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フリーランスの人が欲しい“場”って?「はたらこう課座談会vol.1」起業家たちのリアルボイス

金沢市で起業する人を増やすことを目的とした、金沢市による起業支援プロジェクト「はたらこう課」。今年で4年目を迎えます。(≫reallocal「はたらこう課」紹介記事はこちら

フリーランスの人が欲しい“場”って?「はたらこう課座談会vol.1」起業家たちのリアルボイス
はたらこう課ホームページ

これまでに、WEBサイト上でのリレー形式の起業家紹介や、起業家を招いたトークイベント・ワークショップの開催、起業家へのインターンの実施など、様々な視点や角度から起業を促してきました。“知る・学ぶ”のタームを経て、「はたらこう課」が次に目指すのは、実際の“場づくり”。

「起業した人って、どんな“場”があるといい?」

そんな素朴な疑問を、実際に自身で起業して働く方々にご参加いただき、ざっくばらんに話し合う“はたらこう課座談会”が今夏開催されました。意外と聞けない、金沢のフリーランス事情。そのリアルボイスをどうぞ。

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既存のコミュニティに、自らどう入り込んでいくか。

岩本さん:「起業するってことは、すでにあるコミュニティの中に入っていくということ。排他される側の存在から、既存のコミュニティにどう入り込むか、それがとても重要。

県外出身の僕から見ると、金沢ってすでにコミュニティが出来上がっている印象。“この仕事ならあの人”みたいな定石がもう決まっちゃっている。金沢で仕事がしたいなら、その輪の中に自分がどう入っていくかを一番に考えないといけないと思います。だからこそ、もし金沢に、起業家同士が交流できる場ができるのであれば、ぜひ使ってみたいですね」

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建築家の岩本守雅さん。施工図会社・建築のプロデュース会社、工務店を経て、2012年に独立し、友人と『株式会社 継手意匠店』を創業。代表取締役を務める。

辻野さん:「結局、起業しても、そこから仕事を取っていくのが一番ハードルが高いんですよね。僕はウェブデザインをやっていますが、この業界は慢性的に人不足。なのに、ウェブデザイナーは星の数ほどいる。つまり企業が“求めるスキル”と、デザイナーが“持っているスキル”のマッチングがうまくいってない状態なんですよね。飲み友達から仕事もらったり、僕も起業したての頃は苦労しました。いまだに結構泥臭いんですよ、僕らの仕事の取り方って()

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WEBデザイナーの辻野実さん(SCARAMANGA)。大阪の大学へ進学し、マーケティング会社に就職。2007年の能登半島沖地震を機に石川県に戻り、金沢市内の企業で4年間勤める。2012年ウェブデザイナーとして独立。「NOTONOWILD」としても、能登町の魅力を発信する活動を続けている。

“フリーランスの集合体”が一番強い?

「これからはデザイナーとかエンジニアって、どんどんフリーランスになっていく時代だと思う。そして案件ごとにチームを組むスタイルになるのではないでしょうか。そうなったときに、個人がポートフォリォをもって企業にアピールしに行くというよりも、拠点があるところに何かマッチングのソフトがあるといいですよね。加えて、“金沢市”という一段階フィルターを通したマッチングであれば、県外企業もアプローチしやすくなるのでは」 

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岩本さん:「僕もこれからは“個人事業主の集合体”が一番強いと思っている。なぜなら“明日食う飯をどうするか”という、プロジェクトに対する姿勢や本気度は、個人事業主の方が切実なものがあると思うから。どうやって個人事業主同士が出会うか、見つけ合えるか。そういう場所になれば僕自身活用すると思うし、街自体楽しくなると思う」

“おもしろい大人”がいるところに、若者は集う。

仁志出さん:「僕の場合ですが、実際に駆け出しの後輩達にどんどん仕事を回して、互いにウィンウィンでやってる部分もあるんですよね。起業家が集まって活性化している都市って、“先輩・後輩”的つながりで上手く情報を投げ合えているなと感じる。そういう構造がいろんなところで頻発して、互いにやりとりがあるのが、ほんとの起業家のエコシステムなんじゃないでしょうか」

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コーディネーターの仁志出憲聖さん。金沢大学大学院在学中に、同級生と学生団体『KAKUMA NO HIROBA』を設立、代表に就任。学生プロジェクトを立ち上げる。そ2015年、『株式会社ガクトラボ』を設立。

岩本さん:「そういう場所あったらお願いしたい仕事は沢山ありますね。今はご近所パートナーシップみたいなのでなんとかやってますが。“イケてる公民館”みたいなのがいっぱいあったらいいな」

辻野さん:「しかも、その施設に入居してる人だけではなく、もっと輪を広げていけるといいですよね。大阪とか東京って、フリーの人の集まりがすごくたくさんあって。業界特化の飲み会も多くて、そこで知り合うことも多いんです。金沢では少ないので、そんな場ができればありがたいですね」

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「ここに行けばあの人に会える」、キーマンは何より重要。

 仁志出さん:「キーマンが何人もその場所にいる、ということが、場づくりを考える上で一番重要だと思います。さらに、若手から重鎮まで、キーマンの世代もバラつかせたほうがいい。例えば若手ではアクセスできないゾーンってやっぱりあるわけで」

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仁志出さん:「僕らの世代でガーッと仕事してる人って、本当に週一回くらいのペースで東京に行っている。それは仕事があって、ということもあるけれど、本当のところは情報とか人に会うために行っているんですよね。それがわざわざ東京に行かなくても “金沢でできる”という状況になったらいい。

僕も東京に行くと起業家が集まるスペースに顔を出すようにしています。“金沢に行ったらあそこに行っといた方がいい”とか“あそこ行けば〇〇さんがいるんじゃないか”みたな場があるといいですよね。普通のインキュベーションスペースというか、それなりの施設がそろっているだけのところには、正直もう行かないです」

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今回の座談会は廃校となった旧野町小学校に整備する「価値創造拠点」プロジェクトとも連動しています。価値創造拠点プロジェクトを担当する金沢市産業政策課のお2人、そして「はたらこう課」運営メンバー(Hotchkiss)で議論。

岩本さん:「外に出て広く情報とってくる人と、地域に深く入っていく人。両方のタイプがいると良いですよね。互いに意見交換ができる場があれば。

クリエイターというけれど、“ものをつくる”という意味では、職人系の仕事も十分にクリエイティブだといえると思う。近頃はじーっと耐える仕事ができん人が多いというか。小学生とか見ていても“人生楽勝”だと思ってるというか(笑)」

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その後も、日々自分の名前で仕事をする当人だからこそのリアルトークが白熱。中でも「フリーランスの人ってめちゃめちゃ忙しい。ただ設備が揃っているだけじゃ正直足が向かない」という声には考えさせられるものがありました。設備や快適性だけじゃない、起業家が求める“価値”とは何だろう。

もっと多様な働き方が自由にできる街であるために、「はたらこう課座談会」これからも続きます。

フリーランスの人が欲しい“場”って?「はたらこう課座談会vol.1」起業家たちのリアルボイス
飲みの席に移っても議論は続く。て「はたらこう課」を運営するデザイン事務所「Hotchkiss」のメンバー
URL

【はたらこう課HP】

https://hatarakouka-kanazawa.com/

【関連レポート】

https://hatarakouka-kanazawa.com/wp/topic/550

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