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めがねフェス

めがねだらけの3日間/鯖江市

2016.06.17

※終了しました。

2014年に始まった、めがねの祭典「めがねフェス」は、今年過去最高となる来場者数となった。

めがねフェス
真っ赤な幟にめがねフェスのロゴがはためき、めがねガーラントがゆらめく。

すでに夏の陽気が漂う、フェスにうってつけの真っ青な空の下、今年で第3回を迎えた「めがねフェス」が5月27日(金)〜29日(日)に開催された。「めがねフェス」は、日本製の眼鏡枠生産の90%以上のシェアを誇る福井県、その中でも眼鏡企業が集積する鯖江市で開かれるお祭りだ。今年は、20年ぶりとなる「メガネメッセ」(福井の眼鏡の関連企業が一堂に会し、眼鏡の製造過程や最新技術などの展示・実演や、ビジネス向けの商談コーナーなどが設けられた眼鏡の総合博覧会)も併せて開催され、眼鏡を楽しむだけでなく、さらに学び深めることができるイベントとなった。

当初、「めがねフェス」は、あくまでも鯖江の地元住民に向けたお祭りとして企画されたそうだ。それが今では、全国各地の眼鏡好きが鯖江に集結し、今年は「メガネメッセ」の同時開催もあって、メッセとフェス合わせて約3万800人もの来場者が訪れ、まさしく眼鏡一色の3日間となった。

めがねフェス
めがねフェスのイベントスタッフとしても活躍したreallocal福井の前田氏。

毎年、「めがねフェス」の告知が始まると、にわかに真っ赤な「めがねフェス用オリジナルめがね」をかけた人たちが、SNSを賑わすようになる。眼鏡を普段から使っているかどうか、眼鏡を好きかどうかという条件などは不要。楽しもうという気持ちがあれば、もう十分なのだ。

実際に、「めがねフェス」のステージや出店ブースを見てみると、360度ぐるりと眼鏡づくしな会場になっている。「めがねラーメン」「めがねスープ」「めがねそば」に「めがねパン」、さらには「メガネヘアー」「めがね雑貨」「めがね記念写真」と、とにかく、眼鏡だらけなのである。

めがねフェス
いくつめがねが盛れるか、子どもも真剣な表情でチャレンジ。

めがねフェス

女子に人気のパティスリーニュアージュの「めがねスィーツ」。見た目も味も◎。

「めがねフェス」の目玉イベントと言えば、「メガネリンピック」。ひたすら、眼鏡をどれだけかけられるか(盛れるか)数を競うという、いたってシンプルな競技なのだが、事前に「メガネリンピック」はあるのか県外からの問い合わせがあるほど人気を集めている。ブースは子どもから大人まで、絶えず誰かが眼鏡をかけ続けるというシュールな光景がそこにはあった。

この他にも、眼鏡の街である鯖江で、眼鏡をかけた人だけで作った「めがね米」なる商品が販売されたり、眼鏡の素材を使ったアクセサリー作りのワークショップが開かれたり、遊びゴコロをくすぐられる仕掛けが至るところに用意されている。また、ステージでは眼鏡をかけたミュージシャンの演奏や、全国のミス・キャンパスによる眼鏡にまつわるクイズ大会などなど、それまで眼鏡に興味がなかった人でも飽きずに楽しめるイベントであることは間違いない。

「めがねフェス」で眼鏡がほしくなったら、同じ鯖江市内にある「めがねミュージアム」に行こう。約40社の県内メーカーの商品が集い、2,500本以上のフレームから選べる。また、自分だけのオリジナル眼鏡を作れるオーダーメイドも可能だ。

めがねフェス
鯖江のめがね人が作った「めがね米」はパッケージも可愛い。
めがねフェス
夜に開かれた「サングラ デ ナイトフィーバー」での盛り上がりは、さながら音楽フェス。

1905年より始まった福井の眼鏡産業は、日本でのフレーム生産シェアはトップであるのはもちろんのこと、技術やデザインにおいては世界的に見ても最先端を走り続けている。しかし、近年中国などの安価な眼鏡フレームが台頭し、多くの眼鏡工場が倒産の危機に追われているのも事実。

眼鏡協会の山岸さんは、「県内の人々を巻き込みながら、県外に向けて福井の眼鏡の良さを発信できれば」「めがねフェスを通じて、一般の方々に福井の眼鏡の技術と素晴らしさに、少しでも触れて知ってもらい、いつか眼鏡を買う時に選択肢の1つとして思い出してもらえたら」と、福井の眼鏡に対する熱い思いを語る。

眼鏡が好きで、福井で関連企業に就職するため、昨年Iターンで移住した永山さんは、「今まで外から見ていた眼鏡を、作る側や売る側にまわることで、実際に現場にいる人たちの顔がわかり、身近に感じ、さらに眼鏡が好きになった」と、メガネリンピックのスタッフを手伝いながら話してくれた。また福井について、「福井は移動が車で、今までは電車での生活だったから初めは面食らったけど、会いたい人のところにダイレクトに行けるから、遠いとかそういう距離感はあまり感じないかも」と、すでに福井での生活に馴染んでいる様子だ。 Iターン早々、なんと福井で花嫁まで見つけてしまった永山さん。現在、福井の眼鏡を支える若手として、日々奮闘している。

めがねフェス
眼鏡が好きで、関連会社に就職するため福井に移住した永山さん。頭にも首にもTシャツにも眼鏡が。

「めがねフェス」に参加すると、眼鏡は単なるモノではなく、人と人をつなげるモノを超えた存在になっていることに気付く。技術や材料の開発、デザインなどに苦労しながらも、眼鏡に関わる人々が、眼鏡を手に取りながら、笑い、楽しみ、前を向いて進んでいこうとする様子はたくましく、まさに福井が世界に誇るにふさわしい文化だと感じる。

眼鏡に興味がなくても大丈夫。「何だか面白そう」という好奇心や遊びゴコロを刺激するクリエイティブな「めがねフェス」は、来年で第4回となる。眼鏡を愛する人々に、ぜひ会いに来てほしい。

会場

鯖江市嚮陽会館駐車場

日時

2016年5月27日(金)、28日(土)、29日(日)

URL

めがねフェス http://meganefes.com

備考

主催:一般社団法人福井県眼鏡協会

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