鎌倉市御成町|「THE GOOD GOODIES」変わらないのに進化する、ローカルの店づくり

御成通りから少し路地を入った場所にあるコーヒースタンド「THE GOOD GOODIES」。いまや鎌倉の日常になくてはならない存在として、ローカルからの支持も熱い人気コーヒースタンドです。「変わらないね、と言ってもらえる店づくりを」という、オーナーの内野陽平さん。
その一方で、2024年4月には鎌倉駅東口にも店舗をオープンするなど、進化もみせています。内野さんに、店の最近のこと、考えていることなどを伺ってみました。

内野さんが「THE GOOD GOODIES」を御成町に開いたのは2013年のこと。当時は最初からコーヒー屋をやると決めていた訳ではなく「この場所に、なにがあるべきか」を考えた上で「日常使いできるコーヒースタンドを」と考え、出店に至ったといいます。
店では、エスプレッソマシンを置かず、コーヒーはハンドドリップで抽出。豆は個性的なものというよりも、毎日飲んでホッと落ち着くことができる味をベースとして豆選びと自家焙煎を行っています。

縁があり、2024年には鎌倉駅の東口、若宮大路沿いにも店舗をオープン。その場所も、探していたというよりも、たまたまお話をいただいて「その場所だったらなにをしたい?」「それはTHE GOOD GOODIESとして取り組むべきこと?」という自問自答を経て、鎌倉駅の東口と西口という近いようで遠い距離に店舗があるというのが面白い、チャレンジしてみようと決めて出店したとのこと。

御成町の店のオープン以降、ほとんど店に立つのは内野さん。この2店舗目ができたことによって、店頭に立ちコーヒーを提供するスタッフを増員したといいます。スタッフは、どちらの店舗担当というのは決めずに、一日の中で両方の店舗を行ったり来たりして勤務しているそうで、そんな体制もとても個性的だなと感じました。また、スタッフが増えて店を任せることができるようになり、内野さん自身にも変化があったといいます。

「これまでは、自分が店頭に立たなくてはと意気込んでいて。実はオープンしてからの約13年間、定休日以外は臨時休業もせず、休みなく営業してきたんです」と内野さん。自分がいなくてもちゃんと店が回っていく体制を整えたことで、内野さんは新しい挑戦をはじめました。
それが、イベントへの出店。「THE GOOD GOODIES」は各イベントにはこれまで出店をしたことがなかったそうです。ですが、2024年の「湘南海街珈琲祭」への出店オファーをきっかけに、ローカルなイベントを中心に出店することを決めました。2024年は初の出店だったこともあり、楽しかったことも反省もたくさんあったそうです。それを踏まえ、2025年はパワーアップしてイベントに参加しました。内野さんは「イベントに出店すると、普段は話せないお客様と出会えます。コーヒーを一杯ずつ丁寧に淹れながら、せっかく来てくれたお客様との会話をもっと楽しもうと、2025年は決意して出店しました」と聞かせてくれました。

「湘南海街珈琲祭」以外にも、藤沢駅前のサンパール広場のイベントにも出店をされていて、「ローカルのため、地元の景色となる店づくりの一環として取り組みたい」とのこと。
コーヒーがある日常は、いまの日本では当たり前になっているかもしれません。その中で、内野さんが目指しているのは、より日常に溶け込んで、フラっと立ち寄って、いつもの味やいつもの人がいることの安心感を提供できるような店。日常のちょっとしたスイッチになったり、少しの小休止の後にまたどこかへ向かって行けるような、そんな場・存在になることだと言います。


いつ店を訪れても、にこにことおしゃべりしてくれて、そして真剣な眼差しでコーヒーと向き合っている内野さん。改めて、ファンになりました。
これからも、御成町の、そして鎌倉ローカルのコーヒースタンドとして、新しい挑戦も含めて応援したいと思います。
| 名称 | THE GOOD GOODIES |
|---|---|
| 業種 | コーヒースタンド |
| URL | |
| 住所 | 神奈川県鎌倉市御成町10-1 |
| TEL | 0467-33-5685 |
| 営業時間 | |
| 定休日 | 水曜日 |
| アクセス | JR横須賀線「鎌倉」駅徒歩1分 |












