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Renovation School 2019 @山形_interview/ReBuilding Center JAPAN 東野唯史さん

第3回リノベーションスクール@山形が2019年10月4~6日の3日間、開催されました。スクール中盤、ユニットマスターのおひとりである東野唯史さん(株式会社ReBuilding Center JAPAN 代表取締役)に、山形のまちの印象と、今回のスクールの素材物件となった山形市立第一小学校旧校舎(=Q1プロジェクト)について感想を伺いました。

Renovation School 2019 @山形_interview/ReBuilding Center JAPAN 東野唯史さん
東野唯史さん。山形市立第一小学校旧校舎(Q1プロジェクト)にて。

山形に来るのは今回が2回目。まちを歩くと、喫茶店がたくさんあるのが目につきました。リノベーションされた新しいお店だけでなく「白十字」とか「シャンソン物語」といった老舗らしいお店もあるし、朝からやっている店も、夜のカフェバーもあって、カフェ文化が豊かな印象を受けました。歩道が広く、坂道が少なく、まち歩きもしやすいですね。私が暮らす諏訪のまちは歩道が少なく、リビセンの前も路肩しかないし、国道沿いの歩道も狭くて歩行者のすぐ横を大型トラックがバンバン走っていくんですが、それに比べるとすごく羨ましいことです。まちを歩きまわる楽しさがありますよね。

さて、今回のリノベーションスクールの素材であるこの旧一小校舎ですが、面白いポイントのひとつは「今は社会実験のフェーズ」だということ。実験中だからものすごく割安な賃料でスペースを借りられる可能性がある。現状すでにかなりキレイな状態なので、事業内容次第ではイニシャルコストをかけずにスタートできそうな気がします。例えば、デスクワークのウェイトが高いライターみたいな仕事をしながらお客さんを待ち構えるような雑貨系物販をやれたらいいかも、とか。お客さんが来たときだけ接客すれば、自分のオフィスを手に入れつつ隙間時間で商売ができますよね。

Renovation School 2019 @山形_interview/ReBuilding Center JAPAN 東野唯史さん

逆に、難しいポイントを挙げると、まずは集客力がないこと。ここに人が来ない理由のひとつは現状のコンテンツの少なさにあると思いますが、でもここにはすでにDay & Booksというコーヒー屋がありますから、そこに追加していくかたちで事業がひとつふたつと生まれてくれば、状況は変わってくるはず。

もうひとつは、施主がいないこと。正確には施主は山形市ですが、個人としての誰かではないので、例えば旧一小の卒業生を施主に見立てて話を聞いたり、まちの人にヒアリングしたりして、そこから紡ぎ出して事業を組み立てることになるかもしれない。そうするとフワっと抽象的なものになっちゃうという難しさがありそうです。

そして最後に、空間が大きすぎること。はじめてお店をもつ人にとっては教室ひとつ分のスペースさえ手に余るくらい大きいかもしれない。でも、でかいからって家賃が高いわけじゃないというのはやっぱり魅力でもありますけど。

Renovation School 2019 @山形_interview/ReBuilding Center JAPAN 東野唯史さん

馬場(正尊)さんたちと知り合って、ここのスペースを借りる権利を手にするっていうのは、ふつうの生活をしていてもなかなかたどり着ける話じゃないと思いますが、このリノベーションスクールに勇気を持って手をあげて参加したみんなは、その権利を等しく手に入れたわけで、それはものすごくラッキーなこと。ぜひ、新しいことをはじめてほしいですね。

Q1プロジェクトについてはこちら

Photo: 青山京平
Text: 那須ミノル