real local 福井福井のみなみの季節と養生 #2 / 5月立夏「季節とからだ、敦賀真鯛」 - reallocal|移住やローカルまちづくりに興味がある人のためのサイト【地域情報】

福井のみなみの季節と養生 #2 / 5月立夏「季節とからだ、敦賀真鯛」

福井の連載

2021.05.14

「福井のみなみの季節と養生(ようじょう)」は、福井の南に位置する敦賀で活動する養生デザインのお二人と季節ごとの“養生”について話していく連載です。

※養生……身体の状態を整えること

青木)養生デザインの青木です。春の土用が明け、暦の上では夏の到来です。今年は積極的に旅行に行けない連休でしたが、みなさまいかがお過ごしでしたか? 家の中で少しでも楽しむコツを見つけられたでしょうか。思うように動けず、ストレス溜まっている方の方が多いかもしれませんね。ストレスからの不調などを抱えたままでいると、これから暑くなってくる季節をうまく乗り切ることができません。今のうちにしっかりと、ととのえていきましょう。

季節とカラダの関係

青木)さて、前回は「気血水」についてお話ししましたが、今回はこれから季節の養生のお話をしていく上で少しヒントになる「季節とからだの関わり」について少しお話します。
牛久保)最近少し、からだの声を聞けるようになってきたような。。前回の話を聞いて意識して青菜を食べていました!
青木)それは良かったです! さて、早速今回のお題ですが、東洋医学ではからだと季節を5つに分ける考え方があります。まず、からだの各機能を系統別にしたものを「五臓」と呼びます。
牛久保)また知らないワードが出てきた。。
青木)ざっくりで聞いてもらえたら良いですよ~。
この五臓は具体的な臓器のことではありません。体内で起こっている5つの生理機能のことで、前回お話しした気血水をつくり出したり、動かしたり貯めておく働きがあります。そしてこの五臓と季節は深く関わっているんですよ。
山中)養生デザインの山中が図解しました!こちらをご覧ください~。

福井のみなみの季節と養生 #2 / 5月立夏「季節とからだ、敦賀真鯛」

青木)基本的に「春夏秋冬」と季節は4つですよね。それに加えて「土用」という期間があります。この「土用」聞いたことありませんか?
牛久保)あ、土用の丑の日! うなぎが食べたくなりました!
青木)そうそう。実はうなぎの夏だけでなく「土用」は1年間で4回あるんですよ。立春、立夏、立秋、立冬とそれぞれの季節を迎える前の約18日間のことを指します。いわゆる「季節の変わり目」なんですよ。
牛久保)4回あったんですね~。なるほど~。
青木)ではこの土用のお話は、丑の日とうなぎのお話と合わせてお話ししますね。
牛久保)楽しみです(うなぎが)!!!
青木)この土用を足して季節が5つ。それぞれの季節に関連した五臓が影響を受けやすいと考えられていて、引き起こされやすい代表的な体の不調も違ってくるのでこれから季節と身のリズムに合わせたその時期にぴったりな養生をお伝えしていきますね。 

月の養生その① 一口ずつ水分補給

5月に入り、急にい日が増えました。そうなると欲しくなるのは、冷たい飲み物や食べ物。特に飲み物は、冷えるとわかっていても冷たい飲み物をゴクゴクと飲むのが美味しく感じられますね。(アイスも半分で止めるのは難しい。。)
日に当たったり汗をたくさんかくと、いつもより多めに水分の補給は必要になってきます。なのですが、この時が養生ポイント。喉がすっかり乾いてからでは少し遅いので、喉が乾いたと感じる前にひと口。前もって潤しておくと良いです。この時、ゴクゴクと飲む喉ごしが気持ち良かったり美味しく感じますが、一気に水分がお腹に流れ込むと負担がかかり、消化不良を招くこともあります。コツは少しずつ身体を潤すイメージで飲むこと。
また、暖かくなったばかりでかなり早く感じるかも知れませんが冷え性の方は、そろそろ今年の冬に向けてのからだの冷え対策を始めましょう。冬の冷え対策は夏から! まずはお店などで出てくるお水やドリンクの氷を一つ二つグラスから取ってみるのもおすすめです。それから食事の時は水分で食べ物を流し込まないことも気をつけてくださいね。・

月の養生その② ゆったり息を吐く

呼吸は、呼気と吸気。つまりは吐くことと吸うこと。この順番が大事です。呼吸はどちらかと言えば、吸う方を自然と行っていて、吐けないと十分に吸えません。
過呼吸はこのリズムが大きく崩れ、吸うことが極端になってしまった呼吸。ドラマなどで過呼吸が起きた時に袋を口に当てるのは、袋の中に息を吐くことに気を向ける為です。そして、吐くことは副交感神経というリラックスさせる神経が優位に働きます。吐き方も「フー」と「ハー」では息の長さも変わり、その効果も少し変わります。「フー」は息を十分に吐きリラックスする感じ。「ハー」は肩の力が抜けて身体をゆるめる感じ。
外出自粛やテレワークなど、今までの当たり前と異なる日々がしばらく続きます。加えて暑い日も少しずつ増え身体はストレスを受けていますので、この時期は息をゆったり吐くことに気を向けると心も体も調いやすくなりますよ。

敦賀で大切に育てられる「敦賀真鯛」

福井のみなみの季節と養生 #2 / 5月立夏「季節とからだ、敦賀真鯛」
おだやかで美しい敦賀湾を背景に。

この時期おすすめの食べ物、今回は鯛です!
鯛は消化が良く、年齢に関係なく胃腸が弱い方でも楽しんでいただける食材。また、栄養が豊富なので疲れが溜まっている方や、これから頑張ろう!と思う時にも積極的に食べていただきたいお魚です。寒暖差や春からのスタートで疲れが出やすい時期にぴったりですね。そのほか、この時期におすすめのお魚はカツオ、穴子も良いですよ。

今回はこの敦賀真鯛をはじめ、ふぐやマハタなども育てていらっしゃる敦賀市海水養魚協会の会長、中村 英樹さんにお話をお伺いしてまいりました。
敦賀では「敦賀真鯛」という養殖の鯛が大切に育てられています。鯛の養殖場としては、敦賀は日本海側で唯一の養殖場。日本の最北端で育てられている鯛です。
北陸の海で泳ぎ、食事も工夫され自然界に近いものをバランスよく食べて育っているおかげでお薬を使うことなく元気に育っているそうです。まさに魚も養生しているのですね。育てられている場所も、広く魚たちも密になることなくストレスフリーなのだとか。新鮮なプリプリ、コリコリした食感が美味しく味わえるのは海の近くだからこそ。敦賀市内のお店や宿で食べられるので、ぜひ敦賀に食べに来ていただきたい1品です。

福井のみなみの季節と養生 #2 / 5月立夏「季節とからだ、敦賀真鯛」
どーん!立派な鯛です!!!(中村さん写真提供)

最近は敦賀のふるさと納税のリターン品としても登場していますのでチェックしてみてください。

中村さんに教えていただいたおすすめの食べ方ははシンプルな蒸し焼き。ホットプレート(もしくはフライパン)に表になる側を裏にして焼き目をつけます。裏返したら水気の出ない野菜(今ならキャベツ、ピーマン、アスパラ、ジャガイモ)を周りに並べて蓋をして蒸し焼きに(日本酒を少したらしてもOK)!最後にバターと醤油を乗せて完成です!

 来月は6月。梅雨の季節ということで、若狭梅を取り上げます。どうぞお楽しみに。