はじめての「薬師祭 植木市」
5月8日〜10日、山形市薬師町にて
※山形へ移住したライター中島による、山形で体験するはじめての出来事を記録するコラムです。アーカイブはこちらから。
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山形市の春の一大イベント「薬師祭 植木市」へ行ってきました。
「薬師祭」とは、国分寺薬師堂の祭礼。同時にひらかれる「植木市」は、山形市の春の風物詩となっています。1767年の書物に植木市の記載があるそうで、少なくとも江戸時代には始まったとされる歴史あるイベントです。
薬師公園を起点に、薬師町通り、新築西通り、五中通り、六日町通りなどの約3キロにわたって、飲食や植木の出店が並びます。
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植木市の由来は以下の通り。
山形城主の最上義光時代に大火があり、町内の緑樹が減ってしまったために緑化奨励として、付近の農民達に呼びかけ開かせたのが始まりと伝えられています。(山形市観光協会ウェブページより)
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グリーンの活力をもらって、なんだかみずみずしい気分。
その流れで、次は本イベントの中核地「薬師公園」へ行きました。
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境内は食べ物の出店がたくさん。そこを抜けて、目指すはさらに奥の「国分寺薬師堂」。
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薬師祭では、本堂の前にお釈迦様が登場して「あま茶」をかける風習があります。お像の下に溜まっているあま茶をすくって、歳の数だけかけます。
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本堂にあがると、あま茶を味わうことができます。
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あま茶とは、ヤマアジサイの葉を発酵させてつくられたもので、生薬としても知られるほど、カラダにいい飲み物だそうです。
甘みの奥にほんのり苦味もある、薬草ならではの味わい。後味に甘さが残って、ふっと消えていきます。
何百年も昔から続く風習。一年に一度、薬師堂でいただくこの一杯。ありがたい味だなぁと、しみじみ。
植木が並ぶ風景も、あま茶の味わいも、薬師堂を抜ける初夏の風も。
山形らしい奥深さを体感した「薬師祭・植木市」でした。
名称 | 薬師祭植木市 |
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住所 | 薬師公園、薬師町通り、新築西通り、五中通り、六日町通りなどの延べ約3キロ |
備考 | 5月8日~10日 7:30~21:30(最終日は21:00まで) |