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【神戸】NL/ROKKO 2023 僧侶・松本紹圭さんと山の中で考える“コモンズ”

イベント

2023.06.02

ポスト資本主義社会におけるこれからの働き方について、オランダでの先進事例を参照しながら考えを深めていくシリーズ「NL/ROKKO」。さらに学びを深めるべく、2023年も実施します!

2023のNL/ROKKOは、日本の実践者を招いて話を聞きます

オランダの先進的な思想と事例からヒントを得ながら、これからの働き方についてみなさんと共に考え、ディスカッションするシリーズ企画「NL/ROKKO」を、昨年秋、ROKKONOMADを拠点に行いました。昨年のNL/ROKKOで学んだインプットをもとに、今度は興味深い発想や活動をしている日本における実践者に話を聞き、「サーキュラーエコノミー」や「コモンズ」といったテーマについて考えをさらに深める機会を持とうと思います。

【神戸】NL/ROKKO 2023 僧侶・松本紹圭さんと山の中で考える“コモンズ”

5月13日、14日に開催したHIKE&SWAPの中で、NL/ROKKO2023の第1弾としてYAMAP春山さんとSyncs.earthの澤柳さんにお話しをお聞きする機会を持ちました。第2弾として、6月24日(土)には、僧侶の松本紹圭(まつもとしょうけい)さんをお招きし、一緒に山歩きをしながら「コモンズ」についての洞察をお聞きします。松本紹圭さんは、昨年秋にオランダの歴史学者ルトガー・ブレグマンさんが来日した折の我々が開催したイベントで対談相手を務めていただきました。

【神戸】NL/ROKKO 2023 僧侶・松本紹圭さんと山の中で考える“コモンズ”
僧侶の松本紹圭(まつもとしょうけい)さん

■ 松本紹圭プロフィール
世界経済フォーラム(ダボス会議)Young Global Leaders Alumni、Civil Societyメンバー。株式会社Interbeing代表取締役。武蔵野大学客員教授。東京大学哲学科卒、インド商科大学院(ISB)MBA。2012年に未来の住職塾の立ち上げ、現在まで講師を務める。著書『お坊さんが教えるこころが整う掃除の本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は世界17ヶ国語以上で翻訳出版。翻訳書に『グッド・アンセスター わたしたちは「よき祖先」になれるか』(あすなろ書房)。noteマガジン「松本紹圭の方丈庵」発行。ポッドキャスト「Temple Morning Radio」は平日朝6時に配信中。「Post-religion時代における、仏教とは?」をテーマに、2500年を経て受け継がれる仏法の智慧を現代に照らし、次世代を視野に入れたウェルビーイングを仏道から探る。

・ルトガー・ブレグマンさんと松本紹圭さんの対談はこちらからお読みになれます。前編 後編
・来日時に我々がルトガー・ブレグマンさんに行ったインタビューはこちらからお読みになれます。 nl/local ルトガー・ブレグマンインタビュー

【神戸】NL/ROKKO 2023 僧侶・松本紹圭さんと山の中で考える“コモンズ”
昨年秋に東京の神谷町・光明寺で行われた、ルトガー・ブレグマンさんと松本紹圭さんによる対談の様子。

「コモンズ」について松本紹圭さんと考える

2022年のNL/ROKKOの月間テーマでも取り上げた「コモンズ」。1960年代後半に「コモンズの悲劇」という概念が発案されて以降、複数人で土地・空間・物を共同管理するのは上手くいかないという主張が多くなされ、社会における「コモンズ」はその役割を減らされ続けてきました。反面、この10数年は、シェアリングエコノミーなどシェア文化の広がりにより「コモンズ」的な概念は再び拡張しています。イギリスの経済学者で「ドーナツ経済」という概念を広めているケイト・ラワースさんは、経済を構成する「企業」「家計」「政府」に加えて、「コモンズ」が今後、幅を利かせる世の中になるべきだと主張されています。コモンズの考え方は、持続可能な社会の構築や資源の公平な分配を促進する上で必要不可欠だとして、多くの知識人がその重要性を語っています。

コモンズの解釈について詳しくは記事がこちらからお読みになれます。「家計」「市場」「国家」そして「コモンズ」

古来、日本の社会において、社会的な寄り合いの場であり、会社でも家庭でも自治体でもない存在としてコモンズ的役割を果たしてきたのは、寺や神社ではないでしょうか。今回ゲストとしてお越しいただく松本紹圭さんの訳書『グッド・アンセスター わたしたちは「よき祖先」になれるか』では、訳者あとがきで、以下のように語られています。

”本書「The Good Ancestor」は、私にとても大きな視点を与えてくれた。タイトルを日本語に訳せば「よき祖先」ということになるが、著者の意図とは、もちろん「私たちの祖先の良し悪しを断ぜよ」ということではなく、「私たちも皆、いずれは未来に生まれてくる人たちにとっての祖先になる。その時に、未来の人たちに、私たちがよき祖先と思ってもらえるかどうか。負の遺産を残した悪い祖先として記憶されないよう、よき祖先になるには今どう行動したらいいのか」というものだ。”

と、私たちに未来思考のコモンズのあり方を提示されています。

松本さんの活動について伺いつつ、コモンズをどう捉えているのかという点も、お聞きしたいと思います。

山を一緒に歩きながら、松本紹圭さんとコモンズについて考えてみませんか?

【神戸】NL/ROKKO 2023 僧侶・松本紹圭さんと山の中で考える“コモンズ”
六甲山の上から大阪平野を望む。何千年と続く大自然の中、私たち人類がつくった街の風景を眺める。
日時

2023年6月24日(土曜日)10:00〜15:30

料金

参加費1500円・神戸野菜のランチ付き・予約要

備考

■ 当日の流れ:午前10時にROKKONOMADに集合 → 六甲山頂まで2時間半ほど山歩き(松本さんもご一緒して頂けます) → ROKKONOMADにて昼ご飯(神戸野菜のランチ) → 松本紹圭さんの講演(13時半〜15時ごろを予定) → 質問及び懇親タイム(30分程度)
■ 予約:こちらよりお願いします。