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RENEWはできる理由を探し続けた。「くたばってたまるか」超ポジティブ産地河和田

ローカルイベント

2020.10.08

※終了しました。

「くたばってたまるか」
生々しい、リアルな一言だ。 

2020年春、私たちの生活を一変させたコロナ禍。
様々な活動が停止し、次々にイベントや企画が中止もしくは延期となった。
形容しがたい不安や焦燥感を胸中に抱きながら、出口の見えない長いトンネルに入り込んだような毎日の中で、飛び込んできたニュースがあった。「くたばってたまるか」という強烈な一言を放って、早々に2020年秋の現地開催決定を表明したRENEWである。

それは一筋の強い光を放つ鮮やかな地方産地の意志表明だった。

RENEWはできる理由を探し続けた。「くたばってたまるか」超ポジティブ産地河和田
くめちゃんはRENEWメンバーの秘密基地。看板猫がお出迎えしてくれる

20208月末日。場所は、鯖江河和田のファミリー居酒屋「くめちゃん」。
お話しを伺ったのはRENEW実行委員長の谷口康彦さん、事務局のTSUGI新山直広さん、森一貴さん、村上なつかさん。
2020RENEWのコアメンバーの取材は、居酒屋でざっくばらんに始まった。 

「くたばってたまるか」はRENEWがずっと内包していた想いだった

RENEWはできる理由を探し続けた。「くたばってたまるか」超ポジティブ産地河和田
新山くん(左)と谷口さん(右)。ビール片手に話がすすむ

それぞれビールやウーロン茶で乾杯をして、ゆるやかに雑談からはじまった会話は徐々に熱を帯びてくる。
実行委員長の谷口さんは、谷口眼鏡の代表取締役。他のメンバーとの年齢差は親子ほどもあるが、この座組の中に馴染んでいる。新山くんは「谷口さんはRENEWの天皇のような方」と言っていたが、さながらその佇まいはスラムダンクの安西先生のようで部活動の顧問の先生といったところだ。

『くたばってたまるか』という言葉の受けた衝撃を素直に皆に伝えた。

事務局の森くんは「今回のこの言葉は外向きのメッセージというより、自分たちに向けた日記の中の言葉のようなもの。」と口にした。そこへ実行委員長の谷口さんが「この言葉が本当のRENEWの姿なんだよね。原点回帰。」と、すっと言葉をつないだ。

この瞬間まで、私はRENEWの確固たる本質に気づいていなかった。今まで続いてきた漆器の産地で新しい視点を持って、若い人たちが集まるかっこいい工場見学やトークショーをやる『お祭り』という認識しかできていなかったのだ。そして他にもこういった企画が各地域にある中で、どうしてRENEWは常に新しく在れるのか、正直分かっていなかった。谷口さんの一言でRENEWのゆるぎなさ、幹の太さがぐっと目の前に現れた。

半年前から今年のRENEWにジョインしたなつかさんが最後に言葉を結ぶ。「立ち向かおうという意志です。改めてRENEWをやる意味を考えました。」

人を自然に受け入れるまちが持続可能な地域をつくる

実は今回のRENEWで運営体制も大きく変わることになる。今までRENEWの事務局を牽引してきた森くんがこのRENEWを最後に一度離れるのだ。そのバトンを受け継ぐのが、なつかさんである。凛とした真っすぐな声と姿勢は、さながら現代のジャンヌダルクのよう。想いのバトンがまた次の世代へつながっていく、今回のRENEWはその転換点でもあるのだ。

RENEWはできる理由を探し続けた。「くたばってたまるか」超ポジティブ産地河和田
森くん(左)となつかさん(右)。焼肉にはレモンサワーがよく合いました

「流れてくる人たちを受け入れる土壌が河和田にはあるんだよね。」と谷口さんは言う。この土壌は古くは江戸時代後期から明治時代、漆掻き職人がこの地に入ってきたところからさかのぼる。新山くんも「ようこそ!歓迎!というより、自然な受け入れ方と言えばいいかな。なつかが来た時もそうだったもんね。」と振り返る。ふと周りを見渡せば、今日のメンバーも半数以上が県外出身者だ。

変化を厭わない河和田とRENEWのこれから

新山くんは言う。「ここは民芸ではなくて、産業のまちなんだ。」

「時代のニーズに合わせて、工夫し研究し、変化をし続けてきたのが鯖江のまち。みんなが好きな丁寧な暮らしではなくて、生き残るために何をすべきかと常に模索し続けてきたのがこのまちなんだよね。」伝統工芸としての漆塗りと、プラスティックの工業製品としての漆塗り。その表裏があるから河和田って面白いんだと笑う。
変わることを厭わない河和田の姿が、新しい次の世代をこのまちに引き入れ続けているのだ。 

今回のRENEWは『R:RENEW2020』。
ちょっとややこしいタイトルだけれど、持続可能な地域をつくるためにRENEWはやりたいことをやり続け、変化していく。
RENEWはできる理由を探し続けた。「くたばってたまるか」超ポジティブ産地河和田

酔いが回る頭の中で、誰かが言った言葉が響いた。
「天気予報のように世の中の情勢が変わっていく。でもここで何もしなくて後悔するより、やって後悔したいよね。産地としての態度を示していくよ。」 

RENEWでなければできない。超ポジティブ産地河和田でR:RENEW2020は、2020109日から3日間開催する。

URL

https://renew-fukui.com/

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