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【石川】九谷焼の芸術祭「KUTANism2022」開幕!12月11日まで

イベント

2022.11.11

石川県が誇る伝統工芸「九谷焼」の魅力を発信する芸術祭「KUTANism(クタニズム)」。2022年10月15日(土)〜12月11日(日)の期間、九谷焼の産地である能美市・小松市を舞台に開催されています。4回目となる今年のテーマは「産地を、旅する。」。今回は目玉の一つである展覧会『名工選「NEXT九谷vol.Ⅳ」展』からその魅力をご紹介します。

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時代が求める、新たな“個性の創造”

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KAM能美市九谷焼美術館|五彩館|
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『名工選「NEXT九谷vol.Ⅳ」展』会場

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こちらは現代九谷の第一線で活躍する名工らが、次世代を担う九谷焼作家達を選ぶという企画の「NEXT九谷」展覧会。ここでは若手作家を中心に、45名の作家が選出されています。

「今回のテーマは『個性の創造』です。ご覧いただけるように、一つとして似たものがない。まさに個性と個性のぶつかり合いです」。そう熱く語るのは「KAM能美市九谷焼美術館|五彩館|館長」の中矢進一さん。

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KAM能美市九谷焼美術館|五彩館|館長の中矢進一さん

「九谷焼は360年以上の歴史と伝統を受け継ぐものではありますが、その時代時代において常に『新たな創造』がありました。古九谷で言えば前田家藩士の後藤才次郎。再興九谷の江戸時代後期には春日山窯を開いた青木木米や、その弟子の本多貞吉。吉田屋窯などで活躍した粟生屋源右衛門。それから赤絵で大成した飯田屋に、京都から金襴手をもたらした永楽和全。そして産業九谷のプロデューサーでもある斎田道開や九谷庄三…。彼らはみな、九谷の“創造者”であり“改革者”でありました。(詳しくはKUTANismライブラリの記事にて)

彼らの個性を生かした“新たな九谷焼の創造”が時代に認められ、やがて“九谷焼の伝統様式”となっていった。令和に入った今も、新たな“個性の創造”というものを、時代は求めているのではないでしょうか。まさに今回の『NEXT九谷』は、その要請に応えるべく歩みを着実に進めていると、私は感じています。ぜひ出品作品からその“勇気”を感じ取っていただけると幸いです」

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「NEXT九谷」展示作品
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「NEXT九谷」展示作品
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「NEXT九谷」展示作品

今回は会場を訪れていた作家の牟田陽日(むたようか)さんにもお話をうかがうことができました。現代化した九谷焼を制作する若手作家の中でも突出した個性派の牟田さん。その表現力は「九谷庄三(※)を彷彿とさせる」と中矢館長をして言わしめるほど。そのような経緯もあって、今回の展示のために九谷庄三の「色絵飾り壺」のオマージュ作品を焼き上げたそう。

(※)九谷庄三…豪華絢爛な彩色金襴手を得意とした名工。能美において産業九谷の礎を築いた一人としても知られる。

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作家の牟田陽日さん

「今回は九谷焼の、特に“地元の九谷焼”というところに焦点を当ててみたいと考えていました。九谷庄三(※)についても、以前は『能美に輸出九谷という基盤を築いた先人』という認識だけでしたが、庄三の物をよく見るにつれて、多種多様なモチーフをこれでもかと取り込む『派手さ』や、野性味のある草花の『色使い』、人を面白がらせたいという『仕掛け』などに、自分の作陶との俯瞰的なつながりを見出すことができました。『輸出九谷』とひとまとめに言ってもそれぞれの名工の個性がありますが、庄三の場合は特に動植物が調和を無視するかのように生き生きと野性的に配置されているのが魅力だと思います。」

(※)九谷庄三(くたに しょうざ)…豪華絢爛な彩色金襴手を得意とした名工。能美において産業九谷の礎を築いた一人としても知られる。

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九谷庄三「龍花卉文農耕図盤」/能美市九谷焼美術館|五彩館|所蔵

「恐れ多くも『九谷庄三に似ている』とおしゃっていただいたことをきっかけに『それってどんなところだろう』と考えるようになって。だから今回の作品では、九谷庄三 の色絵飾り壺を自分なりに一度解体して再構成する、ということに挑戦しています」

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絶滅した狼が描かれた、牟田さんの作品。「モチーフが乱立しているところや、構図のギミックみたいなところは、もしかすると九谷庄三と共通する部分なのかもしれません」

「守ること」と「自由であること」。相反し合う形

この地で活動する九谷焼作家が多くが口にする言葉が「かなり自由に作らせてもらっています」というもの。保守的になりがちな伝統工芸の世界において、九谷焼の表現の自由さは抜きん出るものがあります。ただ「自由であることの可能性」先に、広がりに広がった先の(言うなればエントロピーの法則のような)「消滅の可能性」はないか、という点についても牟田さんにご意見を伺いました。

「こうしてご覧いただけるように、本当にみんな自由に作っているんです。その中で淘汰され消えていくものもあるかもしれませんが、それは今に限ったことではなく、どの時代においても言えることで。消えていった技法や表現というのはこれまでもたくさんあって、今現在もそうあり続けていると思います。
だから“九谷焼”というものが、今際限なく広がっているように見えても、その中で時代に評価されたり、ある基軸にのったものが残っていく。『守る』ということと『自由である』ということ、どちらが良いという話ではなく両方が大切で、その“相反している形”というのが、他者から見て魅力的に映るのではないでしょうか。ただ一つ、『守っているだけでは消滅してしまう』ということは現代において間違いなく言えることなのだと思います」

九谷焼の魅力を体感できる盛り沢山のコンテンツ

「NEXT九谷」の他にも、KUTANism開催期間中は「九谷セラミック・ラボラトリー」では、道具から九谷焼の面白さにアプローチした「クタニの道具展」も開催中。

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「九谷セラミック・ラボラトリー」で開催中の「クタニの道具展」 

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 その他にも「産地を、旅する。」をテーマに、KUTANismオリジナルの旅行プランや、人気フォトライターによるおすすめコース、シンポジウムやトークイベント、「九谷よこちょ」といったグルメイベント、ワークショップなど様々な企画がなされています。現在参加者も絶賛募集中。

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「いしかわこども工芸部」のワークショップも参加者募集中!こちらは11月26日(土)開催の絵付け体験「『KUTANI SEALで遊ぼう!」 ※詳しくはこちら
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11月27日(日)開催の形づくり体験「福を呼ぶ・招き猫の型おこしにチャレンジ!」 ※詳しくはこちら

ぜひ気になったコンテンツから九谷焼の魅力に触れて、感じてみてください。

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「九谷よこちょ」イメージ   
会場

石川県能美市・小松市各所

期間

2022年10月15日(土)~12月11日(日)

URL

https://kutanism.com/

主催

主催:クタニズム実行委員会
共催:能美市、小松市

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