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能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜

最近ちょっとお疲れ気味だった私は、ふと目にした能登島の魅力を発信する能登島まぁそいが企画した能登島ツアーに参加することに。島といっても離島ほどの気合いも準備も必要なく、日常と非日常の中間にある気軽に行ける島なので、週末の小旅行にはもってこいに思えたから。

能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
金沢から能登島の玄関口「能登島大橋」まで「のと里山海道」で約1時間。

日常と、非日常の間にある小さな島旅

「能登島」は能登半島の中ほど、内浦と呼ばれる半島の東岸、さらに内陸へ入り込んだ七尾湾に浮かぶ島。1982年に和倉温泉地区と島を結ぶ「能登島大橋」が開通して気軽に車で渡れるようになり、金沢からは車で1時間ほど、最寄りの和倉温泉駅まではローカル線で2時間(特急は1時間)ほど。

能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
能登島大橋を渡ると「ようこそ能登島へ!」のゲートがお出迎え。

私にとって能登島は幼い頃に家族旅行や地域の子供会でたびたび訪れた思い出の地。夏は海水浴やキャンプも人気で、「のとじま水族館」「石川県ガラス美術館」などもあり、石川県や富山県の人なら、ファミリーやカップルで訪れた思い出の一つや二つはあるのでは。

能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
新酒の奉納が行われた「伊夜比咩神社」。

能登島大橋を渡り10分ほど車を走らせると島の中央部、向田に鎮座する「伊夜比咩神社」へ到着。ここで、今回の旅のテーマの一つである日本酒「純米 能登島」の新酒ができたことを神様に報告・奉納する神事があるという。

「伊夜比咩神社」は延喜式にも名がある歴史ある神社で、「日本三大火祭り」の一つにも数えられる夏の「向田の火祭」では、高さ約30mもの巨大な柱松が見モノだそう。能登は祭りの宝庫で、独特の文化や風習が面白いので、次はお祭りにも来てみたいな。

能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
奉納された能登島のオリジナル地酒「純米 能登島」。

「純米 能登島」は、島の若者有志が島の耕作放棄地を減らし、かつての水田が広がる美しい風景を取り戻したい、島を盛り上げたいという想いで特別栽培の酒米(五百万石)作りから取り組んでいる日本酒。能登島は昔から漁業とともに農業も盛んでしたが、近年は人口流出や農家の高齢化も進み、耕作放棄地が増えていたそう。

そこで、能登島観光協会青年部が中心になって「島の酒作りプロジェクト」を立ち上げ、地元農家の協力を得て能登島で約20年ぶりの酒米生産が2016年に始まった。酒の醸造は能登町の数馬酒造が協力し、2017年に初リリースされて今期で3年目になります。

能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
拝殿に生産農家や関係者が参列し、新酒の報告と奉納が厳かに行われた。

農業の担い手不足は、都市在住者を対象とした「うれし!たのし!島流し!~都会を忘れる強制田舎暮らし~」という青年部が企画したツアーの参加者に、刑に見立てた田植え、稲刈り体験をしてもらっているというのもユニーク(能登島は加賀藩の政治犯の流刑地で、藩政改革がらみで配流された寺島蔵人は島の有名人)。

そして、「純米 能登島」一升瓶1本分を飲むごとに、田んぼ2畳分が守られるという。そうした歴史背景や想いを知って飲むと、お酒の味もより深く感じられます。

能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
奉納された「純米 能登島」のお下がりが振る舞われた。

奉納酒のお下がりを朱盃でいただくと、まず吟醸を思わせる華やかな香りにハッとしました。口に含むとスルスルと滑らかで、例えるなら島を囲む海の水面の煌めきのような、穏やかで透明感のある味わい。今年の新酒は、瓶詰めしてから火入れ(加熱殺菌)を行うことで、前年よりもさらに味わいや香りがより良くなったそう。

島の酒を醸す酒蔵を見学

そんな「純米 能登島」を醸してる酒蔵を見学するため、島から車で1時間ほど移動して能登町宇出津の「数馬酒造」へ。神社の奉納式にも参列されていた数馬嘉一郎社長の案内で、酒蔵の中をいろいろと見学させてもらいました。

「数馬酒造」は明治2年創業で「竹葉」の銘柄で知られる酒蔵。使用する酒米の95%が能登産で、地元農家と力を合わせて酒米を作ることで耕作放棄地を減らす活動にも積極的。耕作放棄地で若者が酒米作りを行って造る「純米 能登島」だけでなく、大学生が米作りから酒造り全般に取り組む「Nプロジェクト」にも協力している。

能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
数馬社長の案内で酒米の精米機を見学。使用する酒米は100%自社製米し、高品質の酒造りに活かしている。

数馬社長ご本人も32歳と若く、酒造りをする蔵人も平均年齢30歳とこれまた若い。若い感性から次々とアイデアが生まれ、それがみずみずしく溌剌としたお酒の味わいにも現れている気がしました。

能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
酒造りをするのは通年雇用の社員蔵人で平均年齢30歳ほど。瓶詰めや洗米・蒸米を行う場所、覗き窓から麹室も見学。
能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
すべて瓶詰めを終えた「純米 能登島」が仕込まれていたタンク。

「純米 能登島」は、2月3日から能登島の「道の駅」と島周辺の一部のスーパーで限定販売(税込 1.8L 3,030円、720mL 1,730円)され、あとは島内10軒の民宿・飲食店でのみ味わえるそう。まさに島に行かなければ味わえないお酒なのです。

なかでも「純米 能登島 生」は、ごく少量だけ用意された火入れをしない生酒タイプで、米の生産者や関係者だけが手にできる非売品。この超レアな生酒も、ツアー参加者は夕食でタラ料理と一緒に味わえるというので楽しみ。数量限定ですが酒米作りに協力している島内の飲食店でも楽しめるようなので、見つけたらぜひ味わってみて欲しい。

能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
非売品の「純米 能登島」の生酒を能登島で見かけたら迷わず飲むべし!
能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
試飲やお買い物が楽しめる酒蔵に併設のSHOP。
能登の小さな島旅【前編】〜冬の能登島で「純米 能登島」の新酒を味わう〜
季節限定品やここでしか購入できないレアなお酒もあり。ただし、蔵元でも「純米 能登島」は販売していないので購入は能登島で!

SHOPで美味しいお酒をたくさん試飲して、お土産も購入完了。さぁ、次は能登島の島宿で冬の味覚・タラ×島の酒のマリアージュ! 楽しみすぎてお腹がペコペコです。

続く >>能登の小さな島旅【後編】〜「島宿せがわで」で冬の味覚・タラと能登島の酒を堪能〜

名称

能登島まぁそい

URL

https://masoi.net

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