【北九州】わたしの絶品カレー④カレー好きが静かにざわつく、現地仕込みのうまさ
北九州市立大学 地域創生学群 片岡ゼミの編集チーム「つづる。」が身近な北九州の魅力を自分達自身の言葉で綴り、みなさんにお届けしていきます。
みなさんこんにちは!「つづる。」の私の絶品カレー店特集担当のなおです。昼間は半袖でも過ごせるくらい暖かくなってきましたね。早速ですが、そんな暖かさをさらに加速させるような、現地仕込みのカレー店を紹介します。
本場の味に里帰り?インド人もネパール人も集う一皿「アサ・インド&ネパールレストラン」
モノレール旦過駅から徒歩15分の場所にある「アサ・インド&ネパールレストラン」。ネパール人やインド人の方々が厨房に立ち、カレーを提供しているお店です。営業時間は午前が11時から15時まで。午後は17時から23時までとなっています。(取材当時の営業時間)
扉を開けた瞬間、鼻を抜けるスパイスの香りとともに、まるで異国に迷い込んだような雰囲気に包まれます。
店内を見渡すと、次々と入ってくるお客さんの多くはインドやネパール出身と思われる方々。皆さんカレーをひと口頬張ると、どこか懐かしそうに、そして嬉しそうな笑顔を見せていたのが印象的でした。
メニューには、定番のナンとカレーのセットに加え、ラッシーやサラダ、チキンティッカなどが付いたセットもあり、バリエーション豊か。単品メニューには、サモサ(スパイスの効いたじゃがいもの揚げ物)や、ビリヤニ(インド風炊き込みご飯)、モモ(スパイシーな餃子)といった、日本ではなかなか見かけない料理も揃っています。
ネパールの国民食「ダルバート」との衝撃的な出会い
今回、私が心ゆくまで堪能したのは、ネパールの伝統的な国民食、その名も「ダルバート」の「チキンセット」。「ダルバートって何?」という方もいるでしょう。私もそうでした。でも、このお店のメニューは超親切!一品一品、食欲を否が応でも刺激する写真付きで、直感的に「これだ!」と思わせてくれるんです。
運ばれてきた金色の器に盛られたダル(豆スープ)、バート(ご飯)、タルカリ(野菜のおかず)、アチャール(漬物)、そしてチキンカレー。彩りも豊かで、対面した瞬間にワクワクしてきました。ネパール人のシェフいわく、「本場ではこれらを少しずつご飯にのせて混ぜながら食べるのが定番スタイル」とのこと。なるほど、その流儀、早速丸呑みしていこう。
一口食べたら止まらない!魅惑の味の秘密
まずは、ダル(豆スープ)から。口に含むと、その優しさに驚かされます。塩気が本当にやさしくて、じんわりと身体に染み渡る感覚。どこか日本人が慣れ親しんだ味噌汁のような、底知れない安心感があるんです。でも、ただ優しいだけじゃない。その中に、鼻腔を抜けるスパイスの香りが広がり、気づけばもう一口、もう一口と、レンゲを止めることができない!まさに「沼」!食べても食べても重さを感じない、この優しさが、気づけば日本人の胃袋をガッツリ掴んで離さない魔力を持っていると確信しました。
そして、ダルとは対照的な、チキンカレー。これはもう、一口目からピリッとスパイスが効いていて、脳天に直接刺激が走るような衝撃!他の日本のインドカレー屋さんで見かける「日本人向けにマイルドに調整しました」なんていう媚びは一切なし。この「あえて寄せていない」ストレートなスパイス使いこそが、この店の真髄なんです。 骨ごとじっくり煮込まれたチキンは、本当に「ほろほろ」という表現がぴったりで、ご飯に混ぜ込めば、その旨みが米粒一つ一つに絡みつき、もう止まりません。
プレートの中で異彩を放つのが、大根のアチャール。これはもう、刺激物の権化!ピリッとした辛味が舌の上で爆ぜて、その瞬間に眠っていた食欲が一気に覚醒するんです。
そして、ほうれん草のタルカリは、一見シンプルながら、その裏側に隠されたニンニクの香りがたまらない!これはもう、お酒のおつまみにも最高!と、私の中のおっさんが叫び出しました。
「あえて」の向こう側にある、本場の美味しさ
今回は試しに「普通のチキンカレー」も注文してみました。こちらは、いわゆる「日本人好みの味」に仕上がっていて、マイルドな口当たりの中に、ジワリとくる中毒性がたまりません。もちろん美味しい。
でも、私が一番心奪われたのは、やはりダルバートのチキンカレー。あの「あえて日本人好みの味にしていない」という、ある種の潔さが、まさに現地の美味しさをこれでもかと引き出し、私の好みにズブリと深く突き刺さったんです。
全体的にスパイスは主張しつつも、決して暴走はせず、日本人の舌にもすんなり馴染むバランスの良さ。しかも野菜たっぷりでヘルシーな構成なのも、個人的にはかなり嬉しいポイント。こんなにも本場の味を気軽に楽しめるこのお店が、インド人やネパール人のお客さんに愛されているのも、「そりゃそうだ!」 としか言いようがありません。
もしあなたが、日々のマンネリにザワつきを感じているのなら。まだ見ぬスパイスの世界に、一歩どころか、ドップリと足を踏み入れてみませんか?きっと、あなたの食の世界が、根底からひっくり返されるはずです。
(文・写真:なお)
名称 | アサ・インド&ネパールレストラン |
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URL | Instagram:@asa.curry.from_nepal |
住所 | 北九州市小倉北区中津口1丁目11-16 1F |
営業時間 | 朝 8:00~10:30 / 昼 10:00~13:00 / 夜 18:00~24:00 |
備考 | ご予約・お店お問い合わせは、下記お問合せフォームではなく、店舗インスタグラムへ直接DMをお願いいたします。 |