「ぼくのたいき君」 その9・奇跡のたいき君~の巻
春夏秋冬たいき君
7月です。梅雨はまだ明けていないというのに、真夏のような暑さの山形。ですが、暑かろうと寒かろうと、たいき君探しには季節は関係ない!と自分を奮い立たせて今日も山形市内を歩き回ります。

いよいよ新発見が難しくなってきています。ここはひとつ、俯瞰で山形市をながめてみるか!というわけで、山形市の東に位置する盃山(さかずきやま)に登ってみることにしました。

わたしの実家から近いこともあって、盃山はとても身近に感じる山。10分程度で頂上の古峰神社まで登ることができるし、ちょっとしたハイキングにも向いています。

さあ、頂上に到着。暑い日でも山の上は風が涼しくて気持ちよいです。この街のどこにたいき君がいるんだろうか、いるんでしたらなんとか出会いたい。祈るような気持ちでしばらくこの景色を満喫しました。
そうそう、もう営業していらっしゃらない看板屋さんの資材置き場が盃山のふもとにあるのです。そこにべにばな国体の看板がずっと置かれています。今回、そのことを思い出して久しぶりに見に行きました。

これはバスケットボールをするたいき君が描かれた大きな看板です。以前、木が茂っていないときにもこれを写真に収めていたのでわかるのです。

夏になって緑に覆われてしまうと、いるはずのたいき君も見つけることができないわけです。たいき君探しに季節は関係ない!あらためてそう思ったのでした。
宝くじ高額当選よりすごいかもしれない!
さて、この連載「その6」で蔵王の山小屋を訪れたときの後日談。「その6」とは、かつてそこにいたたいき君の残像が確かに見える!と「ぼくのたいき君」を愛読してくださる方々の間でのみ大騒ぎとなった回なのですが、つづきがまだあるのです。

リュックを背負ったたいき君は、山形山岳会のマスコットとして愛されていたわけですが、このたび、当時の山形山岳会オリジナルグッズが発見されたとの連絡をいただきました。

そのグッズ、山岳たいき君がプリントされたトレーナーです。べにばな国体開催当時に製作された逸品ということで、30年以上の時を経たヴィンテージです。ご厚意でわたしのところまで届けてくださいました。Kさん、Aさん、Kさん、ありがとうございました!
驚くのはここからです。このトレーナーには、元々の持ち主の名前が刺繍されているのですが・・・

なんと、わたしと同じ名前!つまり、譲ってくださったKさんとは亀山さんなのです。まあまあ珍しい名字で、たいき君のトレーナーに刺繍がされているなんて!とんでもない偶然!たいき君界隈の神のお計らいなのでしょうか。ますますたいき君探しをがんばろう、そう思わせてくれる嬉しい奇跡のめぐり合わせでした。
それでは、また次回。