【北九州】キタチャリvol.3『遠見ヶ鼻』
北九州市立大学 地域創生学群 片岡ゼミの編集チーム「つづる。」が身近な北九州の魅力を自分達自身の言葉で綴り、みなさんにお届けしていきます。
皆さんこんにちは。「つづる。」メンバーの尾形です。
キタチャリでは、北九州市のまだまだ知られていない“自然”を自転車で回り、道中やスポットの近くにあるものを、私の独断と偏見を交えてご紹介しています。
前回までの自転車は廃車になってしまったので、今回からは”オレンジ色”が際立つ自転車に乗り換えとなりました。出発地点は北九州市小倉北区にある、北九州市立大学です。

今回は2025年10月15日に訪れた「遠見ヶ鼻」です。
遠見ヶ鼻は北九州市の左端、若松区にある灯台のある絶景スポットです。海・夕日はもちろん、芦屋群層というオレンジ色の地形がさらに美しい景観を見せてくれます。

今回選んだルートも、Google Mapsアプリでおすすめされた道をもとにして、ところどころ幹線道路を優先して走りました。遠見ヶ鼻までの距離は31㎞です。
また、このルートは山道ほどではないですが、アップダウンの多い道が続いていました。
今回から自転車を乗り換えたのと、通るルートが街中の大きい道路だったこともあり、途中の景色を楽しむというよりも、いかに予定到着時刻よりも早くつけるかという気持ちになり、スピード重視での旅になりました。
実際20分ほど早く到着しました。本来の目的である道中のスポットを見つめるのを忘れてしまうほど集中して走ってしまいました。
小さな生き物がお出迎え
遠見ヶ鼻に近づくにつれ、カニがお出迎えしてくれます。漕いでいる途中にいきなり出てこられたので驚きました。
到着すると灯台まで木々に囲まれた道があり、自転車を引いていくと、そこら中から「カサカサ」という音がしてきます。そう、それもすべて “カニ”でした。

自分が王様にでもなったかのように進めば進むほどカニたちが目の前を横断して林に消えていきます。この日は気温も低く、朝の冷え込みもあり少し「ぞわっ」としましたが、五感で世界に引き込まれる感覚でした。
林を抜けると、そこには灯台と開けた景色が広がっていました。

遠見ヶ鼻に到着
林を抜けると灯台と海を座って眺めることのできるスペースがあり景色を味わうことができます。
灯台は近づくと思っていたよりも小さく、大きさによる迫力は薄かったですが、景色と一緒に見てみると「絵になるな」という感じでした。
灯台の奥に下ることもでき、波が強いと海水に触るのは危ないかもしれませんが海を楽しむこともできます。

下に降りると海の波打つ音が響いていて、芦屋群層の色も相まって、いつまでも黄昏ていたくなりました。実際30分ほど座って景色を眺めていました。

少しよりみち~汐入の里へ~
帰りみちには地域の野菜やベーカリーのある「汐入の里」というところに立ち寄り、バーガーを食べて帰りました。ここも景色がきれいで、遠見ヶ鼻とは違った海を楽しむことができ、散歩も気持ちよくできる場所でした。

この汐入の里は「つづる」を書く片岡ゼミの活動でもお世話になっている場所で、特におすすめしたいスポットの一つです。
遠見ヶ鼻は北九大からは少し距離がありますが、夕日がきれいなスポットとしても知られているので写真映りもいいでしょうし、黄昏たい気分の時にはうってつけの場所だと思います。ぜひ足を運んでみてください。

スポット概要
【 遠見ヶ鼻 】
岩屋・遠見ヶ鼻周辺には、芦屋層群と呼ばれる地層が広く分布していて、海岸線の美しい景観を作っている。県指定の天然記念物にもなっている。詳しくはHPをご覧ください。
住所:北九州市若松区有毛2829
アクセス:二島駅から出ている北九州市営バス「亀の井ホテル玄界灘」行きに乗車し、「亀の井ホテル玄界灘」のバス停にて降車(乗車時間は約30分)、徒歩4分で到着
【 汐入の里 】
ドッグラン・ベーカリー・ファーマーズマーケットのある景色のきれいな物産館。
住所:北九州市若松区安屋3710
電話:093-742-4111
営業:平日9:30~15:00
土日祝9:30~16:00
定休:火曜日、年末年始、盆休
(文・写真:尾形)












