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机から生業をみる:1回目「イラストレーター / 絵本作家:さいとうかおりさん」

インタビュー
2025.11.24

この記事は、普段使っている仕事場の机から、その人の生業を探っていく連載企画です。


同じ職業でも、机の上に並んでいる道具やモノは人それぞれ。
ちょっとプライベートな場所感もあって、つい覗き見たくなりますよね。
漫画家さんの仕事場の映像がテレビに映ったら、一時停止してまで机の上を見てしまいます。 

そんな“机の上”をテーマにした連載の初回。 
机の上を観察すれば、その人の営みが見えてくる。

さて、今回訪ねるのは、どんな机の上でしょうか。

 

机の上には絵の具がずらり

机から生業をみる:1回目「イラストレーター / 絵本作家:さいとうかおりさん」

まず目に飛び込んでくるのは、カラフルに並んだ絵の具と、ところどころに置かれたかわいいイラストたち。
見ているだけでワクワクしてきますね。
ということで、今回訪ねたのはイラストレーターであり絵本作家でもある、さいとうかおりさんの机です!


では早速画材から探っていきましょう。
やはり彼女にとって、絵の具は欠かせない存在です。
意外だったのは、絵の具のメーカーに強いこだわりはなく、用途に合わせてさまざまなものを使い分けていること。
机の上に広がる色とりどりの絵の具は、見ているだけでも楽しい気分になります。

あとさいとうさんは、アナログだけではありません。
パソコンやタブレットも机の上に並び、アナログとデジタルを行き来しながら作品を生み出しているそうです。

でも実際の原画があるとテンション上がりますよね。
絵本に印刷されるのと原画ではサイズが違ってくる場合も多いので、なおさらワクワクしながらイラストを見てしまいました。

 

 

作業場所は…L字デスクの角!

机から生業をみる:1回目「イラストレーター / 絵本作家:さいとうかおりさん」

右には絵の具。真ん中はモニターで、左にはタブレット。
日々の制作スタイルが垣間見えますね。
見切れていますが、左側には水道があるので動線的にもL字の机の小回りが効いています。

ここでひとつ気になったのは机
の使い方!
L字型のデスクの角っこで作業しているんですね。

「ちょっと描きづらいんですけど、パソコンの配置的に角で描いてます」
と笑うさいとうさん。

L字の角で描きづらそうに見えますが、ここからたくさんの可愛いイラストが生まれてるんですね。

机から生業をみる:1回目「イラストレーター / 絵本作家:さいとうかおりさん」
▲絵の具だけではなく色鉛筆もたくさんありました

 

一番のこだわりのもの

机から生業をみる:1回目「イラストレーター / 絵本作家:さいとうかおりさん」
▲お子さんもイラストや色使いがきれい

机からふと顔をあげると、壁に貼られているのはお子さんが描いた絵!
これが「一番のこだわりのモノ」だと教えてくれました。

作業の合間にちらっと見ると、自然と元気が出てまた手が進むのだそう。
これは他の道具とかでは得られない、創作の気持ちを高めてくれる存在ですね。

 

図工室からやってきた机

机から生業をみる:1回目「イラストレーター / 絵本作家:さいとうかおりさん」
▲さきほど紹介していた作業机のすぐ後ろにある


そして仕事場にはもうひとつ別の机があります。
主に大きなキャンバスに向かうときには、この机が大活躍しているそうです。

みなさん、なんだかこの机と椅子を見ていると懐かしく思いませんか?

実はこれ、小学校の図工室で使われていた机と椅子。図工室の入れ替えのときに譲り受けたのだそう。
味のある傷やペン跡が残る机に懐かしさを感じます。
いろんな子ども達が長年図工や美術で使っていた机が今やプロのイラストレーターさんの作業机になっているのは感慨深いです。

ただこう改めてじっくり見ると、なんでこんな箇所に絵の具や傷がつくんだ?ってなりました。


机をのぞいて見えたもの

絵の具、タブレット、そして子どもの描いた絵。
さいとうさんの机の上には、アナログとデジタルが心地よく混ざり合い、さらにプライベートな温もりが添えられていました。

机を覗くと、道具を見る以上にその人の日常やそして大切にしている気持ちが表れていました。

ではまた次回の机で!

机から生業をみる:1回目「イラストレーター / 絵本作家:さいとうかおりさん」
▲さいとうさんと机
URL

https://kaori-saito.com/

屋号

さいとうかおり