real local 名古屋【愛知県あま市】田んぼの真ん中から Z世代が仕掛ける0→1フェス“NEO AMA FES” - reallocal|移住やローカルまちづくりに興味がある人のためのサイト【インタビュー】

【愛知県あま市】田んぼの真ん中から Z世代が仕掛ける0→1フェス“NEO AMA FES”

インタビュー
2025.08.29

【real local名古屋では名古屋/愛知をはじめとする東海地方を盛り上げている人やプロジェクトについて積極的に取り上げています。】

愛知県の北西部に位置するあま市は、名古屋市に隣接し、名古屋駅から電車で約15分というアクセスの良さが魅力です。伝統工芸品として知られる尾張七宝の起源としても知られている歴史ある地域。そんなエリアで、あま市をもっと面白い、楽しいと思える都市にしたいと、高校3年生で学生団体「NEO」を立ち上げて活動する代表の長谷川航雅さんにお話を伺いました。

【愛知県あま市】田んぼの真ん中から Z世代が仕掛ける0→1フェス“NEO AMA FES”
ご自宅でインタビューに応じてくれた長谷川航雅さん

 

カナダ留学で芽生えた「0→1」の情熱と地元愛

長谷川さんにとって、生まれ育ったあま市は、「田んぼだらけ」で遊ぶ場所も少なく、「物足りない」「刺激が少ない」と感じる場所でした。小学校から中学校にかけて9年間、ほぼ同じ30人程度の友人と過ごす中で、外部からの刺激に飢えていたと言います。そんな中、高校2年生の夏から1年間カナダへ留学したことは、価値観を大きく変える転機となりました。

留学先には、ヨーロッパ各地から留学生が集まっていました。彼らはすでに英語を話せる状態で「その国の文化を学びに来た」と語り、この「そもそも発想が違う」という考え方に長谷川さんは大きな刺激を受けました。また、日本人を含め現地の留学生たちが、皆パッションを持っており、彼らがゼロから何かを生み出したいという思いを持っていたことから、自分も何もないところから何かを創造することをやってみたいと思うようになりました。

そして、1年の留学を終え、18歳であま市に帰ってきた時、長谷川さんは刺激の少なさを改めて感じつつも、海外に出たからこそ気づけた「日本」、「あま市」の特徴を感じました。

 

日本の特徴
・エリアの多様さ
  ―山、海、川、都市、田舎、全く風景が異なるエリアが多数存在する
・歴史の深さ
  

あま市の特徴
・車で15分という、名古屋から近い利便性
・尾張七宝の伝統工芸
・美しい田園風景

 

【愛知県あま市】田んぼの真ん中から Z世代が仕掛ける0→1フェス“NEO AMA FES”

【愛知県あま市】田んぼの真ん中から Z世代が仕掛ける0→1フェス“NEO AMA FES”
留学時の写真

 

あま市のことを知らない人の多さ

地元に帰って多くの人と話す中で、「あま市を知らない」「地元の人すらあま市のこと語れない」という現状、そして「若者が市外に出て行ってしまう」という課題に直面し、「地元をどうにかしたい」という思いが強くなりました。そして、「この何もないと感じているところ(ゼロ)から、何かを創ることは、圧倒的に難しいが、それが本当にできたらかっこいいんじゃないか!」と考えるようになったと言います。

「0から1を生み出す」情熱と、故郷であるあま市への愛情が結びつき、長谷川さんは自身の好きなイベントを通して「地元の良さを伝えたい」「地元を誇れる場所にしたい」という強い思いを抱き、フェスを開催することを決意します。

 

クラスメートが試験勉強する傍ら、地元の企業に「自転車営業」!

フェスの企画は、実績も資金もツテも何もない状態から始まりました。当時高校生だった長谷川さんは、資金集めのために、あま市の社長さんたちに自ら電話をかけ、「地元を盛り上げたい若者です。一度お話を聞いていただけませんか?」とアポイントを取ったそうです。まだ学生で免許がなかったこと、土日は会社もお休みであったことから、平日の昼間に動ける試験期間中に、自転車で社長さんの元へ出かけ、営業をしていたというから、驚きです。

また活動を始めた当初はたった一人でした。長谷川さんは「仲間づくりにはSNS発信だろう」と考え、SNSを活用して自身の活動や思いを発信し、興味を持った若者たちと繋がり、メンバーを増やしていきました。集まってくる方々も、イベントや地元への思いだけでなく、「0から1を作る」という長谷川さんのパッションに共感する子たちが多かったといいます。

更に、イベントや街づくりの経験がなかったことから、お母さまから教えて貰ったイベント会社社長に連絡を取ったところ、快く会ってくれ、その後はイベントの企画や運営、大人との繋がり作りなど、多方面で長谷川さんの強力な相談役・プロデューサーとしてサポートしてくれています。

こうした、長谷川さんの行動力と大胆さで、フェスは “NEO AMA FES”  という形になっていきました。

【愛知県あま市】田んぼの真ん中から Z世代が仕掛ける0→1フェス“NEO AMA FES”
イベント時の写真
【愛知県あま市】田んぼの真ん中から Z世代が仕掛ける0→1フェス“NEO AMA FES”
あま市長に表敬訪問した際の写真

 

「間接的PR」で外から呼び込む戦略

“NEO AMA FES” は、地元「あま市」を直接PRするのではなく、イベント自体の魅力で外部から来場者を呼び込む「間接的PR」戦略をとっています。有名アーティストや県外のユニークな出店者を積極的に招き、来場者には「面白いイベントがあるから行こう」という動機で来てもらい、その中で間接的に地元の魅力を発見してもらうことを目指します。
同時に、「超ローカル」と「最先端」を融合させたり、「田舎臭くない、おしゃれでかっこいい」デザインにもこだわりたいと長谷川さんは言います。これは、コンテンツ重視の「外向き」アプローチで、将来的に街全体を巻き込む大規模なイベントを目指しています。

【愛知県あま市】田んぼの真ん中から Z世代が仕掛ける0→1フェス“NEO AMA FES”
2025″NEO AMA FES”のTシャツ

 

“NEO AMA FES” を愛知で一番のフェスに

長谷川さんの夢は、まず学生団体ネオが手掛ける”NEO AMA FES” を5年後には、愛知県で一番のフェスにすることです。将来的にはフジロックのような街全体でイベントが開催される大規模な「街フェス」をあま市で実現したいと構想しています。

長谷川さん個人としては、起業したいという夢があります。卒業後は東京で3年間程度働く中で、社会経験を積み、新たなカルチャーを学んでから、あま市で自身の会社を立ち上げる計画です。特に空間デザインに関心が高く、古民家をリノベーションした飲食店など、人が集まる場所を創出したいと考えています。
今でも、カナダ留学で得た「0から1」への憧れが、長谷川さんの活動の根底にあります。

若さと斬新さを武器に、イベントの魅力で地域外から人を呼び込む「間接的PR」で、あま市の可能性を広げていく、”NEO AMA FES” の今後が楽しみです。
9月には早速イベントが控えています。SNSでも情報発信中ですので、ご興味ある方は是非チェックを。

 

『NEO AMA FES vol.3』
2025.9.13 SAT ~ 14 SUN 14:00〜21:00
場所:あま市役所 西側駐車場
主催:学生団体NEO
後援:あま市、あま市観光協会

🎸バンド:15組以上出演
🎧DJ:HOTなDJが多数出演、レコードDJも参戦
🍽フード、アパレル、雑貨など120店舗以上出店!!
🍻アルコールも多数!
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