ダルマ自転車がゆく! 第5回 @ 天狗橋公園
山形市内の雪もとけ、いよいよ春がやってきたようです。ときどき冷たい風が吹いても、そこに冬のにおいはもうありません。これまでとは違うあたたかな太陽の光は、春の到来をたしかに告げてくれているように感じます。春の光は嬉しいものですね。

ブレーキのないダルマ自転車に乗るには、公園が欠かせません。わたしがダルマ自転車に乗るようになって以来、公園のありがたみを痛感しています。市内のどこにいても、いつも必ずそばにある公園。みんなを無条件に受け入れてくれる公園。公園とは、なんて優しい場所なのでしょう。
さあ今日も、ダルマ自転車のタイヤに空気を詰めて、いつものように走りだしましょう。いざ!周囲の安全を確認し、ペダルを踏み込みます。
ここは山形市北町にある天狗橋公園。三角形の敷地は、走り回るには持ってこいの広いグラウンド。春の光と風に抱かれて走れば、いつもよりちょっとスピードも出てしまいそうだワ。でも、春も安全運転でいきましょう。

この公園には、ブランコ、シーソー、すべり台、鉄棒、コンクリートの丘もあります。盆踊りのときに使われるのでしょうか、立派な櫓もあります。これ以上何を望みましょう?
春のあたたかな日差しの中、これらの遊具で元気に遊ぶ子どもたちの姿が目に浮かびます。いいえ、きっと公園で遊ぶのは子どもたちだけではありません。だって、公園は誰もが楽しめる優しい場所なのですから。
そうそう、あらためて、この公園の名称は「天狗橋公園」。この近辺を流れていた小川の上に、ひと晩で天狗が橋を架けたという言い伝えがあって、それが名前の由来になっているとか、いないとか・・・。天狗橋公園のある山形市北町、そしてこのお隣の宮町界隈には、天狗にまつわる伝説が少なくありません。昔、ここらに天狗が住んでいたのかしら?
いずれにせよ、公園はみんなのもの。子どもも大人もダルマも天狗も、誰にもそこで遊ぶ権利があるのです。もしかして、ここで遊びたくなった天狗も公園に来るかもしれませんね。








そういえば、ダルマと天狗って相性がいいですよね。
それではまた、次の公園で逢いましょう!
=== Park Information ===

山形市〈 天狗橋公園 〉
北町2丁目にあるこの公園は、北山形駅西口から約600メートル、徒歩で8分ほどの距離に位置している。取材中には北山形駅を出発した左沢線の列車が走りゆく姿が見られた。ほどよく広く、平らで、三角の形をしている周囲を木々が囲んでいる。現在は「北町」と呼ばれているが、どうやらこの北山形駅周辺エリアはかつて「天狗橋」と呼ばれたのではないだろうか、と思われる資料もあったのだが、確かかどうかはっきりとしない。どなたかおわかりになる方がいたらお教えいただきたい。隣町である宮町には「天狗の七ツ石」なる史蹟がある。本文中にあるように、このあたりには天狗の物語が息づいていたのだろうと思われる。
「天狗橋公園」というその名にインスパイアされ、取材チームは天狗のお面をつけての撮影に敬意を持って臨んだが、客観的に見ればお面を被って公園で遊ぶのは子どもたちから怖がられるかもしれない。真似しないようにしましょう。(那須ミノル)
写真:佐藤鈴華(STROBELIGHT)














