駅:トビアス・レーベルガー(ドイツ)
【05 正院エリア】
▽旧漁業倉庫:デイヴイッド・スプリグス(イギリス/カナダ)
▽飯塚旧事務所:中島伽耶子(日本)
▽スズズカ(旧飯塚保育所):ひびのこづえ(日本)
▽旧正院駅:大岩オスカール(ブラジル/アメリカ)
▽旧喫茶アンアン:クレア・ヒーリー&ショーン・コーデイロ(オーストラリア)
▽大工倉庫:盛圭太(日本)
▽西浜の瓦工場:ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ(韓国)
【06 直エリア】
▽本江寺の倉庫:尾花賢一(日本)
▽市民図書館:磯辺行久(日本)
▽旧珠洲駅(道の駅すずなり):村上慧(日本)
【07 飯田エリア】
▽旧中央図書館:今尾拓真(日本)
▽旧八木家:金沢美術工芸大学アートプロジェクトチーム [スズプロ](日本)
▽スズ交通待合所2F:中谷ミチコ(日本)
▽さいはてのキャバレー:浅葉克己(日本)
▽ラポルトすず:力五山(日本)
▽旧飯田駅:河口龍夫(日本)
【08 上戸エリア】
▽北方の倉庫:石川直樹(日本)
▽旧上戸駅:ラックス・メディア・コレクティブ(インド)
▽柳田児童公園:シモン・ヴェガ(エルサルバドル)
【09 宝立エリア】
▽春日野の酒蔵:佐藤貢(日本)
▽旧鵜飼駅:ディラン・カク(郭達麟 / 香港)
▽旧柏原保育所:チェン・シー(陳思 / 中国)
▽旧南黒丸駅:サイモン・スターリング(イギリス/デンマーク)
【10 若山エリア】
▽旧大坊小学校:四方謙一(日本)
▽旧上黒丸小:チームKAMIKURO(日本)
▽吉ケ池の空家:カルロス・アモラレス(メキシコ)
【広域展開】
▽市内のバス停:アレクサンドル・コンスタンチーノフ(ロシア)
▽市内各所:金氏徹平(日本)

会場

石川県珠洲市全域 

TEL

0768-82-7720

期間

2021年9月4日(土)-10月24日(日)

料金

<作品鑑賞パスポート>
◎ 一般:前売2,500円、当日3000円
◎ 大学生:前売1,000円、当日1,200円
◎ 小中高校生:前売300円、当日500円 ※小学生未満無料

※個別鑑賞券もあり

URL

https://oku-noto.jp

主催

奥能登国際芸術祭実行委員会