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やまがた子育て日記/生後10ヶ月

地域情報
2025.05.16

2025年4月。
やまがたは桜が咲いて、だんだんと暖かくなって、息子はあっというまに生後10ヶ月を迎えた。

冬の間は、寒くてお散歩も長時間出来なくてとにかく辛かった。やまがたに住み始めてこんなに冬を長く感じたことはない。やっと暖かくなってお散歩が気持ちよくなって、息子も保育園に通い始めて、仕事始めるぞ!と意気込んだ矢先に息子が保育園で胃腸炎をもらってきてしまい、保育園を数日お休みして自宅保育。やっと治ったと思った次の週には発熱……。

見事に父親に移り、父親ダウン。熱と鼻水でぐずぐずな息子を小児科に連れていき、帰ってきてからもずーっと泣いている息子を抱っこしながら、ダウンして寝込んでいる夫を横目に見ながら家事をする。とにかく孤独感がすごかった。

息子は鼻水が続いて、鼻づまりで夜泣きも何度もして寝不足のまま、迎えた発熱から三日目の夕方、ついに私は心の限界がきて、「もう嫌だーーー!」と息子と一緒にわんわん泣いた。

しばらく泣いて正気に戻った私は、泣いてても仕方ないな。とやけに冷静になって、息子のおむつを淡々と変えた。その夜も夜泣きで何回か起きたけど、私は一回大泣きしたからか、冷静に息子を抱っこできた。

その翌日、ようやく熱が下がった息子を抱っこ紐にいれて一緒に買い出しに行った。行きつけの100均に行くと、「最近来店しなかったからどうしたかなーと思ってたの。子供の風邪は大変だよね。ママも気を付けてね」といつもの店員のおばちゃんが言ってくれて本当に泣きそうになった。その後に寄ったコンビニでも、同じようにいつもの店員さんが声掛けしてくれて、私はこの出来事だけで心の元気をだいぶ取り戻した。

子育てはとにかく孤独との戦いだと思う。共感してくれる人、大変だねって声をかけてくれる人、なんとなく気にかけてくれる人がいるかいないか。それだけで親も健やかに子育てできるかが変わってくる。本当にちょっとしたことなんだ。今回声をかけてくれたのは街のお店の店員さんで、私の名前も子供の名前も知らないし、どこに住んでいるのかも知らない。ただ、お店に行けば声をかけてくれる。私にとってこの距離感はとても心地良い。

私たち夫婦の両親はそれぞれ関東と関西にいて、どちらも山形からは遠いから、もし何かあった時としてもすぐに頼ることはできない。夫と私が同時に体調を崩したら、子供を預かってもらうということもできない。

仕事中に子供の熱などで保育園からお迎え要請の電話があると、必ず私か夫が仕事を早退してお迎えに行き、もし何かの感染症なら登園の基準の日数が経過するまでは親も仕事を休んで看ていなければいけない。そのための病児保育の施設もあるけれど、事前登録や当日の空き状況、感染症によっては受け入れられない、など色々とハードルが高いように感じる。

そして、親が仕事休みの時は保育園に預けられないので(園によって異なるようだが…)、親のリフレッシュ時間の確保はなかなかむずかしい。これに関しては、一時預かりやファミリーサポートなどもあるので上手く利用出来ればと思っている。

いざとゆう時に気軽に頼れる人がいないのはしんどいけれど、街の人たちが私と息子の存在を認識してくれていることは心強くて、やまがたのこの街に住んで本当に良かったと思っている。保育園に通う前によく行っていた支援センター「子育てランドあ~べ」のスタッフの皆さんも本当に優しくて、子供だけでなく、親のこともたくさん気にかけてくれた。

やまがたの街の人々の距離感が私にはすごく合っているし、こうゆうのが街ぐるみの子育てって言うのかな~とふと思ったけど、これは自然に生まれているコミュニケーションで、街ぐるみとか言ってしまうのはなんだか違うという気もする。

こうゆう、ふとした、あったかいコミュニケーションが、私と同じように頑張っている親のみんな、親じゃなくても日々頑張っているみんなの心の栄養になりますように。

そして、私もそうゆうあったかい距離でやまがたの街で人に優しくなりたい。

やまがた子育て日記/生後10ヶ月
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